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はる、なつ、あき、ふゆ、そしてまたはる(16)
どうしてもしばらくこの物語の続きを書くことができなくて、前章からだいぶ間が空いてしまった。第何章かでも書いたが、この作品は始まりからして破綻を運命づけられているのかもしれない。それでも何とか終わりまで書いてみたいと思っている。
『はる、なつ、あき、ふゆ、そしてまたはる』は正確に24章で終了する予定でいる。これはリチャード・ブローティガン『アメリカの鱒釣り』が47章構成であることに由来している。つまりブローティガンの約半分ということだ。
ただ、私はさいきん小説を書くだけの体力がなく、だいたい毎日詩ばかり書いていた。はたしてこの小説を完結できるのかどうか、非常に不安な気持ちでいるというのが正直なところだ。
先ほど配偶者とカフェバーに行って私の詩や小説について話し合ったばかりだった。「あなたの詩や小説は方法論が単純に過ぎる」というのが配偶者の意見だった。「もちろんあなたが色んな本を読んでいるのは知っているけれど、あなたが最終的に参照するのはいつも谷川俊太郎とか村上春樹とか、そういう詩人や作家に限られているという気がする」。
私もまったく配偶者の言う通りだと思う。本当に詩人や作家としてやって行きたいのであれば、私はもっと色々な詩人や作家を読まなければいけないし、色々な詩や小説を書いていかなければいけない。
できれば、今日のうちにこの『はる、なつ、あき、ふゆ、そしてまたはる』を24章まで書いてしまいたいと思う。そろそろ私はこの作品にさよならを言うべきときが来ているのだ。
(続)
(目次)
thx :)