エッセイが好きです。 エッセイの読書感想文を書こうと思ってはじめました。 時々自分のこ…

エッセイが好きです。 エッセイの読書感想文を書こうと思ってはじめました。 時々自分のことも書いてみたり。

最近の記事

考える時間をもつこと

結婚を前提に付き合っていた彼氏とドタバタと別れ、 息をつくことなく、生き急ぐかのように派遣で働き始めた。数か月、久しぶりの社会はこんなに冷たいものだったか?と時々泣きながら働いた。 いい大人なのに。 「気にしない練習」「嫌われる勇気」を読んで、 錨のように仕事いきたくない病で沈む自分を、 なんとか引き上げて、出勤していた。 長く勤めた会社はやめない方がいい、とか、 嫌ならやめてまた次にいけばいい、とか いろんな声があるなかで自分も迷子になってしまっていた。 30代の半ばに

    • 大吉の夢

      今日は旧暦のお正月を迎えたので、 神社に行きました。 2/3~2/12までに行くといいよと聞いたのですが、 神社に人が多くてびっくり。 神社や占いが好きだと、やばいやつなんか、って言われたこともあったけど、開運とか吉日とか、目に見えないものへの抵抗が減ってきているような気がする。 晴れた日の神社もいいけど、 ぱらぱら雪が降る中の神社も気持ちがいいんだと知った。 給料日前にちょっと大きい出費かな、なんて思いながら厄払いをしようかと思ったら、 外国人観光客や同じように旧正月明

      • 確定申告をする日

        個人事業主でもなんでもなく。 寄付金控除を受けるために数年前から確定申告をしています。 自分の経済的猶予が多分にある人が寄付をするものと思っていたけど、ある日14歳で50過ぎの男性へ望まぬ結婚をする小さな少女を見たとき、苦しくなった。選択肢さえない人生が恐ろしかった。 自分のできるところから、何かできない歯がゆさを一番簡単に解消できるのは寄付だと思った。 まっとうな団体かそうではないか、というところはもはや信用にたるかを判断した自分を信じるしかない。 私は無力です。

        • 恋をするならば

          失恋をした。 長い長い時間をかけていた恋を手放した。 結婚を目前にして、ふられてしまった。 仕事をやめて、彼の言葉に振り回され、 物件を仮契約してはキャンセルし、 無職の身で貯金を限界まで使い果たし、 本契約をやっとできるまでに仕事をやめてから一年半かかった。 そして、引っ越しを翌日に控え、 両親の顔合わせのキャンセルと共に、ふられたのだ。 コロナ罹患し、体力も消耗していたが、引っ越しを強行しようとしていた。 怒る気力は湧かなかった。 結婚がしたかった。 その気持

        考える時間をもつこと

          薄茶の明かり

          少し暗い部屋で夜を過ごす生活にあこがれていた。 子供部屋を抜けられない私には、ひもを引っ張って2本の大中の丸形の電灯、豆電球のどれをどれくらいつけるかの選択肢しかない。 それを疑いもしない。 1年くらい「中」の電灯がつかなくても、かまいやしなかった。 それを、Salut!のカピス貝かわいいペンダントライトに惹かれて、初めてあのフローリングの部屋に似つかわしくない「THE昭和」のひも付きから、変えようと思ったのは、32を過ぎてからだった。 親と同居している故の贅沢とするか

          薄茶の明かり

          私は名言を残せるような語彙力は持っていないけど、だれかにあなたもわたしもそれでいいんだーって届けられたらいいなー

          私は名言を残せるような語彙力は持っていないけど、だれかにあなたもわたしもそれでいいんだーって届けられたらいいなー

          占いにいって自分を知り、猫にちゅーるを買う

          お友達につきそって、という名目で占いに行きました。 子供のころ、漫画で水晶を見て「あなたは~~」と言っているのを見て、将来は占い師になりたいと思っていたこともあります。 人生で最初にタロットカードを手にしたのは小学校2年生です。 タロットカード、オラクルカード、星占い、数秘術・・ 一通りは自分のこと占ってもらったと思います。 自分で占うには奥が深くて人を見れはしません。 占いは宗教のように妄信するものではなく、学問だと思っています。 ハリーポッターの占術学の授業ありますもん

          占いにいって自分を知り、猫にちゅーるを買う

          日常は5ミリずつの成長でできている/一田憲子

          生活や日常を書いたエッセイが好きなのは、 家の中にその人らしい生活の香りを感じたり、 家主と同じ生活にもまれて色のかわった畳や木の香り、 季節ごとに窓の外で揺れる草木、天気、 ごはんのあたたかさ・・ そういうものを感じることができるからです。 すべて想像に過ぎないのに、 頭に描かなくても浮かんできて、 「手作りジャムっておいしいなぁ」 「すべすべの百日紅いいよねえ」とか考えています。 一田さんのことを知らず、「明るい方へ舵を切る練習」を店頭で手に取って立ち読みした時、うき

          日常は5ミリずつの成長でできている/一田憲子

          冬の道 銀色 夏生

          人生が止まっていた。 人の都合にあわせていると、自分が後回しになってしまう。 そうすると、答えのない悩みが増える。 いろんな占いの無料エリアをあさり、Youtubeで選択式のカードリーディングを見て、おちついて、 過去に買った自己啓発本を読んで目からうろこ!と思ったり、かと思えば急に不安がわっと襲ってきて瞑想したり、神社に救いを求めたり。 (占いの有料に手を出すより、おみくじが個人的にはおすすめです。理由はいつか書こう) いろいろ自分で思いつく解決策はあるのだけど、 悩んだ

          冬の道 銀色 夏生

          未来はみないで /The yellow monkey

          先日、お誕生日でした。34歳になりました。 30歳を過ぎてから年齢的な縛りを感じなくなり、 「30までに結婚しないと」 「35くらいまでには子供を産んでいないと」 という考えが私じゃない誰かの妄想だったなと思いました。解放、ひゃっほう。(ジョイマン好きです) 私は長らく遠距離恋愛をしていました。 交際はずっと順調だった訳ではなくて。 長い長い10年余りの年月の間に 幸せな時はそう多かったわけではなく、 音信不通になる時期もありました。 連絡がどうやったら来るのかと気を揉ん

          未来はみないで /The yellow monkey

          ダイヤモンド

          関ジャムのBUMP OF CHICKEN特集見ました。 天体観測を最初にスカパーの音楽ランキングでPVを見たとき、こんな音楽があることを初めて知りました。 小学生でした。 土日にスカパーの音楽チャンネルをラジオ替わりに流している家でした。 天体観測のイントロが聞こえたら、階段を駆け下りて、テレビの前のちゃぶ台に腰かけて一曲聞いていました。 その頃、父の転勤が決まってついていくことになりました。 自分がずっと居ると疑わなかった環境から、ある日突然離れることが決まり、それ

          ダイヤモンド

          「()」特別じゃなくても

          noteに投稿しよう!と思うと、 ついつい特別な言葉をひねり出そうとしてしまう。 素敵な本を読んだとして、 感動したとして、 さてこれをnoteで見てもらうには、 どんな体験を記憶から引っ張ってこようかなとか、この本のどの素敵な言葉を感動した!と言おうかなとか。 ついつい考えすぎちまう。 そうするとタイトルも何にも浮かばずに、 ありきたりなタイトルをつけて、 下書き保存して終わっちゃう。 そんなことが最近続いていた。 これはアカーン。 誰も見ていても、 見ていなくて

          「()」特別じゃなくても

          図書館のわたし

          昔から読書が好きな子供だった。 私が通っていた図書館は公民館の一室を使った市立図書館の分室と呼ばれるところだった。だからというわけではないと思うけど、入れ替わりや新しく加わる本もそう多くなかった。 読書スペースも四人掛けのテーブル席くらいしかなかったような気がする。ほぼそこで読む人はいなかった。コンビニよりも小さい部屋で、3人も居れば「今日は多いな」だったし、「あの棚が見たいのに」邪魔になるような人はほぼいなかった。 だけど私にとっては大きな大きなここにしかない本の世界だ

          図書館のわたし

          生きる はたらく つくる

          「夕暮れに、手をつなぐ」のドラマを2回ほどすっとばしてしまいました。 映像の美しさと対比するかのように現実は生易しくない。未来も夢もあっても迷いながら現代を生きる若者と、財力や才能や人脈やいろんなものを持った理解ある大人と素敵な下宿先。 美しくて儚くて、ノスタルジックで、奇抜で。 「現実はこう素敵じゃないんだよね」なんて思うからより眩しく見えるのかも知れません。だけどスター性のある人はどこの世界にも存在し、どこか非凡であったり、運命の巡り合わせに恵まれているように思ってし

          生きる はたらく つくる

          Fiat500に乗って2年半。車の点検をします

          わたしのFIAT チンクエチェント。 乗りだしてからはや2年半、点検はもう四回目です。 点検の間、ちょっとだけ思い出を振り返ります。 免許を取って中古の軽自動車を乗り潰すと決め、震災後に88万円でレンタカー落ちの日産のモコに乗り、約8年。(8だらけ) 店頭に出す前で、クリーニングもまだで、新しくないことはわかります。だけどさわやかな水色がちょこんと止まっているのを見た時、私の車だ!と思いました。 2019年の夏、エアコンが壊れたことを筆頭に次々に修理が必要になりました

          Fiat500に乗って2年半。車の点検をします

          欧州カフェ紀行

          紀行本は旅行コーナーにあるのだろうか。 それともエッセイコーナーにあるのだろうか。 わたしは「旅行エッセイ」というコーナーで出会いました。 世界遺産や歴史自体にあまり興味がないのは、おおむかしの暮らしのことよりも、いくつもの時代を経て、昔があって今があるんだなぁと些細なところから感じられることが「いいな」と感じられるからです。時系列だけで語ることのできない積み重ねられた日常の歴史がとても尊いと日々感じます。 最近よくある改築や修繕を施した和風の古民家カフェに行っても、昔の

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