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映画激論 「スーパーサイズミー」

実感1
むしょうにマックのポテトを
食べたくなる時があり、
どこでもいいから駆け込んでMサイズを注文して、
むさぼり喰う時がある。


実感2
アメリカに行くと
どうして、どうやったら
あそこまで太ってしまうのか
不思議な人々を多く目撃する。


この映画を見て、よくわかった。
ファーストフードには、麻薬性があるのだ。


マックに並んでいる商品は、
塩分、糖分、カフェインなどを
微妙にブレンドした高性能麻薬に近い
アメリカ資本主義の最高傑作なのだ。


医師すら気付かなかったその事実を証明した作品。


マックを食べ続けると、常駐性が発生し、
食べないと気分が陰鬱になり、
食べると気分が高揚する。


考えたのは、ひとつ
「資本主義の奴隷」としての我々、
「消費者」の存在について。


そのスーパーモデルが、
アメリカにいる肥満の人々なのだ。


マックは、企業の本質として
子供向けのイベントをやるより、
大食いコンテストや
体重コンテストをすべき企業なのだ。


巧妙な企業戦術が
それを許さないだろうが。


企業論理の果てに、
大量に生産される商品を
消費してくれる「理想的なお客様」が、
ぶくぶくと不健康に太り、
肝臓や心臓を悪化させていく。


この自然発生的なサイクルに、
ようやく気がついた。


しかし、マックをはじめ、
ファーストフードのメーカーよ、
どうして、こうした映画の存在を予言して
健康食品に舵を切らなかったのか?


思い出したのは、
とあるお酒のメーカーの重役とお話ししたときに
言っていた言葉。
「いまは、絶好調だが、
タバコが不健康のもとと言われたように、
お酒が不健康のもとと言われる時代を
想定して、企業運営をしている」


晴れた日に、雨の心配をして、
河川の護岸整備するのが
本当のリーダーの本当の政治である。


日本の大食いブームのなかで
我々もカラダの「雨の日」を考えなければならない。

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