イラスト上達にデッサンは必要か?
こんにちは。
いぶきです。
絵師界隈では、しばしば、
・イラスト上達をするためにはデッサンが大事!
・イラスト上達をするためにデッサンは必要ない!
という議論がされています。
きっとあなたも、一度くらいはその議論を見かけたことがあるのではないでしょうか。
私としては、どちらの言い分も分かるし、どちらも正しいと考えています。
ただ、強いて言うなら、後者の
「イラスト上達をするためにデッサンは必要ない!」
という派です。
なので今回は、私がそのように考える理由について述べていこうと思います。
まずは大前提
そもそも論、エロ漫画やエロゲーといった「視覚で楽しむタイプ」のエロコンテンツを作る上では、「一定以上の画力」が必要です。
ちなみにここで言う「画力」とは、「形を正確に捉え、陰影を理解し、それを絵に落とし込める力」を指します。
もちろん、エロコンテンツを作る上では、画力だけあればいいわけではないです。
企画やセールスも大事ですので、画力は「売れる作品を作る上での一要素」でしかありません。
画力だけ突き詰めても、良いエロコンテンツは出来ないのです。
しかし、画力が全くないよりは、絶対にあった方がいい(私も練習頑張ります)。
少なくとも、クリエイター自身が、「自分の作品で抜ける」と思うくらいにはあった方がいいです。
これは、エロコンテンツを「商品」として考える上での絶対条件だと考えます。
何故なら、自分で「抜けない」絵は、商品として(気持ち的にも)不十分だからです。
それ故私は、エロコンテンツには、自分が抜けるくらいの画力が必要だと強く思います。
これを踏まえた上で、デッサンの必要性を考察しましょう。
デッサンの必要性の考察
では何故、「イラスト上達をする上で、デッサンが必要」と言われるのか?
率直な結論としては、「画力を鍛えるのに、デッサンが最も効率的であるから」です。
「画道はデッサンに始まり、デッサンに終わる」という言葉もあります。
それ故に、デッサンを推す人がたくさんいるわけですね。
現に美大の受験では、試験科目としてデッサンをする必要がありますから、アカデミックの世界においても、デッサンは重要視されます。
さて、もう一回、画力の定義についてお伝えします。
「形を正確に捉え、陰影を理解し、それを絵に落とし込める力」です。
ぶっちゃけ私は、この能力を鍛えるために、デッサン以上の練習を知りません。
3次元の立体物を2次元の支持体に「正確」に描き上げる。
これが出来たら、なんでも描けます。
ただ、こうも思うのです。
「デッサン以外でも、画力を鍛えることが可能である」と。
デッサンは「出来れば」やった方がいい
繰り返しになって恐縮ですが、ここで言う画力とは
「形を正確に捉え、陰影を理解し、それを絵に落とし込める力」
を指します。
それを鍛える方法は、いくらでもあります。
模写をしてもいいですし、暇な時があったら、周りのものをよく観察するのでも大丈夫。
手段はなんでもいいわけです。
私はデッサンが割と好きな方ですけど、時間がある時くらいしかやりません。
せいぜい週一、年間54回くらいがいいところです。
何故なら、普段会社員をしながらゲームを作っているので、普段はデッサンをする時間がないからです。
私の場合、どんなモチーフのデッサンをしたとしても、最低6時間はかかります。
しかし!
自分で作品を作っていると、とても時間が足りません。
その代わり……と言ってはなんですが、ゲームのイラストを描き進めていく時は、モデルをしっかり用意して、よく観察しながら描くようにしています。
モデルですか?
ラブドールがあるじゃない。
1/6のシームレスドールでもいいじゃない。
服を着せたら立派なモデルです(部屋に置いておいたら本当に可愛いですよ)。
そういう資料をしっかりと見ながら、観るわけです。
観る、観る、観る。
とにかく観る。
たまに描く。
そして、修正を何回も(本当に何回も)繰り返すことで、理想のイラストが出来上がります。
模写でもトレスでも、何でもいいと思います。
要は、「よく観て、描いて、修正する」ことの繰り返しが大事なんです。
手段は問わない。
画力が上がれば何でもアリ。
「デッサン」はあくまでも手法の一つです。
それ故私は、イラスト上達にデッサンは「必ずしも」必要ないと考えます。
本当はした方がいいけどね。
今回は以上です。
また次回。
いぶき
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