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音楽は孤独でいい

フェス行ったことない奴が星野源見たさにVIVA LA ROCK行っていろんなことを思った話をするnoteです。思ったときに形にしておこうと思ったんや

※弊社はアスリート方式のため敬称略で星野源と呼ぶこととしています。


VIVA LA ROCKに行ってきました。

過去のnoteでも触れてるけど音楽の趣味が大変に狭いため、フェスに行く理由がないタイプの種族なんだけど、「やりたいね」と言っていたものの現状ライブについて発表されてないし、フェスってよく知らない人々の音楽も聴くことになるしなと思って悩んだんだけども、クソデカジャンルであらせられるスーパーポップスターの星野源がライブやるって言ったからってそれにt当たるとは限らないし、推しは推せる時に推した方がいいしね。私か星野源が明日死ぬかもしれないし。元気もりもりメメントモリ。

本命盤の身内(界隈独特の言葉)にフェスによく行く奴がおり、「ビバラは基本屋内だし駅近でフェスの中でも初心者向けだよ!」とアドバイスくれたのも後押しになって、他の出演者はVaundyを名前聞いたことあるのとTVで怪獣の花唄?は聴いたことあるな…くらいの状態だったのでほんと星野源のためだけにチケット買った状態。11,000円。まあまあ高いぜ。星野源代としては高くないけど絶対値として安くはない。
まあそれは結果として覆されるわけだけど。

会場で右往左往する私

朝10時からやってるらしいが星野源はトリなので、昼間はパフェ活してから向かったものの、まずフェスのシステムが分からない。リストバンド渡されて掲げれば外に出られるといわれたものの、みんなどれくらい待ってんの?たまアリだけど席ってどんな感じ?みたいな。そりゃサイトには丁寧に書かれていたけど、そもそも一般的な興行でもクソデカ規模はこの間の星野源横アリと誘われて行った関ジャニ∞(当時の呼称)東京ドームしかない。
その上フェスに来たことがないのである。
V系のフェスには行ったけど20億年くらい前で、友達と行って行動は任せきりだったので覚えてない。
それなのに独りで来ているのである。マジでウオゥ…サオゥ…しまくった。
無意味に会場を2周して「空席探しま~す」って顔してスタンド席から中を見てアリーナの状況を確認して「思ったより男が多いな…」となり、V系の激しくも匂いとおしくらまんじゅうに関しては温室で育った私にはアリーナ待機はしんどいと判断しスタンド席を探すことに。
とはいえその時点では出番まで3時間近くあって、今座っても尿意で死ぬだろと思って通路に設置された椅子で楽しそうに話したり合流したりする源ファン達を眺めるなどしていた。
やはり皆さんフォロワスァン等と行かれるのね…と思いはしたけど、残念ながら私に合流する仲間はいない。知り合いのフォロワスァンが来ない事は把握済みだった。
しかしその分自由度は高くて、一人ゆえにいい感じに近さと見やすさのバランスが良い席にありつけて、ぼんやり座って待ってた。
私が入った時はSTARステージで一つ前のIndigoLaEndが始まったところだった。
一曲目のイントロ聴いてて「ゲス乙女の人と曲が似てるな…」って思って聴いてた。終わってからググったらゲス乙女の人だった。森に生まれてマジで無知の我。でも耳は思ったより良かった。謎の特技。

邦ロックのノリを眺める門外漢

IndigoLaEndでは近くで50代くらいと思しき女性2人組がめちゃノリしててすげーいいなぁと思った。好きに全力だった。ああ在りたいなと思った。
入れ替わってVIVAステージでVaundyが始まって、なんかめっちゃ盛り上がってて、お~やっぱ凄い人達なんだな~と思いながら眺めていた。
IndigoLaEndでは立ってなかった人たちが一斉に立ってたから、ああ、ロックノリなんだな~と思っていたら、少し前に話題になっていた「邦ロックのみんなで揃ってお手振りどうなの問題」の時間がやってきた。
私自身はV系育ちなので「手振り(V系では"手扇子"と呼ばれる)」は当たり前というかそういうものだと思っていたし、他に知ってる界隈と言えばオタク文化なので、やはり"みんなで手を動かす"について何か思ったことはなく、むしろV系だとはみ出た行為はあまりいい印象がない(マイルドな表現)という認識だったが、それ故に逆に「邦ロックでもそうなのか…」という感想だった。
ボーカルの人が煽り倒してるからさぞかし激しいのかと思ったらめっちゃお手振りだったので「爽やかか!!!!!」と。多分フェスだからだとは思うけど。
スタンド席から見る、何千人の規模で行われる一斉のお手振り。
自ジャンルでは見慣れているものの、乗り方が表拍だったりでちょっと違うそれは、確かに"ロック"と思うと随分お行儀がよく見える。し、抑圧は感じる。でもフェスだしなぁ、みたいな。私自身は激しい曲なら首振暴人だから私があの時アリーナにいたら、多分好きに暴れたくて逆最前まで下がる。音にノリに行くならメンバー見える必要はないので。

スーパー星野源タイム、来る。

結局尿意の限界が来たので席が取られないことを祈りながら爆速でトイレを済ませて戻った。席は生きていた。転換があって、いよいよ星野源のお出ましである。
関係ないけどSTARステージに星野源ってオモロいな。STARと星野で星がダブってしまってんじゃん。
「星野源で~~~す!!!!」どう考えても知らない人いねーよってファン限ライブでも名乗る星野源なので、フェスでも名乗ってた。存じておりま~~~す!

控えめにしてた頭2曲

スタートは桜の森。つい最近ジャケ写を着物に落とし込んだ写真撮ってきたばっかりだったから個人的にうれしかったな~!
星野源沼は俳優入りの顔ファンでやらせてもろてるので控えめにノっておく我。森無知故にほんとどうノったらいいのかよくわかんないのよ。

2曲目はSUN。星野源沼に入るより遥か昔にCMで聴いて星野源と知らずに好きな曲としてサビだけ鼻歌してて、沼入りした時に丁度出たシングルコレクションで聴いて「星野源、お前だったのか…洗い物の時にいつも歌っていた鼻歌は…」となった曲。兵Q、げんぎつね曲に嬉しみのビッグウェーブ。
だがしかしやっぱりノリが分からぬのでMVでやってた踊りを踊るなどする。なんか違う気がするけどどうせみんな星野源を見てるだろう。

エンジンかけていいかも?の3曲目

ここでMCが入り、一昨晩Twitter、現Xでも話題になった「お手振り禁止令」が発令される。好きにノってよ!からのPopVirus。最高である。好きにノれといわれたので存分に好きにノる。動きはV系によくある振付系である(伝われ)
めっちゃ楽しい。アリーナの方も割と好き放題やってたように思う。

一瞬クールダウンからの仲間はずれ→くせのうた

Ain't Nobody Know、喜劇としっとり系が続いて、仲間はずれ。
仲間はずれ。全人類に聴いて欲しい仲間はずれ。再びMCが入って、くせのうた。
作った時には誰に聴かせる気もなく六畳一間で空に向かって歌っていたという曲だそうで、その孤独は今も心の中にあるという旨の発言ののち、ギター一本で始まる恋の歌。ドームを己の名前一つで満員にしてもなお孤独を傍に置く人。むしろだからこそ孤独が消えないのかもしれないけど。
万人の前で空を見つめて歌い終えて、MC。
この辺からMCの内容がふやふやだけどついったらんどで探したらいくらでもあるからそっち読んでくれ。

テンション爆上がり3曲

ドラえもんからの恋。まさに寿司野源大将星野源によるおすすめ十貫握り。
わさわさ踊った。ジャンプとかもした。踊るって本当に楽しい!CANMAKETOKYO!
そして恋。っていうか恋。ここにきて恋。結婚してから話題に出すのを意図的に避けてるんじゃくらいのお気持ちだったけどやるんだ…恋…と思った。
だかしかしQは恋ダンスが分からぬ。ドラマも見ていないしMVもろくに見ていないのでうろ覚えもいいところであるが、どうせ誰も見てないのでなんか何となくこんなだったよね!みたいなふやふやで踊る。楽しいからヨシ!
本人は思ったより恋ダンスを踊ってるオーディエンスにぬあ~みたいな顔した後照れながら踊ってた。そこで照れんのかよかわうそおじさん可愛いなかわうそおじさん。

MCが入って、次で最後です→えぇ~~~!のお約束をやりつつも、「次で最後の後、アンコールがあるんで、あの、シャン!シャシャンシャーン!みたいな揃わないやつやって!」的なことを言って、HelloSong。この曲はサビは私の解釈では手扇子なので手扇子をする。V系だとおなじみのよくある両手のやつ(伝われ)好きにノれと言われたらやはり出てくるのはV系ノリ。バンギャの魂百まで。This is 我が音楽魂の形。ハローハローの所は錦鯉の「こーんにーちはー!」の動き。いと楽し。
ありがとー!っていなくなって体感2秒で出てくる星野源。いと早し。もうちょっとゆっくりしていいよ。

この世は楽しい地獄

「自分のライブだと新曲やって終わるんですけど、今日はフェスだから、懐かしい曲を」との後、この世マジ地獄じゃね?トークをする星野源。詳しくはついったらんどで調べてくれ(2回目)
からの、地獄でなぜ悪い。原曲だと結構楽器ごちゃごちゃしてる感じだけど、ライブなのでバンド感ある感じの編成で我最高にブチ上がりけり。
ブチ上がり楽しすぎになった時の最大の愛情表現であるヘドバンが発動。星野源見たいから頭は下げないし目開いてるから大分やばい様相だけど楽しいからしょうがないよね!楽しいの前には理性など無力…
多分みんな思い思いにノってたと思う。知らんけど。

そして終わるフェス

運よく出口近くのスタンド席に陣取ってたので人だかりになる前に早歩きで駅に向かって無事に最速の電車に乗って帰宅。
帰宅する中、MCの事、ひいては音楽のノリについて考えていた。

「手を振るの、やめてみませんか。好きに踊ろう」ということについての個人的な思い(基本的にはここから先だけ読めばいい)

フリが揃う。というのはつまり、一体感ということなわけだけど、一体感っていうのは"生まれる"ものであって"作る"ものではないのかなと。
手を振るという形そのものはもちろん、別にみんなして手を振ることが悪いわけではなくて。
同じ音楽を好きだけど、育ってきた環境は違うわけじゃないですか。
そういうセロリな人々が1ヶ所に集まっておんなじ音楽を聴いた時に、「こうやって!」と言われたわけじゃなくて、個々にその音楽に対する「好き」を表して、その先に"揃う"があったらそれはもう最高だと思うんですよ。
でも、そうじゃなくて「みんながやってるからこうなのかな」とか「こうやれよ、はみ出す奴がいるとノってないって思われるだろ」っていうなら、それは捨てていいんじゃないかなって。
まず、ひとりひとりが自分が楽しい、自分の思いのままのノリがあるべきではと。
迷惑かけるのはもちろんダメだけど、自分の好きの形を"揃える正義"の為に抑える必要はないんだな~って。
そもそも"揃える正義"自体が幻想かもしれない。
V系の共通意識を持って揃いに揃えた宗教じみた振付も愛してるけどね。

ライブは孤独の集合体

私は独りで星野源に会いに行く。
本命盤ではいつも一緒に見る友達がいる。ノリが一緒で、一緒に頭振って汗だくになって最高だったなって笑う友達がいる。その楽しさを知ってる私が、ライブ前に友達と楽しそうに話している人達が羨ましくない訳はなくて。
現に前回ファン限ライブの時に公演前にフォロワスァンとお茶してから会場で「じゃ!」ってしたときめっちゃ楽しかったし。
でも、よくよく考えたら音楽(音を楽しむ)自体は、常に"自分対音楽"だよなと。
ライブでも、音楽聴いてそれに対して思う気持ちは自分だけのものじゃんすか。
そう考えたらライブって、自分対音楽の先にある孤独の集合体なんだなあと。
音楽って人と仲良くなるツールとして非常に優秀ではあるけど、別に仲間がいなくても音楽は楽しいし。
独りでライブに行って、星野源に煽られた結果独りであの場で一番楽しんだぜ!!!って言えるくらい楽しんで、仲間がいなくても、独りでもいいやと思ったんですわ。ライブも独りでも楽しめるって事を星野源の「揃ってなくていいから」が教えてくれたみたいな感じ。
無理して話しかけたり話しかけられた時に曖昧に笑って仲間を作らなくてもいいのか~って。(※つっけんどんにしてわざわざ嫌われる気はない。詳しく話したら嫌われる可能性は高いけど)
その上で奇跡的に同じノリの人に出会えたら嬉しいけどね。そういう聴き方を否定はしないけど、仲間を得るために音楽聴くんじゃなくて、好きな音楽の先に仲間があったらいいね、みたいな感じ。顔見るために行ってるから音楽もくそもないだろって言われたらすみませんなんだけどさ。

俳優口から入った上に音楽性が合わないものの、"音楽""ライブ"という文化自体は好きなだけに、新規絵拝みたいからとはいえライブに行くのに曲知らないで棒立ちなのは流石にNoGoodだろうで星野源らへんのジャンルのノリの文化に合わせようと頑張ってたけど、無理しなくていいかと気が楽になった。いやダメかもしれんけど。一応好きは好きなので許してつかぁさい…

Twitterでも呟いたけど、(怖くて)音楽家星野源のファンですとはちょっと言えないけど、エンターテイナー星野源のファンではあるようです。

体力的に屋外は無理だろうから行けるものは限られるけど独りフェスも怖くなくなったし。行ってみたらソロ映画と同じだったわ。
それはそれとして好きにノると考えたら着替えのTシャツは必須だけどね。本命ほどではないけどまあまあ汗びっちょになって帰りちょっと寒かった…

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