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0108「あの人の髪をブラッシングする」

依然として落ち着かない自宅を後にしてラスベガスのCESに向かう。

とにかく子供の頃から電気屋が好きだった。今はどうかなーとも思うが、電気屋には、最先端の工夫と未来があった。

うちは電気屋が好きな血脈で、父は暇さえあれば秋葉原に行くし、私は言わずもがなだし、息子もBEST BUY(アメリカのビックカメラみたいなやつ)行こうぜ、と言うとわりと文句を言わずついてくる。

こういうことを言うと怒る人はたくさんいると思うが、男の子の多くは、電気屋というものが好きだというのは、まあそういう傾向はあるのかもしれない。それで言うとすげえなあと思うのは、長男と次男は変形合体するような硬質なもの、仮面ライダー関係やシンカリオンに入っていくし、長女は、全く教えたわけでもないのにピンク色を好んだり人形を愛でたりする。

誤解を招きたくないので書くが、別に我が家では取り立てて性別の違いで育て方というか接し方を変えていないし、別に男の子がプリキュア好きでも何も問題ないと思って日々暮らしている。うちの嫁はスターウォーズグッズのコレクターだし、子供の頃からピンク色のものやいわゆる「女の子が好きそうなものに興味を示さない」子供だったらしい。

しかしうちの子たちの場合、見事なまでに男と女で分かれた。
だからなんだというわけではないが、1つ思うのは、性別の違いを押し付けるのはとても良くないことで、アメリカでもとてもセンシティブな話題になっているし、日本でも問題意識が上がっていてそれは良いことだと思う。のだが、単純に違いというか、家の中にそういう多様性があることはとても楽しいことだな、と思う。

私は、そういう「女の子っぽいものを好む人間」と暮らすのが初めてのことで、気がつくとリカちゃんの服を着替えさせたり、髪をブラッシングしたりしている自分がいる。ここまでの人生でリカちゃんと真剣に対峙したことがなかったので、かなり新しい。というか、ここしばらくキャラクターをつくる仕事をしていたりするので、すごく勉強になる。

とはいえ私は男の子だからなのか知らないが電気屋が好きなので、電気屋のお祭りであるCES(国際電化製品見本市とかなんとか)は本当に大好きな催し物で、去年などは無理くりライティングの仕事をつくって行かせてもらった。その流れで今年も何か書かせて頂く。

で、そもそもメインジョブであるテクニカルディレクションにおいてはCESはかなり良いインプットになる(私たちのような商売の人は、こういうところでネタを集めるのも重要なら、潮流を把握しておくのも大事)ので、今年は思い切ってBASSDRUM全員で行くことにした。狙ったわけではないが、男しかいないので、なんだかなあと思う。
ともあれ、創業一年目からそんなことができるのは、本当に皆様のおかげです。

みんなにも読んでほしいですか?

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