【パワプロ2022検証】重い球は直球だけなのか?その2

以前の記事で、パワプロ2022では「重い球・怪物球威は球種によっては変化球にも効果がある」というデータを示しました。

本記事はその続きで、前回調べたストレート・スライダー・フォークに加えてシュート・シンカー・カーブについても検証し、重い球と怪物球威の変化球への効果をまとめます。

シュート・シンカー・カーブの検証結果

検証方法は前回と全く同じなので以前の記事を参照していただくことにして、早速結果のグラフを示します。

各条件の平均飛距離(エラーバーは標準誤差)

ついでに数値データです。

計測値のデータ

シュートとカーブで飛距離の減少が見られ、前回に引き続いて重い球は変化球にも効果があることを示す結果です。ただ少し面白いのは、シュートとカーブで下がり幅が違っていたり、シンカーでは怪物球威でのみ少し飛距離が下がっていたり、どうも「効くか効かないか」の二択ではなく連続的な違いがあるようです

それと、カーブだけ能力なし条件での飛距離が他球種より少し低いのも気になります。サンプル数が少ないので統計的にブレているだけかもしれませんが、もしかしたら今作のカーブは能力なしでも重くて強いのか?と思ってしまいます。リアル野球でもカーブはホームランになりにくいという統計があるみたいなので、もしかしたらそれの再現なのかもしれません。

検証結果のまとめ

前回の結果と合わせて、重い球・怪物球威の各球種への効果をまとめます。単純に効果あり・なしには分けられないようなので、平均飛距離の減少分をグラフにして比べてみます。

検証結果のまとめ

このグラフからすると、重い球・怪物球威の効果の強さはおおよそ
スライダー>カーブ>ストレート>シュート>シンカー>フォーク
で、シンカーとフォークはほぼ効果なし、ということになります。

スライダーとカーブがストレートより効果が大きいのは驚きですが、以前の記事でも書いた通り計測値のばらつきが大きくサンプル数が少ないのでこの順位付けはそこまで信用できません。しかし、重い球の効果が変化球にも発揮され、その効果量が球種によって違う、という点に関してはほぼ間違いなさそうです。

あとがき

球種による違いはほぼ間違いないと言いつつ、今回の検証方法では球種によって少し着弾点の位置が変わっているのでその差による違いが出ていないか怖いところです(外角内角・低め高めの条件による影響があるかどうか)。まあさすがに変化量1で微々たる差なので大丈夫だと思いますが…。

スライダー・シュートは球速が速い変化球、シンカー・フォークは遅い変化球なので、カーブは例外とすれば重い球の効果は球速依存なのではないか?という予測もできます。一方で、上記のリンク先にあるリアル野球の統計におおよそ対応する結果になってそうな感じもするので、実際の統計に基づいて各球種の重さが決まっているのかもしれません。他の球種も検証したり球速の違う投手で検証すれば答えを出せそうですが、一通りやりきったのでこの検証は一旦終わりにしたいと思います。

ということで、需要があるんだかないんだかよくわからないニッチな検証記事でしたが、読んでいただきありがとうございました。それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?