ベースを聴くプレイリスト

自己紹介には書き忘れていましたが、高校生から大学生まで、ベースを弾いていました。そもそもベースって何?というレベルだった私ですが、初心者でギターが弾けないからと半ば強制的にベースに転向させられ、それからベースが大好きになりまして、それ以降、好きな曲も「ベースが好き♪」という曲が増えました。

そんな流れで今回、元ベース弾きのベース好きが推したい、ベースを聴くためのプレイリストなるものを作成してみました。良かったら、低音が良く聴こえる環境で聴いてみてください。よろしくお願いいたします。
ちなみに、私自身、Spotifyはフリー会員なので、曲順に全くこだわりはありません★

では、曲と選曲理由を紹介していきますね。敬称は略です。

◆侵攻/Kroi(Bassist:関将典)
最近最もハマっているKroiより、ベーシストの技量が問われる曲を。速くて細かい曲ももちろん技術が要求されるけれど、こういう音に色気が必要な曲、どこのタイミングでアタックして、どこのタイミングで消音するかが非常に重要になってくるので、実は雰囲気を出すのが難しいと思うのです。ベースライン自体も怪しげなのがカッコイイです。

◆Bedtown/King Gnu(Bassist:新井和輝)
私にとって、King Gnuでベースを聴きたいと思ったらこの曲です。サビのバックで盛り上がるベースラインは、新井さんのスキルフルなところが活きてるラインだと思うのです。でも、King Gnuのベースについては、思うところが少しだけあるのです。。

◆Akatsuki/PE'Z(Bassist:Nirehara Masahiro)
ウッドベースを弾くのは、エレキベースを弾くのに比べて遥かに大変です。そして、Akatsukiも高速な1曲で、良くこのベースラインを豊かな鳴りでウッドベースで弾けるものだ・・・!と感動しまくりの1曲です。衝撃すぎました。まさしく、ウッドベースの神様、楡原様。

◆アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック/L⇔R(Bassist:木下裕晴)
今でこそ、J-POPと呼ばれる音楽の中で、スラップベースが入るのは普通のことになってきたと思うのですが、90年代当時、バッキバキのスラップを決めていたのがこの方。こんなにゴリゴリ弾いてるのに、曲は突き抜けてポップなのがまたすごくありませんか?

◆Cadence/Re-Trick(Bassist:井上亮)
私は大学時代、ちょっとだけジャズ研にいたことがあります。その頃、先輩からベースの弾き方を色々教えてもらったのですが、その弾き方をすべて体現して完成させているのがこのお方。1回ライブで拝見したとき、極力左手のポジションを動かさないような運指をされていて、だからこそ、このアグレッシヴなベースラインが弾けるというもの。Re-Trickのライブは、微動だにできないほどに瞬間瞬間が煌めいています。

◆蜃気楼/Mr.Children(Bassist:中川敬輔)
音楽ヲタとは言っても、私の世代では避けては通れぬミスチル。イントロ〜Aメロのバックのベースライン、このラインが個性的すぎて大好きな曲なのであります。

◆HEAVEN'S DRIVE/L'Arc〜en〜Ciel(Bassist:tetsuya)
ラルクも私の世代では避けて通れぬバンドですね。うねりにうねって高速で駆け抜けるベースラインは聴く者の心を捉えて放しませんでした。ドラマチックな展開も、日本人好みの1曲かと思います。

◆TRUTH/Grass Valley(Bassist:根本一朗)
この曲は唯一の80年代選曲ですが、こんなにもリズム隊が印象的な曲があったのかと驚かされる1曲であります。Kroiの後にこの曲を聴いても、全く違和感なく・・・ブラックミュージック要素の有無くらいの差なんじゃないかと思うテクニカルな1曲です。

◆Highway Star, Speed Star/Cymbals(Bassist:沖井礼二)
このベースラインを聴くと、高揚感と多幸感に満ち溢れる、そんな1曲。Cymbalsはポップだけど、ベースラインが多幸感にあふれている曲が多くて、聴いてて幸せを感じるのです。

◆Rock'n Roll/黒沢健一(Bassist:Tony Levin)
ピアノ・ベース・ドラムの三位一体が素晴らしい、健一さんいわく「歌えない・踊れない・短い」曲。楽器と歌、それぞれが個性を主張してぶつかり合う、編成的にはシンプルでありながら、リズムの応酬で聴くものを満足させる密度の濃い曲です。

◆瞳に咲く情熱の花/COOL DRIVE(Bassist:山知典)
なぜこの曲なのかは、COOL DRIVEの曲があまりにサブスクに少ないからでありまして(いや、この曲も大好きなんですけどね)、このお方のうねる、メロディーを歌うベースラインが大好物なのであります。ちなみに、パフォーマンスもかなりうねっていますね。何を隠そう、COOL DRIVEを聴こうと思ったキッカケがベースラインでした。

◆Mad Sympathy/fox capture plan(Bassist:カワイヒデヒロ)
カワイさんは、ウッドベースの鳴りが素晴らしいベーシストだと思います。なぜこの曲なのかは、長尺のソロが含まれているからです。御本人は「楽器に対する意識の低い、クソベーシスト」などとおっしゃいますが、裏を返せば、どんなベースでも弾きこなせるということで、すごすぎると私は思うのです。

◆AIR/AIR(Bassist:渡辺等)
ウッドベースを弾いている人というのを初めて見たのが、AIRさんのバックで弾く渡辺等さんでした(テレビでですけどね)。迫力のある楽器に怖さすら感じる音像、この曲を聴いてジャズの道(ウッドベース)を志した、キッカケの曲でもあります。ドラムの佐野康夫さんとのリズム隊のコンビネーションがまた素晴らしいです。

◆Mato Pato/Calmera(Bassist:HIDEYAN)
CalmeraのベーシストのHIDEYANさんは、職人系のベーシストです。以前、各メンバーが満身創痍になることをする「満身創痍選手権」で、お米に文字を書いたりなど、職人系の技を選んだHIDEYANさんは、ベースプレイも職人で、特にエレキベースの細かいフレーズとか、技とか、ものすごく的確に弾く方であります。この曲にもテクニカルなフレーズがたくさん出てきます。

◆ルナルナ/スピッツ(Bassist:田村明浩)
石田ショーキチさんもおっしゃるように、ハッピーなベースを弾ける方代表、スピッツのリーダーです。特にこの曲のハッピー感と言ったら、めちゃめちゃ好きで、本当は自分でもコピーしてみたかったです(難しい!!)。田村さんは田村さんのリズムのキャラクターがありますね。あと、暴れながら弾くのは、スピッツを観た人から、「なんで楽しそうに弾かないの?」と言われて「一番楽しんでやる!」と自己改革をしたのがキッカケだそうです。

◆Makes You Move/Neighbors Complain(Bassist:KASH)
多分、ルーツ的なものは、冒頭のKroi関さんと同じようなニオイがします。プレイのタイプが似ていますね。グルーヴを大切にするベーシストで、5弦の一番太い弦の使い方が上手な方だと思います。他は途中に挟んでくる装飾音。この曲だと途中で一発「ドゥルルーン」と入ってきますが、これもタイミングがキマらないととんでもなくなるヤツです。センスの問われるものをバチバチはめてくる上手さがあります。

◆update/POLYPLUS feat.せやろがいおじさん(Bassist:永田雄樹)
本当は、ベースを聴くためのプレイリストなので、CDに入っているせやろがいおじさんの声のないタイプを入れたかったのですが、サブスクにはないそうで。この方は、アタックの強いパワータイプで、ゴリゴリ弾いてるのが魅力です。ちなみにこの曲の作者は永田さんですが、YouTubeでせやろがいおじさんの喋るスピードを研究、せやろがいおじさんが活きるスピードで作曲をされたそうです。さすがリズム隊の発想です。

◆記憶の捏造/SUPER JUNKY MONKEY(Bassist:かわいしのぶ)
このプレイリスト唯一の女性ベーシストです。なぜこの曲か、と言うと、「ベースは単音で弾く」という、先輩から聞いてた常識を、一度に二弦弾くという行為でぶち壊した曲だからです。90年代は今ほど音楽のセオリーが自由でもなかったので、受けた衝撃は大きかったものです。あと、メンバー4人女性なのに、良くこの音を出せるなぁ・・・とびっくりしたものです。YouTubeに挙がっている動画を見て、ダイブの嵐に二度びっくりですが、伝説のバンドだと思います。

◆from resonance/the band apart(Bassist:原昌和)
ゴリゴリ弾きながらも、耳で追いたくなるようなメロディーを持ったベースラインを弾くのが、このバンアパの原さんという方ではないかと思います。バンアパは、歌がなくても聴ける音を目指して曲を磨くという話を聞いたことがあります。確かにどの楽器も個性を持って、ぶつかり合いながら、一つの曲を構成していると思います。

◆MILLION SECRETS OF JAZZ/Original Love(Bassist:小松秀行)
この中では唯一、中学の頃から聴いているOriginal Love。中学生のときは冒頭にも書いたように、ベースの存在なんて良く知りませんから、後から聴いて、このリズミカルで跳ねるようなベースラインに魅力を感じました。いかにベースはアタックのタイミングと消音のタイミングが重要なのかが聴いてお分かりいただけるかと思います。

文章より、プレイリストを推敲しまくったこの投稿ですが、ベースの奥深さ、楽しさ、かっこよさが伝われば嬉しいです。
もしかしたら忘れている曲もあって、密やかにプレイリストに追加しているかも知れませんが、あしからず。

それでは、夜も遅いので、おやすみなさい!

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