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道端に倒れてる人を助けたことはありますか

今日見かけたこんなツイート▼で思い出したことがあったので書きます。

私も高校の帰り道に、自転車ごと倒れてるご婦人を見つけたことがあって「大丈夫ですか、お名前言えますか」と声をかけたことがあります。

私もこの米澤さんと同じく「大丈夫です」といわれて、気が動転していたのもあり「そうか、大丈夫か」と思って立ち去ろうと思ったのですが、そこでビビッと思い出したことがありました。

それは、私が小学生の時のこと。早朝に母が階段から転げ落ちたことがあって「うう」といったまま動かなかったので「だいじょ-ぶ? きゅーきゅーしゃ、よぶ?」と聞いたら母は「大丈夫!」と答えたので、そのまま二度寝したのですが、後日母が「わたし、数日前に階段から落ちたのに誰も来てくれなかった」というのです。私が声をかけたことは、全く記憶にないようでした。たぶん「大丈夫?」と聞かれた人間は、意識が朦朧としていも反射的に「大丈夫」って答えるのでしょう。反復は簡単に言えるから。

そんな経験があったので、この倒れていた女性の意思も無視して、とりあえず救急車を呼びました。そして、うつ伏せに自転車ごと倒れている女性を楽な体勢にしようとしたのですが、非力で全く動かせず……。そうこうしてるうちに、歩道に倒れている女性と女子高生を見かけたトラックドライバーのおじさんたちが手伝いに来てくれました。

一緒に女性の体勢を直してあげると、トラックのおじさんのひとりは意を決したように一言「君がやったの?」。

そのとき現場は、とっさに助けようとした私の自転車が横倒しに置いてあり、女性の自転車も倒れていたので、私が女性を転ばせたと思ってそう言ったようでした。

びっくりして「違います!」と言ったのですが、そのあと来た救急隊員のお兄さんにも「君がぶつかっちゃったの?」と聞かれ、悲しい気持ちに……。毎回事実確認のために聞くのかもしれませんが、高校生の私には割とショックでした。そのあとは、女性を救急隊員に引渡し帰宅。特にこの話に後日談はないのですが、たまたまその女性が実家の近所にすんでいる人だったようで、どうやら一命を取り留めたようです。

その後、この思い出は少し悲しい思い出として残っています。ニュースを見ていると「倒れている女性を助けた高校生に消防から感謝状」という内容もありますが、私の場合は何もなかったので、たぶん表彰されるのはごく一部なのでしょうね。あと、学校帰りに道に迷っているご老人を見つけて警察に引き渡したこともありますが、こちらも特に表彰はありませんでした。

人助けというのは表彰のためにやるものではありませんし、これからも困ってそうな人を見かけたら助けようと思っています。たとえ、表彰どころか加害者として疑われようとも、これを読んだみんなは倒れている人を助けるように! 意識が朦朧としている人間は、なぜか人の助けを断りがちだぞ!


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