『19の煌き2』イベントレポート

 2021年3月14日、東商センター3階で行われた同人誌即売会『19の煌き2』に参加してきました。正確に言えば同時開催である『HappyVirtualRoom2』の方でしたが。
 今年も簡単にレポートを書いていきましょう。書くまで時間がかかったのはドラクエのせいではなく燃え尽きていたからです

申込から準備に至るまで

 申し込むきっかけに関しては前回イベント終了時に「来年の二月に会場を押さえてある」という主催者の発言が全てですよね。もうその段階で参加する事は決めていました。コロナがこんな事になるとは思っていませんでしたし。
 新刊については、この当時は今の物ではない何かを作るつもりで動いていたのですが、計画は凍結しています。 
 で、結局フルカラーイラスト集を出すことになりました。一度〆切が延びたので当初の予定からページ数を増やしたり一度塗った絵を塗り直したりやりたい放題で限界まで時間を使って作成しました。おかげで僕の中では(現時点では)最高に良い本が出来たと思っています。本の話は少し趣旨が違うので別エントリにします。
 気合いを(別ベクトルで)入れて新刊のお品書きとか名札とかも作りました。完璧です

前日入りしてふて寝

 今回は前日入りしました。
 東京の街並みを写真に収めておきたかったのです。そういう絵が描いてみたいと思っていたんですが、自分で撮った写真じゃないと色々不都合がありますし。
 まあ着いたら雨降ってましたけどね
 軽くふて寝しましたよね。

 ところで今回宿泊させて頂いたのはコンフォートホテル清澄白河さんでした。ずっと「せいちょうしらかわ」だと思ってましたが「きよすみしらかわ」と読むんですね。
 九条林檎様がコラボ動画をお作りになられた直後に予約入れました。

こんなもの見てしまったら他のホテルへの選択肢消えるでしょ

 後にイベント後に泊まるとクリアファイルが貰えるとか色々な特典を得られないタイミングで予約していた事がわかりました(一度日程が延びたために予約し直したりもしています)。

 いいんです見返りを求めないのがディナーです。

 19時くらいに窓の外を見たらなんか雨が上がってるっぽかったので外に出ました。夜の写真は天候の良さはそこまで気にしなくていいから雨さえ降ってないならいいや、と思って渋谷へ。本当は色々回るつもりで一日周遊券とか買おうと思ってたんですが今回イベント会場と渋谷と秋葉原しか行ってないので買わなくて正解でしたね。
 渋谷、電子妖精の背景でよく使われてるから撮っておきたかったんですよね。109が駅から出た最初の交差点の所じゃないという事を初めて知りました。センター街とかうろうろして写真を撮って歩き回り、一時間くらいで一周して宿に帰りました。コンデジ持って撮りまくってて誰かに絡まれたらどうしようとかちょっとビクビクしてましたが特にそんな事もなく。あといいな!と思った辺りがホテル街だったりとかしたのも面白かったです。使えねえ。
 渋谷、以前車で通った事があるんですがとにかく高低差が凄いのと駅に向かってすり鉢状になっているのが印象的で、歩いてみるとまたその辺の地形が面白かったです。大体下りの道を進めば駅に戻れるという安心感。ランドマークとなるビルが一つあったのでそれも助かりましたね。

 翌朝五時くらいに起きて早朝の渋谷の同じ場所も撮ってきました。昼と夜だと撮りたい場所が違うんですよね。とても楽しかったです。

深夜配信

 それはそれとして(少し時間を戻して)夜の渋谷から帰ってきた僕は宿の近くのオリジン弁当で夕食を購入して黙食し、あとは暇な時間ずっと落書きしてました。隣のコンビニでメモ用紙を買って十数枚延々と。もうアナログで絵を描くという事をしばらくやってなかったのでそれはもう大変。何でそんな事してたのかというと翌日のスケブ対策です。

 こんな発言を軽率にしてしまったためにわんたんさんが色紙に描いて貰おうと仰ってたので戦慄して練習していたわけです。わんたんさんなら九割くらいの確率でメア様だろうとヤマを張って練習しました。思い通りには描けませんでしたがまあ人に渡してもいいんじゃないか?程度のものは描けた気がします。まあメア様しか練習しなかったのがまさかあんなことになるなんて(伏線)。
 
 あとは勇者ああああをリアルタイム視聴出来て喜んだり、リスナー界隈のスペースを聞いて太陽神をいじって遊んだりしつつ、夜中に御掬この子さんの配信を見て過ごしました。
 日常と何一つ変わらない風景。
 少し違うのはここがホテルの一室である事、翌日が同人イベントなのに深夜三時まで視聴している事などが上げられます。最終的に寝落ちしてましたがこの日の配信めちゃくちゃ楽しかった。久しぶりの深夜配信だったというのもちょっとあるかもしれません。

怪しい自撮り男爆誕

 五時に起きて渋谷を回って七時半くらいに帰ってきて、朝食を頂いてから出発です。コンフォートホテルさんは朝食がビュッフェ形式なので(コロナ的な気遣いはかなりしっかりされていました)追加投資なしで腹一杯食べられて、朝6時半から始まっているのでイベントの前乗りとかに向いてるんじゃないかと思いました。
 
 風呂に入ったり準備したりダラダラしたりしていてチェックアウト時間ギリギリまで宿にいて、会場まで歩いて行く事にしました。宿から会場まで徒歩30分。普通なら歩く距離でもないかもしれませんが、天気も良かったしどこか良い場所で撮影出来るかもしれないと思って、開場時間前に着く計算で歩きました。

(例によってベクトルのおかしい)成果

 しかしよく考えたらこの日は狐火黒乃さん(以下くろのす)と1分話すイベントの日だったのですね。ZOOMの入場時間はとっくに過ぎているのですね(注意事項アナウンスが出る前に繋ぎました)。何も考えずに歩き始めましたがスマホはZOOM付けっぱなしです。iPhone8プラスはイヤホン端子のないタイプなので変換ケーブルかましてイヤホンマイクを繋いでいます。
 つまり僕の環境ではモバイルバッテリーを繋げられません。
 さあ電池切れが先か出番が先か勝負だ。
 しかしこれ道中で出番が来たら道の端っこでブツブツ言いながら自撮りしてる男にしか見えなくない?
 通報されない
 
 無事に会場に到着してしまいました。
 会場の準備してても出番来ませんでした。

という訳でスペースの準備が完了しました。

 くろのすとの会話のターンは何とか開場前にやってきたのですが、僕のスペース隣がわんたんさんだったんですよね。売り子としてもう一人コーヒービートの人がいたんですよね。
 あとで「ワンダくんよそよそしすぎて悲しかった」とか言われました。すまないと思っている。
 クラスメイト数人の応援を受けながら告白する学生みたいな気分で会話してましたからね、あの状態で普通の会話するの難しいなって思いました。あれなら外で出番来た方がマシだったな……。

意外な申し出に爆沈

 日中は想像以上に新刊が捌けていき、ついでに何故か既刊も動きまして、小銭入れる箱は用意してたのに札を入れる箱を用意し忘れてちょっと大変だったりもしましたが(午後から来る人はむしろ万札で来てくれた方が有り難い場面もあったりするよね)、それはさておき宣伝って大事だなと改めて思いました。どれくらいの宣伝効果があったのかは数字では出ませんけども、知り合いの人とかフォロワーさんじゃない人が興味持ってくれないとあの数は出ないはずなので、終日しつこいくらいに宣伝してたのが丁度良い塩梅だったのだと思います。
 隣の神絵師と一緒にしちゃいけませんよ。
 
 その神絵師からスケブを依頼されました。正確に言うとミニ色紙。ポールマッカートニーにサインを頼まれた宮本茂さんにサインを頼まれた桜玉吉先生はポールマッカートニーより偉い理論で言うとここで僕は神を越えたことになるのですが単に神絵師がスケブなどの依頼を受けていなかっただけなのでこの理論は当てになりません。
 昨日やることがなくて落書きし続けた成果を見せてやりますよ。

  爆 沈
  
 最近この表情を描くのがお気に入りなのでずっと練習しているのですがそう簡単に自分の物になるわけではないのでもうちょっと描いてみたい。
 とか言ってたらもう一人スケブ依頼して下さった方が。
 千歳ゆうりさんでした。
 しかもすげえデカいヤツ。多分あれ体感でA3より大きい気がしたんでF8とかその辺のヤツですよ。
 僕がお絵かきする時のペンタブレットのサイズがA5なので、普段の数倍のサイズで絵を描く事になります。
 しかもご依頼がゆうりさん。
 彼女の衣装の作画カロリーが非常に高いという話をここでもしていたんですが、せっかく直接「(リアルタイムに)声で」ご依頼頂いたのなら応えるべきであろうと思ったのでがんばりました。こういう時に直接会話出来る機会も滅多にないわけで、こういう機会は破棄してはいかんだろうと。ちょっと前にくろのすとお話したばかりではありますが。
 昼頃このお話を頂いて、イベント時間が終了してジャンケン大会が始まろうという状態になってもまだ終わらなかったので最後のペン入れが雑になりました。絵が下に進む毎に雑になっていきます。なんでお尻を最後に描こうとしたんだバカ

 轟 沈
 
 三時間くらいノンストップで描き続けてようやくこんな感じでした。終わるときには握力がなくなってました。
 僕の悪いクセなのですがペン入れをするときに迷いたくないので直前の工程の下書きを細かく描いてしまいます。うまい人はスケッチ→ラフ→軽い下書き→ペン入れくらいでいけるんですが(場合によってはラフからペン入れする人もいる)、僕のは下書きが全然軽くないです。デジタルでもあまり変わってないです。だから時間かかるんだけど。ツイッターの画像だとほとんど見えませんがシャープペンシルの線はそこそこ細かく描いています。
 
 という感じで僕のイベントは終了しました。
 新刊は通販分引いて完売、既刊も九条家の推理が完売しました。BOOTHで非公開にするのを忘れていたので一冊足りなくなって再版かけることになったのはまた別な話。新刊も少ないなと思って再版かけたら全然動かないからこれ読んでて買ってない人は買って
 一人スペースだったのでほとんど外に出られずにご近所をちょっと回るくらいしか出来ず、ご挨拶も回れなかったので申し訳ありませんでした。
 その後数人でお食事とかしつつ軽くお話させて頂いたんですが、その時のメンツでの話の内容、誰もネガティブな話をしなかったのが凄いなって思いました。陰口悪口の類いがない。「ここがなければなー」とか「こうすればいいのに」的なヤツもなし。常に何かを褒めているだけの時間。エンペラータイム。
 すごくないですか。もちろん空虚な上っ面だけの会話ではなく、熱心に推しの事を語りながらそれです。この時間が一番楽しかったし嬉しかった気がします。ツイッターもノートも文章はリアルタイムに発せられるものではないので書いてから推敲する事が可能ですし、最後のボタンを押さなければ発言しなかった事に出来ますが、リアルタイムの会話ではキャンセルボタンはないしアクティブタイムバトルです。しかもウェイトでない方で
 まあフリー枠配信者が三人いたというのもちょっとは影響してたかもしれませんが。

 この一年、このイベントのためだけに焦点合わせて活動してましたんで、色々とやり切った感はあります。部数の見積もりと在庫調整ミスだけは取り返しの付かない所でしたけども。それのおかげで両方とも再版かけることにしましたんで買って
 コロナ渦の中で上京出来ないという人も多く、そういった方と直接お会い出来なかったのは残念なのでコロナ渦が落ち着いてからまたイベントが開催されないものかと思いますが主催の方が今回で終了とはっきり宣言されていたのでそこら辺はしょうがない。また何か機会があれば。

 という訳でスペース来て下さった方、新刊購入して下さった方、ありがとうございました。お絵かきはまだ続けるつもりですし何かしら形にしていきたいと思ってはいるので、あとは何かのきっかけを掴んでいきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?