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月といえば…

 こんにちは、高岡です。今回はカザフスタンの国民的詩人であり、思想家でもあるАбай Құнанбайұлыの"Желсіз түнде жарық ай"の鑑賞という企画を今思いついたので勢いで書き上げている次第です。中秋の名月だからという安直な理由ですね(笑)。

 とは言っても、1年くらい前にАбай(ここからは「アバイ」で統一します)の詩集の和訳がどこかから送料のみの負担で配布されていたことがありました。私自身それは持っているのですが、そこに記されている訳を紹介するのでも良いのかもしれませんが、著作権的なものもありますし、ここではこういう風に解釈できるかも?というような楽しみ方をしてもらえればと思います。ちゃんとした訳はそちらを見ていただくとして、この曲との出会いでも軽く書いておきましょう。

 この曲に出会ったのは上のYouTubeライブですね。"Stay at home"の一環としてのライブですね。当然、リアタイしました。これの中盤で歌われていたアバイ作詞の曲です。最初はこれの良さがわからず、ただ聞き流していたのですが、ここ数ヶ月で少しずつ良さがわかるようになってきました。それはさておいて早速、見ていきましょう。

第1連

Желсіз түнде жарық ай,
сәулесі суда дірілдеп,
Ауылдың жаны, терең сай,
тасыған өзен күрілдеп.
風なき夜に光明るき月あり。
光が水面に震え、
村のそば、深い峡谷
水の溢れた川がごうごうと音を立てる

第2連

Қалың ағаш жапырағы
сыбырласып өзді-өзі,
Көрінбей жердің топырағы,
құлпырған жасыл жер жүзі.
生い茂る木の葉
ひそひそと囁き合い
大地の土は見えず
辺りは緑に染まった

第3連

Тау жаңғырып, ән қосып
Үрген ит пен айтаққа.
Келмеп пе едің жол тосып
Жолығуға аулаққа?
山はこだまし、声を拾う
吠える犬と犬追いの。
君は来たんじゃないのか?歩みを止めて、
遠くで会うために。

いかがだったでしょうか。実際は第5連まであるのですが、このライブでは第3連までだったのでそれに則ってみました。めんどくさいとかそういうのではありませんよ、断じて。ともかく、この曲が民謡に関心を持つきっかけになったように思えます。

もう少し、カザフ語、上手になると良いのですがね。。。

画像:https://abaialemi.kz/post/view?id=275

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