「きょうは夕暮れに空を舞う鳥は見えなくて」

きょうは夕暮れに空を舞う鳥は見えなくて
いつもとは調子が違うことに気づく

直面している1秒1秒は必死なのに
振り返れば他愛もない日々

道を歩く足も
思い通りに動いているのか
不明のまま
手に入れるもののために前をめざす

目にできない空を舞う鳥は
きょうに限っては違和感の象徴だ

見えないのは事実だけど
察知した何かフェイクのような気がする

夕暮れの空はオレンジに変わり
私に問う
私を試す

夕暮れは私をひとときの新境地にいざなう

#叙景の頃合いを君にも知ってもらいたくて4