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【No.20】きっかけは社長の一言

こんにちは、人事のSです。
今回は引き続き私が担当している企画についてお話ししようと思います。

前回、労務システムの導入と運用について書かせていただきましたが、今回はその時に少し触れた「がん防災の福利厚生化」についてです。

がん防災って、なに?

「うちでもこういうことできないかなと思って」
それは定例会での社長の一言から始まりました。

がん防災とは、地震や台風の被害を最小限にするために防災訓練に参加したり防災リュックを準備したりするように、がんも自然災害と同じように突然襲ってくるものなので、事前に準備しておきましょうというものです。
(「がん防災マニュアル」 監修:押上勝太郎氏 編集・発行:一般社団法人がんと働く応援団)
弊社もがんメディアを取り扱っていますが、社員ががんに罹患したときの対応方法は準備できていませんでした。
生涯、日本人の2人に1人はがんに罹患し、3人に1人はがんが死因であるこのご時世。確かに備えておくに越したことはないですよね。

「Sさんやってみる?」「(全然イメージ掴めてないけど)やってみます」
こうして、QLife独自の「がん防災」作成の企画が立ち上がり、主担当として動き出すことになりました。

まずは情報収集

企画が立ち上がったとはいえ、そもそも「がん防災」という言葉を初めて耳にしたので、情報収集からスタートしました。

厚生労働省のHPで治療と就労の両立支援に関する記事を探したり、「がん対策推進企業アクション」の推進パートナーになっている企業の活動事例を見たり、社内の有識者に「治療と就業の両立」について意見を聞きましたが、最初に提出した草案に対する社長の反応はイマイチ…既に世の中に出回っているものでなく、QLifeの独自性が欲しいと言われてしまいました。
一時期「独自性」という言葉の意味を考えすぎて、資料作成が進まず画面が真っ白のままだったことも。

「がんメディアを展開しているQLifeだからこその福利厚生を考える」
今一度、これをゴールに考え直すことになりました。

エムスリーグループにも相談

「※M3 Patient Support Program」というサービスをご存じでしょうか?
「看護師無料相談」、24時間365日医師に相談・質問できる「AscDoctors」医師が勧める医療機関を聞ける「ベストドクターセレクション」、現在受けている治療が正しいのか医師の意見が聞ける「マルチオピニオン」といったサービスを提供しています。

「がん防災」の施策を考えるにあたって「M3 Patient Support Program」(以下PSP)を運営しているエムスリーの方にも相談し、どのような対策が必要か、がんの早期発見のために会社としてできることは何なのか。がんに罹患した場合、弊社社員が取るであろう行動に対する課題を洗い出し、企業としてどういった対策を講じるべきか議論しました。

話し合いを重ねるうちにぼんやりとしていた輪郭がはっきりするように。
打ち合せを経てQLife独自の「がん防災」の三本柱が立てられました。

①教育・啓発:がん罹患に対する会社の姿勢を共有し、理解度向上に努める
②早期発見:定期健康診断の受診徹底しがんの早期発見に努める
③両立支援:治療と就業が両立できるよう施策を講じる

健康診断からミニマムスタート

三本柱を決めたので、早速施策内容の詳細に取り掛かりました。
まずは②早期発見の要である定期健康診断の項目を見直すこと。
今まで受診してきた健康診断がどんな病気の発見に役立っているのか知らずにいたのでその確認から始まり、PSPチームに提供していただいた資料を元にがんの早期発見に有効と言われる検査方法を取り入れることにしました。

今年度の健康診断は見直しした項目を選択していただくことができますので社員のみなさんはアナウンスを楽しみにしていただければと思います!


まだまだ走り出したばかりの「がん防災」福利厚生化ですが、QLifeらしい、QLifeによる、QLife社員のための内容になるよう考えていきます!
また進捗をブログで紹介できればと思います。

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