気まぐれ子猫を捕まえて(楽曲解説)
ポップかつノリのイイ感じにしたかったので、
コード進行はシンプルにしてます。
intro
|A|A|A|A|
|A|C#7|F#m|Dm|
|A|E|Dm|A|
1A
|F|F|F|F C F|
|F|F|F|F C F|
イントロはkey-Aでシンプルめに……C#7とDmがダイアトニック外ですが、パラレルキーからもってくるコードでは超メジャどころかなと。
そのかわり、ギターソロはブルーノートスケールを中心にメロディを動かしています。
Aメロでは長2度下げて、key-Fへ。
ここはさらにシンプル!
緩急つけたい! という思いです。
1B
|Gm7|C9|F9|D7|
|Gm7|C9|F9|F7/E|
|Bb|C|Am|Dm|
|G7|G7|C|C7|
|Bb|C|Am|Dm|
|Bb|C|F|C E|
ここも、わりとシンプル。
メロディが同じような感じで繰り返すので、
リハモするような形でコード進行を作っています。
最後にEを噛ませて転調準備。
ちなみに、この曲で最後の最後まで悩み続けて試行錯誤したのはこの部分の歌詞。
僕の”生”い思い「今すぐに髪を触ってみたいよ」
最初は、「僕の華奢な思い」としてたんですが、
女子に「髪を触りたい」なんて言う気持ちは、とうてい華奢ではない!
と思い直し、イイ言葉がないかと思案してました。
そこで「僕のヤバい思い」ともしてみたんですが、長考してやめました。
自分の中のルールとして、流行り言葉を使うときは一呼吸置く、というのがあります。
使うときは使うし、嫌っているわけでは全くありません笑
流行り言葉というのは情報というよりかは、フィーリングを伝達するものじゃないかと思っているからです。
Q「モナリザを見てどうでしたか?」
A「やばかった!」
これは自分が衝撃、感銘を受けたこと自体を伝えようとしています。
話の主体はモナリザではなく、自分です。
Q「モナリザを見てどうでしたか?」
A「構図の正確さ、スフマート等の表現技法の巧みさ、色使い……どれも細部漏らさず見れば見るほど奥ゆかしさが感じられ、非常に興味深かった」
これは自分が衝撃、感銘を受けた事柄について伝えようとしています。
もちろん、話の主体はモナリザです。
「ヤバい」という言葉は良くない、日本語の美しい表現を……うんたらかんたら
という批判がありますが、ワタシはそうは思いません。
使いどころがそもそも違うということです。
ワタシの感動をわかってくれーー!!!!!
ワタシという人間をわかってくれーー!!!!
って共感を求めてるときに「構図が……」
とは言わないと思います。
ここは地の文なので、もう少し説明的なほうがいいかな……と。
直観では「生々しい」が一番しっくりきたんですが、字数が合わない。
じゃあ、「生い」という形容詞はどうだ?
意味は通じそうだし、なければ造語として使おう、と(天邪鬼な小豆沢)。
一種のフックのつもり。
閑話休題……。
1Ch
|A|C#m/E|F#m|F#m7/E|
|D|Bm|E|E7|
|A|C#7|F#m|Dm|
|A|E|Dm|A|
key-Aに転調。
後半はイントロと同じです。
タンバリンとクラップがフルで参加して、楽しい感じに。
inter
|F|G|C|Am G|
|F|G|C|C Bb A G|
ここはkey-Cに転調。
一瞬のブレイクを挟むことで、唐突な転調も意外にスムーズ。
最後の小節でクリシェ的に下げて、転調の予感を。
2A
|F|F|F|F C F|
|F|F|F|F C F|
2Aははっちゃけましょう。
というよくあるテンプレートに従って、
少し崩しました。
シャッフルビートですが、4小節目だけはスクウェアでドラムを叩かせて、変化をつけました。
それにつづく5-7小節で、ドラムとベースが好き勝手に演奏する感じに。
イメージは、
Ba「よおし、ここはアドリブしちゃお! それっ! あ、あれっ?! キミもしちゃったのドラムくん? うん、まあ、仕方ない! 8小節目で合わせようね!」
という感じ。
息を合わせなかったバラバラのアドリブプレイで浮遊感が欲しかったのです。
ちなみに、小豆沢は本番でも練習でも毎回アドリブします。うまくいかないときのほうがはるかに多く、後で怒られます。
2B
|Gm7|C9|F9|D7|
|Gm7|C9|F9|F7/E|
|Bb|C|Am|Dm|
|G7|G7|C|C7|
|Bb|C|Am|Dm|
|Bb|C|F|C E|
ここでのポイントは、最後の小節「OK?」の部分です。
ここは、変拍子を使っています。
この曲は、シャッフルなので、12/8で作っていますが、
件の小節は8/8にしてます。
2拍3連の1要素を4つ分です。
子猫ちゃんは「OK?」と告げた後、本屋に向けて急にダッシュしたのです。
その唐突感がこの変拍子。
2Ch
|A|C#m/E|F#m|F#m7/E|
|D|Bm|E|E7|
|A|C#7|F#m|Dm|
|A|E|G|Bbm7-5|Dm|A|
この曲で二番目に悩んだのが、15-16小節のコードです。
素直に作るならその手前部分|A|E|を繰り返せばいいんですが、
それは嫌だ(天邪鬼な小豆沢)。
結構いろいろと試して(10回ぐらい変えた)落ち着いたところが|G|Bbm7-5|という進行でした。
outro
|C|Eb D|G|
ここはkeyとかはあまり考えず、2Ch最後のAから短三度でC、また短三度でEbというディミニッシュな流れを作りました。
結果的にはkey-Gになりました。
全体的に、ギターがずっと鳴る形にしたかったので、ギターが頑張ってます。
ソロ、バッキング、オブリガード、アルペジオ、ひたすら弾いてます!
想定は五人編成のバンド。
これでできるはず!
小豆沢の曲は、およそ4-6人のバンドで演奏できるようにしてます。
1:Vo,Clap
2:Gt
3:key(Or),Cho1
4:Ba
5:Dr,Tam,Cho2
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