映画「ミックス。」が予想外に・・

この時期に映画を見に行くなら何に行くのかと映画好きに尋ねたら
そりゃ「ブレードランナー2049」でしょうと答える人が大多数の中
私が観に行ったのはガッキーこと新垣結衣主演「ミックス。」である。
卓球の映画あれなんだっけといつもタイトルを「ピンポン」と間違えて
頭に浮かぶのであるが、映画のタイトルは「ミックス。」である。
ミックスの最後に句点「。」がついているのは
多分モーニング娘。の句点の。を意識したのではないか
最後に句点。がついているとブレークするし縁起がいいはずである。
決してゲスの極み乙女。やロマンポルシェ。を真似したのではないと思われる。
毎日映画の番宣でテレビにガッキーが出まくっていたので
ガッキー可愛い!ガッキー可愛い!と脳裏にインプットされたので
これは観に行くべき久々のアイドル女優映画だなと感が働いた。
決して私が中学生の時に卓球部に入っていたからって事では一切関係ない。

アイドル女優映画を観るなら
それはチケットが1,100円の映画の日だろうということで
仕事をさぼってというか半日有給を使い観に行って来ました。
1,100円ならクソ面白なくて外れていても後悔しないので
アイドル女優主演の映画は映画の日に観るのに限るのである。
1,800円払って見ていまいちだったらやっぱり「ブレードランナー2049」を
観た方が良かったかもと後悔するやもしれないが
1,100円ならまぁしょうがねぇやと自分に言い聞かせられる。
アイドル女優の映画を映画館で観るのはなかなか腰が重く敷居が高い。

最初に結論を言ってしますが、
この映画の見どころはずばり「生足、太もも」である。
主演のガッキーこと新垣結衣は勿論のこと
共演者に田中美佐子、広末涼子、蒼井優、永野芽郁と世代を彩る可愛いい女優たちの生足、太ももを堪能できる映画である。
共演者の田中美佐子といえば80年代初頭のデビュー作で「ダイアモンドは傷つかない」でいきなりおっぱい見せていた骨のある女優さんである。
「ダイアモンドは傷つかない」は東京パフォーマンスドールの歌にもあるが
田中美佐子さんには一切関係はない。
彼女は80年代お嫁さんにしたい女優No.1でもあった。
エクボが可愛くみんなが憧れたアイドル女優さんの走りでもある。
アラフィフ世代には今の50代の田中美佐子の生足太ももを拝めるなんてとても貴重ではないか。

続いて広末涼子と言えば90年代を代表するトップアイドルではないか。
「とってもとってもとってもとってもとってもとっても大好きよー」は誰もが口ずさめるデビュー曲を持っているし、武道館や大阪城ホールでコンサートを開催したほどの超人気アイドルである。アラフォー世代にはたまらない
今の30代後半の彼女生足太ももを拝めるなんてとても貴重ではないか。

蒼井優は2000年頃にデビューした若手演技派女優の一人である。
岩井俊二監督の映画には欠かせない演技力の持ち主であり
恋多き謎めいた私生活の女優さんである。
アンジュルムの大ファンというだけでドルヲタの心を持っていったという一面もある。そんな30代前半の彼女の生足太ももを拝めるなんてとても貴重ではないか。

永野芽郁は来年の朝ドラの主演を張るのである。
朝ドラに出るまではマニアックなファンしか知らないかもしれないが
来年になったらそうも言ってられない程ブレークが約束されている
若手No.1の女優さんである。大ブレークする前の貴重な時期に
彼女の生足太ももを拝めるなんてとても貴重ではないか。

ガッキーに至ってはオープニングの顔のアップから
これはもうガッキーの魅力を全てお見せするぞと言わんばかり
期待を裏切らず彼女のカジュアル姿、OL姿、セーラー服姿、ガングロ姿、
無理やり押し込んだとしか思えないチアリーダー姿と
それはもうありとあらゆるコスプレや服装がてんこ盛りである。
映画の前半はガッキーのいろんな姿を拝見できる映画なんだなと
特にストーリーにはあまり共感できないというか
まぁ普通だなこの映画って思いガッキーの姿だけを楽しんでいたのである。

がしかし、番宣の段階やCMから想像すると予定調和のストーリーから笑いありの単純に楽しめる映画のように誰もが思っていたであろうこの映画、
中盤をぐらいから様子が違ってくる。
凄くひとつひとつのエピソードがボディーブローの様に効いてくるのだ。
あれこの映画意外と泣けちゃう!?
蒼井優の中国人役の「塩まいとけ!」の同意語で「ラー油まいとけ!」のセリフや麻婆豆腐の皿を無造作にドスんと置く行動で笑ってばっかりいられないぞこれ。

寂れた町の卓球教室に集まった人達はそれぞれの悩みや思いを持っていて
卓球教室で卓球をする事で自分の人生を支えていたなんて最初は想像すら出来なかった。
広末涼子の医者のセレブ主婦の悩み、佐野勇斗の不登校、
最後に田中美佐子、遠藤憲一夫妻の理由を1枚の写真で判らせるシーン。
それぞれの脇役達のエピソードをちゃんと説明はしないのであるか軽く入れてくるのである。
笑ってばっかりの映画じゃないじゃんこれ。
完全に意表を付かれてしまった。
途中で何回かウルってなったじゃん。

元彼の瀬戸康史との卓球の対決はやっぱり最後の最後まで粘るのであるが
見事にガッキー&瑛太チームは負けるのである。
勝利した瞬間の永野芽郁の「よっしゃー!」の空気を全く読んないガッツポーズが現代の若者を象徴していて笑える。
昔のお約束ならガッキー達の奇跡の逆転勝ちだったのであろうが今は2017年である。ネットもSNSも発達した世の中でリアリティを無視した
ガッキー達が勝利することなんて許されない。

一番のお気に入りのシーンは瑛太がガッキーを工場に迎えに来て
キスして試合に連れ出すシーンがあるのだが
そのキスシーンの後にガッキーが瑛太に飛び掛かり抱きつくのである。
ハグだけじゃないのだ、両足を上げて抱っこ状態になるのである。
あの背が高い大柄なガッキーをハグして空中に浮かせる映像が
想像を超えていて軽く衝撃的であった。

そしてガッキーの相手役の瑛太がクソカッコいい。
ボサボサ頭でもカッコいい男はカッコいいのである。

ガッキーの笑顔や様々な服装や生足太ももを長時間に渡って拝める
なんてとてもいい映画であります。

そして意外と泣けるのが何とも言えない。

映画「ミックス。」は笑って泣けて考えさせられて
ちゃんとした映画になっていて予想外に侮れない映画であった。

2017年11月11日公開:2022年4月24日ShortNote閉鎖につき転載。

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