見出し画像

反ワク系の経営者

うちの施設の経営者がいわゆる反ワク・反マスク系の人で、はっきりとそういうわけではないので「系」と言っているんだけども、いわゆる医学的科学的根拠よりも精神論を信じているタイプである。

例えば、コロナに罹患したりインフルエンザに罹患してたりしていても普通に出勤してくる。となるとどうなるか?誰もこれを咎められない。だって一番エラいさんだから…。
それでみんなが困るというような事態が年に数回起こるのである。
ちなみにこの人は有名な政党で政治活動もしていたりする。

さて、コロナが5類になったことで上からお達しがあった。
「全部フリー。あ、マスクもフリーね」
つまり、「面会外出外泊すべての規制を外す。また、マスクもこれからはしなくて良い」と言う意味で、ちょっと個人的には驚愕した。

コロナが5類になるになるにあたって、国からは「マスクなどは各施設団体に任せる。そこの従業員や利用者はその施設団体のルールに従うように」という意味の文書があり、つまりこれは「別にフリーでもええよ」と言ってるのと同時に「責任は自分らでどうぞ」と言っているのである。
だから、飲食店なども「マスクフリー」というところはまだまだ少なく、周囲の様子を見ながら徐々にそうなっていくんじゃないかと思っている。自らややこしい場所に身を置くようなことは誰もがしたくない。

が、うちは違った。何も自ら進んで先頭を走らなくても…と思った。また、「俺は世間の流れと違う視点、持ってんねん!」ってイキりたいだけちゃうんか…とも思った。思ってそんな目で彼を見た。が、口にはしなかった。わたしは正義を実行しなかった…。

とは言え、別にルールに反してはいない。自由に決めていいわけだから。でも引っかかるのはなぜだろう?
施設には体の弱い人達が入居している。クラスターが起きると亡くなる人も出てくるかもしれない。わたし達に迫られている選択はこうだ。
「亡くなる人が出ないようにみんなで我慢する」もしくは「個人の活動を重視する。亡くなる人は仕方ない」この2つである。うちは後者を選択した。その選択に引っかかっているのだろう。

結局どちらが正しいかは今のところ誰もわからない。ただ、この状況の中で亡くなる人が出ないようにするにはどうするかを考えるのみである。

ぶっちゃけ頭が痛い。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?