見出し画像

あっという間に期末試験

こんにちは。
11月にこれから頑張ってブログを更新しよう!と思ったのも束の間、Thanksgivingで少し息抜きできたと思ったら12月に入って突然忙しくなりました。
Quiz(examよりも少し比重が軽めのテスト)、リサーチペーパー、グループプロジェクト…と、ある意味「これが私が思い描いていた大学院生活だよ」と思える忙しさ(?)になり、気づいたらもう2021年も残りあと2週間と少しと知って震えています。

また、この1ヶ月と少しの間に、同じTeachers Collegeで学ぶ日本人の仲間たちと立ち上げた日本の教育に関する勉強会も少しずつ動き始め、課外活動の中でも大きな変化がありました。

毎日ひーひー言っていますが、昔から、選択問題よりも記述問題、記述問題よりも自由度が広い課題(テーマを自分で決めて取り組むものなど)の方が好きな性格なので、アウトプットの幅が広がった今の勉強は以前よりも大変だけど暗記が中心だった前半よりも楽しいし、集中力ももっている気がします。

今週は、Cognitive Development(認知発達学)のFinal(期末試験)です。
中間試験と同じく、先生が先に20個ほどの質問(すでに授業の予習課題として扱ったものから抜粋される)を提示し、その中から数問が試験に出る、というもの。

今回も中間試験同様Study groupを組んで、同じクラスの友達と手分けをして予習に取り組んでいます。
ちなみに、この授業はオンラインのクラスなので、中にはニューヨークに住んでいないクラスメイトも。
「Aちゃんドバイに住んでるから、時差も考えてこの時間にzoomミーティングしてもいいー?」と言われて初めてクラスメイトの居場所を知り、びっくりしたこともあったり。
毎週のzoomのスクリーンだけ見ていても誰がどこにいるのか全くわからなかったので、本当に不思議だなぁと思います。

今日は、試験に向けて、教授の出した質問の一問一問を見直しています。
普段は他の課題のリーディングもあり、「いかに宿題を効率的に早く終わらせるか」というところに重きを置いてしまいがちでしたが、改めて見ると考えさせられる質問がたくさん。

特に、「アカデミックスキルの獲得の中で、算数の学習の中でも分数のスキルの習得が大切だと言われる理由はなんだと思いますか。」
という質問を見て、うーんおもしろい!!と、唸ってしまいました。

授業中のディスカッションでは、「分数は代数の学習にどうつながるか」というような議論もありました。

分数は、小学校では3年生から本格的に学習が始まりますが、2年生の算数の教科書からちらっと折り紙を使った活動など、分数の学習につながる簡単な単元が組み込まれています。

思い返せば、折り紙を2回折って正方形を4つ作り、その一つひとつが「4分の1」だという概念を理解するのは、子どもによってとても難しかったです。
それぞれ切ってしまえば、正方形が4つになるわけで、「4分の1」ではなくこれは「1」としても数えられる。
これまで13+3、26+132、45➗9など、具体的に考えて解くことができていた四則演算と比べると、抽象的に数を捉えなくてはいけない点は本当に難しいなと思います。教える方も難しかった。
分数(fraction)については、アメリカでも生徒の理解を高めるための研究がたくさん行われているようです。

私自身も小学校では算数は得意ではなかったけれどなんとなくできていて、中学校に上がって初めて負の数が出てきた時に具体から抽象的な概念に移行することができず、ものすごいテストの点数を取りました笑。

今ならなぜ自分が躓いていたのかわかるのですが、当時は「なぜマイナスとマイナスをかけるとプラスになるのか」とか、色々と納得のいかないことが多すぎて行き詰まっていました。
これも、具体から抽象への考え方につながるのか…なんて色々考えていたらものすごく面白くみえてきてしまって、関連する論文を読み出したりしてしまい、結局勉強が進みません。笑

学びになっているからまぁ良し、と思いつつ、もうひとつのグループプロジェクトもあるので次に進もうと思います。

アメリカで勉強していると、東アジア(主に日中韓)の学習方法は、西洋(ざっくりですが)の学び方との比較や、効果的な学習方法として授業中で扱われることもたまにあります。
改めて、たくさんの研究やこれまでの経験をもとにひとつ一つの単元が組まれている日本の教科書って本当にすごいなと思いました。

さぁ、残り2週間がんばります!

先日やっと行けた念願のゴッホ展(Immersive Van Gogh)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?