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保護犬と暮らす-君のおうちはただひとつ-

「このおうちに来て幸せだね」
「よかったね」「かわいいね」

最近はそう言ってもらえることがあります。
にこまるが、随分社会性を身に着けてお外に行ける機会が増えたからです。

とはいってもビビりなところは全く変わっていません。
少し強めの風が吹いた時や、私がお散歩中に踏んでしまった木の枝がはねた時だってビクビク!っとして固まるときがあります。

だいぶ飼い主の心にも余裕が出来て、そんなにこまるさえも
今は愛おしく感じています。

ーー大丈夫だよ。ーー
これが私とにこまるの合言葉。

だけど、ここまで来るには
相当な精神力、忍耐力、向き合い続ける心、お金も、時間も
プロの助けも必要でした。
(場合によって保護犬でも最初から飼いやすい子はいますので
にこまるの場合、という捉え方でお願いします)

まだ子犬だからきっと
すぐに慣れるだろうと思っていた
あの頃の私。


甘かったです。

何をどうしても動かない‥
いや、動けないにこまる。


焦っていた私はどうにか歩いてほしくて
お散歩に連れていきたくて
ある朝、意を決して外に出したけれど
玄関でゆるゆるのうんちをして、全く歩けず終わりました。

小さく震え縮こまったその体をだっこして
ただただ日向ぼっこをさせることしかできませんでした。
外は朗らかに晴れていたけど
出口の見えないトンネルを
ふらふらと彷徨っているような気分で
ただぼんやりと空を見ていました。
気づいたら涙が溢れていたこともあったなあ。

その時の私はずっと探していました。
にこまると幸せに生きていく方法。

先のことなんて何も見えなかったけど
でもずっと探していました。
もう、ダメかもって
何度も諦めそうになりながら‥


そんなことが嘘だったみたいに、今は毎日が笑顔で溢れているけど
その時の私みたいに、暗闇の最中をわんこと一緒に歩いている人が
今もどこかにいるかもしれない。

わたしが書きつづけることで、その人の心に少しでもあかりを灯せたら…
そんな気持ちでこれからも綴っていきます。
何の役にも立たないかもしれないけど…

わんこの命を守れるのは
幸せにしてあげらるのは
飼い主になった、あなたしかいません。
ボランティアの人や保護団体は、あくまでその橋渡しをしてくれる存在。

わんこのおうちは
ただひとつだけです。

決して沢山の人に愛されなかったとしても
飼い主さんが優しく、
そばにいてくれれば
わんこはそれだけで充分、幸せです。

だから、なにがあっても。
ずっと。

その手を離さないで
一緒に歩き続けていこうね。


にこまるの成長記録(写真・動画)
https://www.instagram.com/q_hara.yoga/


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