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【MHW:IB】操虫棍ギャラリーおまけ・猟虫編その5

前回に引き続いて打撃属性の猟虫を紹介します。今回はスタミナ型です。
虫画像が苦手な方はご注意ください。

※猟虫性能についての評価はありません


!!!猟虫画像注意!!!


マルドローン

a1502 マルドローン

a1503 マルドローン

a1504 マルドローン

まずは比較用のマルドローンくんです。さて、今回はどんな成長を見せてくれるんでしょうか。

ハルキータ

a2002 ハルキータ

スタミナ特化型の第一歩、ハルキータです。
これはわかりやすいですね。テントウムシです。スペイン語で「マリキータ」って言うそうですし、間違いありません。

さて、柄は黒地に黄色い斑点が2つ。おそらくナミテントウがモチーフになっていると思います。この子に似た柄の個体がいるんですね。
「似た個体がいる」とはどういうことか。じつは、ナミテントウの柄っていろんな種類があるんです。
斑点が黄色ではなく赤だったり、4つあったり、4つどころかたくさんあったり、斑点の形が丸じゃなかったり、黒地じゃなくて赤地とか黄地に黒斑点だったり、そもそも無地だったり……たくさんなんですね。
一つの種でそんなにたくさんの模様がある動物っているんですね。言ってみればキリンが網目模様だったり縞模様だったり白黒みたいな感じじゃないですか。オシャレさんなんですかね、ナミテントウって。
「ナミテントウ」って名前もアレですよね。感じで書くと「並天道」。「ふつうのテントウムシ」って意味なんでしょうけど、私たちにとって普通のテントウムシってナミテントウじゃない気がします。
ふつうのって言ったら「ナナホシテントウ」じゃないですか?赤地に黒い点が7個の。
それともいろんな模様があるから命名者の方が面倒くさがって「ナミ」ってつけたんでしょうか。それなら納得です。

a2003 ハルキータ

お顔の方はこんな感じ。ってあらら?
恥ずかしがり屋さんなんでしょうか、手で顔を隠しちゃっています。かわいいですね~。

胸部には黄色い斑点が2つあります。これもテントウムシ、特にナナホシテントウに見られる特徴ですね。これはおそらく擬態の一つで、いわゆる眼状紋みたいなものだと思います。
「ぼくはこんなにでっかい顔なんだぞ!」と威嚇しておいて、本体の顔は両手で隠す怖がりさん……キュンキュン来ちゃいますね!

そんな顔を隠している前脚ですが、よく見ると極太のハサミになっています。カニみたいですね。それもワタリガニ。おいしそう……。

a2004 ハルキータ

後翅は鳥の翼のような雰囲気のふわふわしたシルエットです。妖精さんみたいですね。
テントウムシは英語で「レディーバグ(婦人の虫)」と言うそうです。丸っこくて可愛らしいデザインはそれを意識したんでしょうか。

それにしても、この後翅の色。チーズみたいですよね。それもちょっと高めの。おいしそう……。
総評すると、かわいくておいしそうな猟虫ということになりました。ちなみにそういう「食べちゃいたいくらいかわいい」みたいな感情は心理学の用語で「キュートアグレッション」というそうです。へぇ~。

ドルンキータ

a2102 ドルンキータ

ハルキータからの分岐進化の一つ、ドルンキータです。
いや〜……急にゴツくなりましたね
去年まで華奢で可愛い感じだった甥っ子が今年会ってみたら急にがっしりした体つきになっていた、みたいな……。

ただ、なんとなく猟虫のデザインの傾向が掴めてきました。
まず第一進化でおおよその方向性を決定、続く第二の分岐進化はオスっぽいデザインとメスっぽいデザインの差別化、第三進化ではオス寄り準拠の最終形態、と、こんな感じの流れだと思います。ドルンちゃんは間違いなくオス寄りですね。
※当記事は男女差別の助長を促す意図のものではございません

さて、背中のデザインを詳しく見ていきましょう。
基本的な体色は暗い金色、使い込まれた真鍮のような鈍い金属光沢を放っていますね。表面は鋳物のようにザラザラとしています。
そこに赤い斑点が5つ。いわばイツツボシテントウってわけですね。(調べてみたら、そんなテントウムシはいませんでした。残念。)
そして驚くべきはその構造。前代未聞の穴の空いた鞘翅です。
「それ大丈夫なの!?」と思わず心配になってしまいますが、やはりここまで分厚い鞘翅だとこのくらいの肉抜きをしないとうまく飛べないんでしょうね。なんかよく見たら悪の怪人の顔みたいでかっこいいですし、良しとしましょう!

a2103 ドルンキータ

お顔はこんな感じ。ゴツくなっても心はやっぱりシャイボーイ。
……ってハサミでかいな!!!
まるでペンチみたいです。打撃属性なのでこれでぶん殴るんでしょうけど、挟まれてもケガじゃ済まなそうですね。
タスマニアオオガニ」っていうカニがいるんですけど、甲羅もハサミもめちゃくちゃ大きくて、ゴツゴツしてるんですよ。体重なんと10kg超ハサミの大きさも節足動物で最大なんだそうです。
この子、そのくらいのサイズ感ですね。

そう考えるとハンターさんってすごいですよね。
だって片腕に10kgの重りを常につけて背丈以上の鉄の棒を振り回したり、挙げ句の果てに跳び上がったりするんですから……。

a2104 ドルンキータ

飛行中はこんな感じ。意外にも後翅は地味な感じです。
その代わり、というわけではないですが、腹部が眩いばかりの光を放っています。これは麻痺属性の色ですね。

ふと気になって、ホタル以外に光る虫はいないのか、調べてみました。
すると、虫ではないのですが虫っぽい有名なヤツの名前をひとつ、見つけました。
サソリです。
「えっ?光ってるとこなんて見たことないけど……」
それもそのはず、べつに暗がりでひとりでに光るわけではありません。
なんと、ブラックライト(紫外線)を当てることによって青く光るんです。その姿はまるで蓄光キーホルダーのよう。
なぜ光るようになったのか、理由はハッキリとは分かっていないようですが、一説には暗闇の中で少しでも早く隠れ家を見つけるため、だとか。

にしてもすごい光ですね。地核みたいです。見たことないですけど。

アルジョアーニャ

a2202 アルジョアーニャ

ハルキータからの分岐進化のもうひとつです。
「アルジャアーニャ」ってかわいい名前ですね。女性っぽい感じもします。
ちなみに、英語版だと「アークメイデン」というそうです。かっこいい。

赤地に黒い斑点と、私たちになじみ深いテントウムシ柄ですね。
しかし、体の構造は別の虫がモチーフになっているようです。
それは「カメノコハムシ」という小さな甲虫です。葉っぱを食べるからハムシというらしいのですが、なんといっても特徴的なのがそのまん丸なシルエットです。
2つの鞘翅と胸部、それぞれのフチが薄く広がって、全体として円形を形作っているんですね。薄くなったフチ(画像だと六角形の模様の部分)は無色透明になっていて、美しい虫として評判なんだとか。
ただし前述のとおり葉っぱを食べるので、種類によっては害虫として嫌われているものもいるんだとか。キレイなだけじゃ生き残れないってことですね。

a2203 アルジョアーニャ

お顔はこんな感じ。ハルキータの頃からあまり変わっていませんね。

となると、目を引くのは胸部です。柄はやはりナナホシテントウに似たものですが、形はカメノコハムシですね。フチが出っ張っていて、頭部が完全に覆われているのが特徴です。
この子の場合は前脚でも顔を覆っているので、ほとんど見えませんね。
あまり人付き合いが得意じゃないんでしょうか。友達はできたのかしら。お母さん心配です。

a2204 アルジョアーニャ

飛んでいる姿は……ふつうにテントウムシですね。

テントウムシという言葉の由来が「お天道様に向かって飛んで行く虫」というのはよく知られていますが、英語の「レディーバグ」の語源はご存知でしょうか。
なんと「レディー」とはキリスト教の「聖母マリア」のことなんだそうです。彼女が赤い布を纏った姿で描かれることが多いので、それにちなんで名付けられたんだとか。ってことはやっぱり向こうでもナナホシテントウが主流なんですね。

それにしても、テントウムシって色んな国で愛されているんですね。害虫のアブラムシも食べてくれますし、かわいいですし。

待てよ?もしかして……
アルジョアーニャはテントウムシに擬態したハムシってこと!?
愛くるしい赤い装いに隠されたその正体は……作物を食らう害虫……!?
どうしましょう、彼女を純粋な目で見ることができなくなってしまいました。
それでも私は信じています!彼女の無実を……!

アムルマリキータ

a2302 アムルマリキータ

打撃属性スタミナ型の最終形態、アムルマリキータです。わあ
ずいぶん……イメチェンしましたね。ハートですよ。ハート

輪郭、筋の入り方、斑点。何から何までハートづくしです。
調べてみたら、個体によっては斑点がハートのような形になっているテントウムシもいるそうです。見つけたらちょっと幸せな気持ちになっちゃいますね。
なんだか恋愛面でもプラスの意味を持つジンクスがあるみたいです。すご~い。

a2303 アムルマリキータ

お顔はこんな感じ。あっ!!!

顔を出してます!!!

ついに人見知りを克服したんですね!
そういえば「アムル」はフランス語で「」という意味だそうです。
そうか……ずっと心を閉ざしていたけど、愛を知ることができたんだね……。

前脚もドデカく成長しました。これで愛の拳を叩きこむわけです。
今までのマリキータと一緒だと思うなよ!

a2304 アムルマリキータ

飛んでいるときはさすがにハート形ではないですね。
でも後翅がキューピッドみたいです。

キューピッドといえばローマ神話に登場する愛の神様です。恋人たちの仲を取り持ってくれる存在としても有名ですね。
じつは、キューピッドって「アモール」とも呼ぶそうです。この子ってキューピッドだったんだ!

いや~、引っ込み思案だったあの子が愛を知って、そのうえ他人に愛を分け与えるような存在になるとは……。
立派に育ってくれて感無量です。


ということで、今回は打撃属性スタミナ型、テントウムシ族の猟虫を紹介しました。
次回はスピード型です。お楽しみに。

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