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【夫婦の頭の中大解剖】 みんなの”妊娠中の夫婦関係”についての調査

妊娠・出産は妊婦さんだけのものではなく、パパになる旦那さんと一緒に乗り越えていくもの。

「旦那の些細な一言にとても救われた」
「旦那の指示まちの姿勢にさらにイライラしてしまった」というママの声や

「妻の辛さに比べたら、自分ができていたことなんて不十分だったと思う」
「荷物を積極的に持ったり、家事を手伝った!」というパパの声

これまで行ってきたグラレコ やインタビューでは、パパとママそれぞれが色々なことを考え、満足していることも不満に思ったこともたくさんあるのだと感じました。

そこで、
妊娠中の二人はどんなことを考えていた?
どんなサポートが本当にして欲しかった?
二人の差は?同じところは?

そんなことを明らかにするべく、私たちは全国の男女それぞれ229人に
「妊娠中の夫婦関係」について調査を実施。
多くの妊婦さんを見てきた、マタニティエステ協会理事長の谷真紀さんにもコメントをいただき、それぞれの頭の中を大解剖してみました!

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谷 真紀

*国際マタニティエステ協会 理事長

 日本全国へのインストラクター育成の講師活動
 プレママ、プレパパのセルフエステ、ペアエステの講習活動

*マタニティエステサロン MYLENEオーナー

*産婦人科内エステ担当 母と子の上田病院 あさぎり病院
調査概要
調査期間:2021年5月18日〜29日
調査会社:マイナビ
調査方法:インターネット調査
調査対象 女性:N=229(既婚女性限定、子有、20~49歳)、男性:N=229(既婚男性限定、子有、20~49歳)

61%の女性はパートナーのサポートに満足していた

妊娠中、旦那さんのサポートに満足していたかという質問に対して、61%の女性が「満足している」という回答しました。

Q妊娠中、パートナーのサポートについて満足していましたか?(女性・単一回答)
回答者数 229

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谷さんのコメント
61%という数字は一見高くいい傾向にあるように思いますが、サポートの中身を見て、どういった点にサポートを感じていて、個別の物事についてどう思っているのかなども見ていく必要があると思います。

女性にとってはちょっとした気遣いがサポートになる

では、女性はどんな時にサポートを感じたのかをみてみると、「荷物を持ってくれた」という回答が最も多く、2番目に多かったのは「自分のことは自分でやってくれた」という回答。
男性が自分自身のことを自分でやるだけでも女性にとってサポートと感じることになっていることがわかりました。また 「話を聞いてくれた」 が3番目に多く、ちょっとした心遣いが女性にとって支えになることもわかりました。

Q.妊娠中、パートナーのサポートを感じたのはどんな時でしたか?(女性・複数選択可)
回答者数 229、有効回答数 501

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旦那さんは物理的なサポートを意識的に行っていた

一方の男性をみてみると、90%の男性がパートナーの妊娠中に意識的にサポートをしたと回答。最も回答が多くなったのが「荷物を持つ」となり、これは女性がサポートを感じたことと同じ結果となりました。

Q.パートナーの妊娠中に意識してやったことはなんですか?(男性・複数選択可)
回答者数 229、有効回答数 586

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谷さんのコメント
「男性は「早く帰る」「家事の割合を増やす」「食べ物を買ってくる」といった物理的サポートが上位に来ていますが、先の設問でみたように女性にとっては「話を聞く」といった精神的なサポートの方が実は重要です。また、女性は妊娠中の苦しい時に男性にしてもらったことを、産後もよく覚えている傾向があります」

夫婦間コミュニケーションは変化していく

妊娠中、夫婦の会話量は変化したか?という質問に対しては、63%の女性が「変わらない」と回答しました。

Q.妊娠中、パートナーとの会話は増えましたか?(女性・単一回答)
回答者数 229

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そして、その会話の内容として一番多かったものとしては「子供のこと」というのが男女ともに最も多い回答となりました。

Q.妊娠中の会話で、一番話題にしていた内容はなんですか?(男女・単一回答)
女性 回答者数 229、男性 回答者数 229

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谷さんのコメント
妊娠中の夫婦の会話はどうしても子供のこと、出産のこと、体調のことなどが中心になり、コロナ禍の今は特にその傾向が強くなっていると感じます。その分妊娠前にしていたような、二人のこと、自分自身についての話題が減ってしまう。そうするとだんだんとお互いの考えていることが分からなくなっていったり、コミュニケーションに齟齬が生じてきてしまいがち。子供について考えることももちろん大切なのですが、夫婦で”お互いについて”もっと話す時間を設けることも意識したいですね。

そして見えてきた夫婦間の”見えないギャップ”

妊娠中の夫婦間の家事分担について「夫が半分以上家事をやった思う」女性は15%なのに対し、「自分が半分以上やったと思う」男性は46%という結果となり、男性が思った以上に女性は「夫が家事をやった」と感じていないことがわかりました。

Q.妊娠中、夫妻間の家事分担においてご自身がしている家事の割合はどのくらいだったと思われますか?(男女・単一回答)
女性 回答者数 229、男性 回答者数 229

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さらに、「夫の方が家事をやったと思う」女性が6%であったのに対し、男性は約3人に1人が「自分の方が多く家事をやった」と回答する結果となりました。

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谷さんのコメント
旦那さんが「やった」と思っていることも、実は妻からみるとできていないというズレが生じることもしばしば。ゴミ捨てを例にとると「袋をセットしたり分別したりまとめたり、ゴミ捨て場に持っていくまでにたくさんの作業が発生しているのに、“持っていく”という行動だけで自分がその家事を全てやった気になっている」というようなエピソードもあります。旦那さんの「やった」と妻の「やった」ではそもそも考え方にギャップがあるということなのかもしれません。

女性は”姿勢”を重視する

では、女性が考える、パートナーが妊娠中の男性に最も必要なことは何なのか?回答では「一緒になって考える(向き合う姿勢)」が最も多く、「言われる前に動く」「話を聞く」といった、自発的な行動であったり“姿勢”を重視する回答が上位にくる結果となりました。

Q.妻が妊娠中のパートナーに最も必要なことはなんだと思いますか?
回答者数 229

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谷さんのコメント
家事を完璧にこなせば夫婦関係は良好になるのか?というと、それも少し違うと思っています。今回の調査でも、女性が考える、妻が妊娠中の夫に本当に必要なことは「話を聞く」ことだったり「一緒になって考える、向き合う姿勢」と答えた人が多い結果となりました。
 妊婦さんにとって、妊娠中は不安になったり喜んだり、体調の変化からこれまでの自分とは別人になってしまったような恐怖を感じたり、気持ちの変化に振り回されっぱなしの十月十日を過ごします。
旦那さんも、まずはそんな妊婦さんのことを知ろうとすることが大切です。辛い妊娠中に旦那さんにサポートをしてもらったことは、出産後も妻はよく覚えているもの。ちゃんと向き合ってそばで話を聞いてあげる、一人じゃないんだなと安心させてあげる、そういったコミュニケーションが夫婦の関係を良くし、新しい家族を迎えるための準備に必要なことだと思います。

QBBは妊婦さんをもっと知ってもらうための取り組みをしていきます

ベビーチーズがたくさんの妊婦さんから支持を得ていることを知り、世の中がまだ気づいていない妊婦さんの声に耳を傾けていきたいという思いで行った今回の調査。

この調査で浮き彫りになった、妊婦さんがパートナーに最も求めていること=「向き合う姿勢」ということにフォーカスを当てて、様々なコンテンツを公開しています!こちらもぜひご覧ください。


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