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0817「ドラマ『サ道』」

朝、ひどく暑いと思って目を覚ましたら、エアコンから風が出ておらず、寝ぼけ眼で設定温度をピッピッピッピッと下げて、また寝た。おそらく数分後、エアコンから風が来ない。暑い。設定温度をピッピッピッピッと下げる。エアコンから風が来ない。暑い。設定温度をピッピッピッピッと下げる。いつの間にか設定温度は19度になっていた。

元全日〜プロレスリング・ノアの小橋建太選手は、常にエアコンの設定温度を16度にしていたらしい。「もうすぐ小橋の温度だな・・・」と思いながら、汗が止まらない。さすがに風が出るだろうと思って再び寝る。風が来ない。

さすがに「おかしい!」と思ってちゃんと目を覚ましてリモコンを確認したら、どうやら一晩中暖房になっていたらしい。「暖房」って書いてあった。

そんなわけで、朝起きたら汗びっしょりになっていたのだが、そのせいでなんとも朝から身体の調子がいい。エアコンはやはり体に悪い。身体を蝕む感覚がある。エアコン無しで寝るのは辛いが、翌日のQOLが上がるのかも知れない、と思った。

7月から、テレビ東京で、現在の日本のサウナブームの火付け役になったエッセイ・漫画「サ道」のドラマが放映されているが、忙しくて観れていなかったし、ネットで見れる場所を知らなかった。ちょっと前に初めてリアルタイムで観て、とても素晴らしい番組だったので、ちゃんと調べた。ひかりTVで観ることができる。

原作は、わりと山も谷もない「サウナあるある」を書き綴ったものなので、映像化するにしても連続ドラマにはならんだろう、と思っていて、あまり期待していなかったのだが、初めて観てみるとこれは、完全にサウナ好きのための最強の画期的なサウナ番組だ。全員観るべき、あらゆる意味で「わかってる」番組だと言える。

この番組は「ドラマ」と銘打っているが、本質的な構造は間違いなく「グルメ番組」だ。タレントが話題のレストランなんかに行っておいしいものを食って感動するようなグルメ番組って、どういう機能を持っているかというと、「わーおいしそうだなー、行ってみたいなー」とか「あ、ここ行ったことある! またいきてえなー」とかまあそういったところだ。

ドラマ「サ道」は、サウナの「ドラマ」だが、原田泰造さん演じる主人公が、全国の有名サウナ施設に行って、「ととのう」(サウナでトランス状態になって気持ちよくなることを、「ととのう」と言う)様子をドキュメントする、「全国サウナ施設紹介」になっている。

サウナの体験というのは、結構、温浴施設に依存する。サウナの温度・湿度、水風呂の温度、外気浴スペースの有無、みたいなものだけではなく、サウナと水風呂の距離とか水質とか立地とか、ロウリュの頻度とかタオル使うかうちわ使うか、とか、パラメータは無限なので、どのサウナ施設も個性を持っていて、独自の価値をつくっていくことになる。そして、それなりのサウナーともなると、たとえば横浜のスカイスパだったら、「あそこはテレビがない」とか「10分のデジタル時計がある」とか「窓の外に横浜ベイエリアが見える。窓の下のバス駐車場の発着をボーッと見ながら温まっていると気持ちいい」とかそういう極めて細かい部分を脳内再現して、サウナ体験を再構築できる。そういうものだと思う。

ゆえに、「サウナイキタイ」みたいな温浴施設レビューサイトやサウナレビューブログは、すごく大きな意味を持っている。

で、ドラマ「サ道」は、そういう日本のサウナ施設を記録した「サウナ追体験」番組だ。いつも脳内でやったり、サウナ雑誌やサウナブログで補完していたまだ行ったことがない温浴施設を想像する作業を、映像で行ってくれる。これは至福だ。「観ているだけでととのう」というのは本当にそうだと思う。

第1回は上野のサウナ「北欧」、第2回は錦糸町の「ニューウイング」と、番組は原田泰造さんを、絶妙にわかっている「あのサウナ」に連れて行く。ニューウイングの水風呂プール、「風の滝」、そして一定時間ミストを噴霧する「ジャスティスボタン」、といった、極めてオタッキーな各サウナの細かい特徴を丁寧に丁寧に紹介していく。これだ。これを待っていたんだ。

来週はいよいよ、静岡にあるサウナーの聖地、「サウナしきじ」らしい。あの奇跡的な水風呂体験がどう映像化されるのか。もうすぐニューヨークに帰らなくてはいけないが、私はあと何回温浴施設に行けるのか。

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