鈴木眼鏡作業日記#3（2023/04/10）

　働く。

　仕事中、あまりにも暇すぎるので、労働時間の半分くらいはネットニュースを見ている。国内、国際、経済、エンタメ、スポーツ、IT、科学、ライフ、地域……。全てのトピックに目を通しても、まだ時間が余ってしまうくらい暇をもてあましている。

　「やることがないならやることを見つけてでも仕事しろ」みたいなことを言う人間は、資本家に定額働かせホーダイで搾取されてるだけの馬鹿だと思う。どうぞそのまま搾取され続けていてください。別に遊んでいて給料が発生するならそれはそれでいいじゃないかと思う。日本の社会人はもっと不真面目になった方がいい。この国はどうせこれからもっと衰退していくのだ。

　東京に住むなら三軒茶屋がいい。名前が格好いいから。それに「三軒茶屋」という名前には何となく新旧のカルチャーがほどよくミックスされていそうなハイソサエティなイメージもあるし、何だかお洒落な店がたくさんありそうで、それでいて生活しやすそうだ。でも、実際の三軒茶屋はそんなにお洒落でもない。どちらかと言うと地方都市によくある郊外の町みたいな感じだった（あるいは地方都市によくある郊外の町の全てが三軒茶屋のイミテーションなのかもしれないけれど）。

　最近は大江健三郎とボブ・ディランとジャン＝リュック・ゴダールのことばかり考えている。大江もゴダールもつい最近まで生きていたのに、二人とも相次いで亡くなってしまった。この中でいま生きているのはディランだけだ。ディランはいま日本でライブをしている真っ最中らしいけれど、チケットが高すぎたので行くのは諦めた。恐らく年齢的にも最後の来日になるだろう。でも、いくら何でもチケットが高すぎる。今月、岩波書店から翻訳が出る『ソングの哲学』はAmazonで予約した。

　自分でも意外なことに、何だかんだで日記を書き続けている。ロクに推敲もせずにほとんど書きっぱなしというラフなスタイルが合っているのかもしれない。でも、「毎日続けよう」などと邪なことを考え始めると挫折するのが目に見えているので、あんまり気負わずに適当にやっていこうと思う。