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#09 ナルガクルガ

今回クトゥルフデータ化した中で最強

思いつきで始めたモンハンライズのクトゥルフTRPGデータ化ですが、大小モンスター含めて11体作った中でもっとも強いのが今回紹介するナルガクルガです。
このモンスターはライズ本編の中盤で登場する強いやつで、未だにあのスピードには手こずる時あります(単に私が下手なだけです)。
そのナルガをひとたびクトゥルフナイズしてみるや、色んな側面が見えてきます。

まずは大きいサイズと俊敏性。
何と言っても体長が約20mもあるので、ぶっちゃけジンベエザメ超えです。
しかもネコジャラシで遊ぶ猫ばりに俊敏に動き回ります。
仮にナルガを50cmの猫として比較した場合、身長1.7mの人間はおよそ4.25cmとなります。
うーん、ネズミが武装してネコと戦うようなものですね。

次に、尻尾の尾棘と前脚の刃翼。
ナルガは黒くて太くて長い尻尾を使って、ビターンと打ちつけてきたり、尻尾の先端にある尾棘をダーツのように飛ばしてきたりします。
尻尾はナルガの体長の少なくとも1/3はありそうなので、約7mほどでしょうか。
ということは、尻尾の打ちつけ攻撃というのは2階建ての屋根の高さまで振り上げた尻尾を打ちつけてくるのと同じですね。
まともにくらったら普通に全身粉砕骨折と臓器破裂で死にますね。
前脚についてる刃翼は、見る分にはかっこよいですが、凶悪なカッター武器です。
だって前脚の太さだけで人間の体格ほどもあるのに、更にカッターですよ。
人間なんてまな板の上の豆腐みたいなもんでしょう。

おまけにナルガには罠が効きません。
ここで言う罠とは、落とし穴などの物理的かつ古典的機械式な罠です。
つまりナルガは危機感知能力が高く、しかも物理作用の法則をある程度認知していることになり、それくらい知能が高いことになります。
クトゥルフ神話において人間は弱小な存在であり、対抗手段としては力よりも頭脳が重要となるため、知能が高い敵というのはそれだけで非常に厄介なのです。
とはいえライズ本編と同様に、シビレ罠などの電気式な罠は有効です。
嗅覚が敏感なので、匂いのある化学薬品を用いた罠は見破られる可能性がありますが、無味無臭の薬品だったら利用可能かもしれません。

ナルガクルガを6版用にデザインした当初は素直に数値化したこともあって、これじゃあ並の人間にはとても勝ち目がないなと思い、7版用ではリファインして弱体化してみました。
それでもなお、今回のデータ化したライズモンスター中では最強です。
私なら戦わずに逃げるの一択ですね。
余談ですが、ライズ本編でのモチーフ妖怪は化け猫だそうなので、化け猫つながりで最近のゲゲゲの鬼太郎を調べたらねこ娘がかわいくなっててびっくり。
しかも目玉おやじのCVが野沢雅子さんになってたなんて。
故・田の中勇さんの声があまりにもハマリ過ぎてますが、過去に鬼太郎を演じた野沢さんが現在ではその目玉おやじを演じてるなんて、これには感慨深いです。
いやあ、クトゥルフで化け猫が登場するのならナルガクルガよりねこ娘の方が断然かわいくていいよね、て言いたかっただけです、すみません。
いつかゲゲゲの鬼太郎を昭和40年代を舞台にしてクトゥルフナイズしてみるのも面白いかもしんない。

シナリオフック

シナリオのメインモンスターとして登場させてもいいですが、ちょっと強くてキツくないですかこれ。
クトゥルフは現実世界を前提としてるので、大きさがそのまま強さになりやすいんですよね。
現代が舞台であれば少々派手なアクションも出来なくはないですけど、モンハンライズから私が連想する和風テイストはあくまでも古めかしい日本ドリームランドなので、派手さにも限界があるんですよね。
ナルガクルガとの対決をメインに据えるよりは、例えば敵NPCが厳重に保管する魔導書の番人(番猫?)として登場させるとか、どうでしょうか。
つまりどうやって倒すかよりも、どうやって回避するか、をメインにする感じですね。
他には最小金冠と称して思いっきり小型のナルガクルガを登場させて、探索者一同でどうにか倒せてめでたしめでたしと思わせておいて、最後に最大金冠と称して大型のナルガクルガを登場させたりね。

アイデアとしてはナルガクルガを直接登場させるのではなく、ナルガクルガ防具の忍者を敵メインとして据えるとかの方がシナリオとしては考えやすそうです。
例えば装甲4ポイント、〈回避+20%〉〈登攀+20%〉〈ジャンプ+15%〉〈腕クロー20%〉、とかそんな感じで。
腕クローというのはこの記事を書いてて咄嗟に思いついたネーミングですが、要は腕の外側にピョコッと飛び出るカッターのようなクローのような武器です。
他にはナルガの尻尾を模したムチ状の武器を持ってて、その先端にはナルガの尾棘が小さく仕込まれてる、とか。

例えば、探索者は世界にふたつとない或るアイテムを探してるとします。
彼らはそれを探す途中で、まったく異なる目的だけどもれっきとした理由でそれを探し求めてる忍者と衝突する羽目になります。
しかしあろうことか、それは明らかに敵対する強大な第三勢力に力づくで奪われてしまいます。
探索者はそのアイテムを奪還するために、忍者と対立するのか、それとも共闘するのか、奪還した後そのアイテムをどうするのか。
しかも忍者が戦いの中で命果てた場合と、どうにか生き残った場合では展開が変わってきますね。
いずれにせよ、アイテムを探す理由はあまり重くならない設定の方が良いと思われます。
それはゲームプレイを楽しめる範囲で、且つ悔いの残らない決断が許される範囲であるべきです。
こんな感じで、いかがでしょうか。
やっぱりモンスターを直接出すよりは、しっかり考えた敵キャラクターを登場させるほうがいろんなアイデアが湧いてきて面白いですよね。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
ライズモンスターのクトゥルフナイズ、残りあと2つです。

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