中国ファンタジー時代劇、イケメンは何をやっても許される(ネタバレあり)

Xに、現在視聴している星漢燦爛の感想などつらつらアップしていたのだが、私みたいな極小アカでも、検索でひっかかって、これから観る方々へのネタバレになるといけないので、こちらに移動。

星漢燦爛は折り返しまで来たのだが、凌不疑が少商との婚姻を一方的に進めている感じがする。少商の意志を事前に確認してから皇帝に許しを得るべきだったと思うのだが。これで凌不疑がイケメンでなかったら、視聴者には横暴で権力をふりかざしているようにしか見えないだろう。

蒼蘭訣でも、東方青蒼が、一人住まいのうら若き小蘭花の家に、お前を
守る、とか言って強引に住み着いてしまうヤクザ仕草を見せたが、彼の圧倒的な美貌のため、問題なし。

つくづくイケメンは得なのだ。

ところで、少商って、「薬屋のひとりごと」の猫猫に似ていると思う。二人とも聡明でリアリスト。恋愛に夢を見ず、自分の人生を男に委ねようだなんてこれっぽっちも思っていない。小商は凌不疑、猫猫は壬氏という若い女性の憧れの的である高位のイケメン男性から想いを寄せられるが、それに舞い上がるどころか、むしろ迷惑がる。

星漢燦爛の後半では、小商が凌不疑に愛情を抱いていく過程が描かれるのだろうが、例え真の両思いになったところで、少商は自分のやりたいことをやめないだろう。薬屋も、猫猫が壬氏の愛情に応え初めてきているが、彼女だって堅苦しいお妃となり、自由を奪われるのは真っ平のはず。

星漢燦爛では、何昭君の今後も気になる。高慢ちきなお嬢様だった彼女も、自分と弟を除いて一家が惨殺される悲劇を経て、肝の据わった女になった。桜ヤオを自分に返してくれたことで少商に感謝したし、凌不疑と少商の婚約に関しても、凌不疑の激しい尋問(むしろ拷問?)を見た経験から、彼に恐れを抱いていて、ただ凌不疑のルックスでキャーキャー言っているだけのお嬢様達とは違う、地獄を経た人間の洞察力がある。彼女が弟を支え、何家再興に奮闘する姿はこれから見られるのだろうか。あと、桜ヤオは心根は優しい人間だから、何昭君と手を携えて道を進んでいく過程で、二人に夫婦としての深い情愛が生まれるのでは、と思う。

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