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カザフ語との出会いその他

 こんにちは、高岡です。今回はふと思い立ったのでカザフ語との馴れ初め的なものを適当に書いていこうと思います。
 まずもって、覚えている限りで一番最初にカザフ語について少しでも知ったのが、確か小学2年生の頃だったと思います。その当時、書籍を買うまでは行かなかったものの、(カザフ語に限らず)さまざまな言語に関心を持っていたことを覚えています。当然、文法を勉強しようとか話せるようになろうとか、そんなことは全く考えていなかったと思います。そもそも、そんなことを考えていたとしても地元の書店には、カザフ語の書籍はおろかロシア語の書籍すら置いているかどうか、という状況でした。(その上『カザフ語文法読本』などのようなものも存在していませんでしたしね)

 単純に「自分の国のことを〜と呼ぶんだ〜」とか「こんな感じの挨拶なんだ〜」とかそういうことを気にしていたと思います。

 カザフ語について知ったのはおそらく両親から買い与えられた『なるほど知図帳 世界 2008』

なるほど知図帳 世界 2008 https://www.amazon.co.jp/dp/4398200347/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_ECSXG9HYY1V0X8KDDF07

というものでした。その時期、私は地図を見ることが好きだったので(今も結構好きな部類に入りますが)2年連続ぐらいでこの手のものを買ってもらっていました。終いにはその当時100円ショップで売っていた冊子式の世界地図も買ってもらっていた気がします(笑)。それはさておき、この年のものには世界の言語についてのトピックがありました。このようなものですね。

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 今となってはインターネットのおかげで類似のものは比較的容易に手に入りますが、当時の私には相当新鮮なものでした。流石にこれですべての言語がわかるようになる、などとは思っていませんでしたが、このページは以後結構な影響を及ぼしたように感じます。

 この時に当然、「『カザフスタン』をカザフ語でҚазақстанっていうんだ〜」というのとともに「ロシア語もだけどなんか変な文字だなあ」と思っていたことを覚えています。当然、それ以上の情報を当時の私は仕入れることはできなかったので、その地図の別のページにあるデータや地図を見て変な名前だなあ、とか他の地図帳で掲載されていたナザルバエフ大統領を見てなんか日本人っぽい顔つきだなあとか思った程度だったと思います。

 その後少しして、書店で「地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々(D15 地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々 2019~2020 (地球の歩き方D アジア) https://www.amazon.co.jp/dp/4058013494/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_2X76V9HKJ1X7T8PAEP5F)」という書籍でカザフ語での会話表現を見たんですが、Амансыз ба?とかСәлеметсіз бе!とかその程度しか覚えなかったと思います。つまり、カザフ語という言語の存在自体は知っていたものの、当時は環境も、私自身の能力などいうものもなかったので、こんな言語があるんだ〜程度だったということですね。

 そして、その次にカザフ語、というかカザフスタンについて目を向けるようになったのは高校3年生の夏でした。どのような経緯だったかはよく覚えていませんが(多分面白半分だったと思います)カザフスタンのアイドルについて調べていたんですよね。今考えればなかなかの奇跡だったと思いますが、その時にМеломен тобыがヒットしたんですよ。確か1番最初に見たのは"О махаббат"というかなり初期の楽曲でした。2010年前後のカザフスタンのものだったということもあり、画質も結構粗いものだったのでその動画自体は特にピンと来たものではありませんでした。

 ですが、ひとまず他の動画も見てみようと思い、調べた結果出てきたものが同アーティストの”Тек мені сүй”という曲でした。最初は確か歌詞が流れる動画(今は削除されているようで見ることはできませんが)の方を見て、これに感銘を受けたというわけですね。(代わりに下に元の動画を貼っておきます。ぜひ見てくださいね)

 そして、同時に思ったことが、「カザフ語のアルファベットはロシア語のアルファベットとだいぶ違うな?!」と違和感を持ったことです。その当時までで『ニューエクスプレス ロシア語』は持っていたのでおおよそキリル文字は把握していたので(それでも辞書は買ってませんでしたし、アクセントのない母音字の発音は混乱していましたが)ある程度は知っているつもりでしたが、このときは本当に想像していた発音とちがっていて混乱したことを鮮明に覚えています。

 当然、Wikipediaを参考に発音を見てみようとしましたが、子音部分はまだしも、母音については本当に意味が分からなくて(この状態はカザフ語文法読本を購入しても続きました)「なんとなくこんな感じなのかな…?」と手探りで解明しようとしていたことを覚えています。

 それでも、Q-pop(というよりはМеломен тобы)は好きだったので他のアーティスト、たとえばДимаш ҚұдайбергенさんやЕрке Есмаханさんの楽曲も聴いていました。それで意味こそは分からなかったものの、「なんとなくカザフ語を楽しむ」といったことをしていました。

 しばらくして、本格的にカザフ語を勉強したいなと思うようになったのですが、まず最初の関門としてカザフ語の文法書に相当するものの存在でした。『カザフ語文法読本』なるものの存在自体は知っていたのですが、当時はAmazonか何かで注文しようという頭はなかったので、当然書店を巡ることになったのですが、仙台にはほとんどといってもいいほどこの『カザフ語文法読本』を置いている場所なんてものはなかったのです。かろうじて今年7月に閉店したジュンク堂書店には置いていましたが、5400円というのは今も決して安いとはいえませんが、高校生には相当高価な代物だったのです。

 加えて、当時は受験期ということもあってそんなものを勉強している余裕はなかったので、ひとまず受験が終わったら考えよう、ということにしました。

 時は流れて2月、志望校の都合もあってセンターが終わって結構余裕が生まれ(本来は良くないのですが)やる気がほぼ0になっていたので、暇するようになってしまったんですね。以前のように大真面目にやらなくても受かりそうだったので(このあとちゃんと第一志望の学科に通ったのでヨシです)それじゃあ言語をやるかということになりました。

 ちなみにその当時まででドイツ語とフランス語とイタリア語をほんの少しだけ(具体的にはそれぞれ50時間とかその程度だったと思います)暇潰しでやっていましたが(今はほとんど忘れたので発音くらいしかまともに覚えていないと思います)、そういうものも再び再開させようかなと考えていました。当然、カザフ語もその一つに入っていました。ちょうどお金もないわけではなかったので、思い切って例の本を買うことにしました。これは確か二次試験の数日前のことだったと思います。

 試験が終わってさて勉強を始めるかと思ったのですが、ここでかなり大きな問題にぶち当たりました。そう、それは例の本が相当使いにくいということでした。確かに文法事項については整然と記述はされていたのですが、序盤の方なのにまだ出てきていない文法事項の入った文が現れたり、そもそも文の作り方すらなかなか分からないんですよね。もう一度全ての記憶をリセットしてこの本だけでカザフ語を勉強しろと言われても絶対無理だと思います。

 学部一年の頃は対面でしたし、部活(オケ)にも行っていたのでなかなか時間も取れず、加えて例の本は難解だったので学習は遅々として進みませんでした。この状況が大きく変わったのがコロナ禍の発生でしたね。この時までは、色々な言語ができるようになりたい!と思ってはいたのですが、どうも空回りしていました。コロナ禍で学校に行かなくていいのなら言語が思う存分勉強できるじゃん!と思いました(多分ここら辺から本格的におかしくなったと思います)。

 そこで、まずは第二外国語としてとっていたロシア語の復習から進めるようにしました。弊学のロシア語は発音に重点を置いていることもあって、文法自体は一年ではあんまり進んでいなかったので、それに加えて途中までしか取り上げられていなかった教科書全体を勉強して、なんとなくロシア語の文法の入門を確認するようにしました。そして、その後からカザフ語を改めて本腰入れて勉強するようにしました。しかし、元々が難解なため、そう簡単には行きませんでした。

 しかしここで、かなりカザフ語の勉強が促進されるものが届きました。それが、以前頼んでいたDunwoodyPress製のカザフ語ー英語辞典と、中国語圏の書籍を扱う古本屋さんから届いた「哈薩克語簡志」でした。これで結構カザフ語をやる環境は整い始めたように思います。(多分これらが届く前後でノリで語学たんを動かし始めたと思います)

 そして色々と紙媒体、電子媒体で様々な文献が揃って今に至る、といったところでしょうか。

 ともかく、人生でここまで必死になって新しく言語をやるということはこの人生もうないのでは、と思っています。ここまで学ぶのであれば、何か形にしてみたいものですね。まさか、日本人がほとんどやっていないような言語を大真面目にやったり、語学たんに片足突っ込むなどいうことをやるとは昔の私は全く想像していなかったと思います。

 今は、できるところまでカザフ語を勉強していきたいと思うところです。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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