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無職とは

高校を卒業した時、行ける大学がなくて、一年間浪人生活を過ごした。
周りの同級生も半分は浪人する環境だったので(当時は、現役偶然、一浪当然、二浪平然...なんて続く数え唄があったくらいで、浪人するほうが普通だった)、浪人したことにあまり焦りはなかったけれど、浪人時代に何かの申込書の職業欄に「無職」としか書けない自分の身分に気づかされ、なんだかとても不安な気持ちになった。
この本を手にした時、表紙に大きく書かれた無職の文字にその時の気持ちを想起した。

この本では8人の筆者が「無職について」それぞれに思いをつづっている。
「無職」でいることの不安と自由。無職でいる時間は果たして無駄な時間なのだろうか。本当は大事な時間なのではないかと執筆者の一人「銀歯」さんは語る。

私自身、何度か「無職」の期間を経験している。「無職」だったからこそ得られたものも沢山ある。なので、自分にとっては「無職」で過ごした期間が必要だったと思っている。

5月に開業届を出したので、現在は無職ではなく自営業なのだろうか。ただし、今のところ準備中で活動自体はまだ開始していない。(自称)自営業と言ったところか。

そういえば、ニュースで逮捕された容疑者の肩書が(自称)無職と紹介されていて、ちょっと可笑しかった。ミュージシャンとかならまだしも、無職ぐらい自由に名乗らせてあげてほしい。
と言うか、そこまでして世の中は、人の肩書を知りたがるのか。犯した行為に問題があって、どんな人が罪を犯したかは、本来どうでも良いはずなのに。知り合った人にすぐに職業を尋ねる人がいるけれど、「何者」なのか定義しないと気が済まない社会の風潮に違和感を感じる。

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