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0530「頼れるのは市販品」

で、昨日日記を書けず、さっき昨日の分を書いて、今日に追いつかなくてはいけないので今日の日記だが、今日のことについては昨日書いたので、別のことを書かなくてはいけない。しかし昨日はほぼ初めて日記をサボったというか、それどころではなかったので、かなり新鮮だった。実際作業的には相当辛かったのだが、「これを機に日記を辞めて、そのぶん数学を勉強しようかな」とかいろいろ考えた。最近、理系じゃないとわからない雰囲気を醸し出している要素技術が増えているので、微分の式とかを屈託無く読解できる程度になりたいのだ。

昨日からバタバタしていた案件の中で、とても詳しくなったのがイヤフォンジャックの仕組みだ。ゆえあって、市販のイヤフォン(マイク付きだったりマイクなしだったり)を分解して再利用しなくてはならず、とりあえず仕組みをしっかり理解するところから始めないといけなくって、とても勉強した。

イヤフォンジャックって、差し込み部分の金属が3層、マイク付きとか映像信号遅れるやつだと4層、地層みたくなっている。これはどのイヤフォンジャックでも同じだ。金属→黒いの→金属→黒いの→金属ってなっている。で、この「黒いの」はいわゆる絶縁体で、この地層になっている金属部分は通電しない。で、たぶんこれ、断面にすると縦にミルフィーユ状になっていて、お互いの層が通電しないようになっていつつ、根本のところで、やっぱり同じように金属→黒いの→金属→黒いの→金属になっているのだが、中のミルフィーユ状態のおかげで順番が逆になっていてその逆になっているところに音声信号とかアースとかがはんだ付けされていて、各地層ごとに必要な電気が流れるようになっている。つまりイヤフォンジャックは、原理的には普通の銅線を4本とか3本とかつないだような状態だが、それを全部穴にぐさっと棒を挿すだけで通電できるようにめっちゃ工夫された物体なのだ。これを思いついた人はかなりすごい。なのでこの仕組みを使うと、別に音声信号とかじゃなくって、普通の電子回路とかにも使える。既存のケーブルを使えるので、壊れにくいものをつくれる。

同じような仕組みで、前台湾の現場で現地のスタッフが導線として使っていて「うわーそんなやり方あるんだ」と思ったのがEthernetケーブルで、あれもあれでいろんなケーブルが束になっているので、たくさんの情報をいろんなチャネルでやり取りしたいときに便利だ。これも壊れにくい。

自分ではんだ付けしたりしたものって、すぐに接触不良起こしたりとかするし、こんな信用ならないものはないわけだが、市販品の規格はわりとそういう原始的な仕組みを壊れにくい形にしているようなものが多い。

ニューヨークには秋葉原がない。東急ハンズもない。StaplesとBest BuyとHope Depotしかない。たかが知れている。そんな場所で「明日までに!」みたいなハードウェア作業が発生した場合、頼れるのは市販品だ。

48時間くらい起きてる気がする。日記も追いついた。面倒だ。くそ眠い。

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