「まんがでわかるLIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読んでみた。

画像1


【著者紹介】リンダ・グラットン:ロンドン・ビジネススクール教授、人材論・組織論の世界的権威。

アンドリュー・スコット:ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPRのフェローも務める。

【原作】星井博文:漫画家、漫画原作者。2006年ヤングジャンプデビュー後、ビジネス誌、青年誌、歴史本など幅広く原作を担当する。

【まんが】松枝尚嗣:少年漫画家デビュー後、各種商業誌にて活動。

ストーリー:就活生の美咲(20代)を中心に、美咲の兄家族(30代)、父親(50代)がそれぞれに仕事や将来への不安、悩みを抱えている。そんな中、短期留学生エルザの助言を受け、迷いながらも固定概念にとらわれず、自分の気持ちと向き合っていく。

2018年9月13日発行。今はだいぶ人生100年時代というフレーズも浸透してきたと感じるが、2009年の老後資金2000万円問題でもわかる通り、発行当初は、大多数の人たちにとって①教育を受け②仕事をし③引退を迎えるの3ステージで人生の設計をしていた状況。この本では、これからはマルチタスクの人生が必要となる。その新たな人生設計の組み立て方のヒントをくれる内容となっている。

マルチタスクとは、一言で言えば多様な人生。教育を受け、自分探し、会社勤め、また組織に雇われない働き方、ポートフォリオ型(NPOや有休の仕事と副業)、地域社会やボランティアなど。仕事という概念だけでは収まり切れない人生計画の提案となっている。

実際、学生のうちから事業を立ち上げたり、卒業後就職せずにフリーになる学生だけでなく、社会人経験のない主婦が起業したり、会社員がフリーに転身。PC1つで世界を旅しながら同時に稼いでいたりと、インターネットが普及してからの現代では、昔では考えられなかった働き方をしている人がいろんなジャンルで出てきている。

まだまだ一部の人とか、みんながそんな華麗に転身できるわけではないという考え方も根強くあると思うが、副業が大々的に可能になった今、収入源を複数持つこと。ライスワークとライフワークを持つ意味に関心を持つ人は確実に増えている。

今のままでは不安、でもどうしたらいいのか。という人は多いと思う。この本では、「これをやればいい」の答えはない。しかし、みんなが(どの世代でも)悩みはある。迷っているのは自分だけじゃないことに気づけると思う。

とりあえずやってみよう。稼ぐにつながらなくても何かが見えるかも。

そんな自分に向き合い、気づきを得られる本だと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?