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日経平均6月のシーズナルパターン分析

はじめに

6月は株式市場にとって特別な月であり、多くの投資家がシーズナルパターンに注目しています。本記事では、日経平均株価の過去数十年間にわたる6月のパフォーマンスを分析し、予想されるイベントや注意すべきポイントについて解説します。

6月の日次リターンの平均パターン

まずは、1980年から2023年までの過去のデータを基にした6月の日次リターンの平均を見てみましょう。



このグラフは、6月の日次リターンの平均値を示しています。いくつかの重要なポイントを以下にまとめます:

  • 6月初旬から中旬にかけては、比較的安定したリターンが見られますが、月の中頃には一時的な下落が発生しています。

  • 6月下旬にはリターンが回復し、月末に向かって上昇する傾向が見られます。

6月のリターン分布

次に、6月のリターンの分布を見てみましょう。



このヒストグラムは、6月のリターンが平均してどのように分布しているかを示しています。大多数のリターンは0付近に集中しており、全体的には安定した月と言えます。

月別リターンの比較

他の月との比較も重要です。以下のグラフは、1980年から2023年までの各月の平均リターンを示しています。



このグラフから、6月は他の月に比べて安定したパフォーマンスを示していることがわかります。特に、1月や4月、10月に比べて極端な変動は少ないです。

過去の6月リターンの推移

過去の6月のリターンの推移も確認しておきましょう。

このグラフは、1980年から2023年までの各年の6月のリターンを示しています。全体としては安定していますが、一部の年では大きな変動が見られます。

6月の注目イベント

6月には市場に影響を与える重要なイベントがいくつかあります。以下に、特に注目すべきイベントをまとめました。

日銀金融政策決定会合

  • 開催日: 2024年6月17日-18日

  • 解説: 日銀の金融政策決定会合は、金利政策や金融政策の方針が発表されるため、株式市場に大きな影響を与える可能性があります。特に、金融緩和策の継続や変更が発表されると市場が大きく動くことがあります。

米連邦公開市場委員会(FOMC)会合

  • 開催日: 2024年6月18日-19日

  • 解説: アメリカの金融政策も日本市場に影響を与えます。特に金利引き上げや引き下げの発表があれば、為替レートや株価に大きな影響を与えることがあります。

経済指標の発表

  • 失業率や有効求人倍率: 総務省が毎月末に発表。労働市場の状況が経済全体に与える影響を確認できます。

  • 消費者物価指数(CPI): 毎月下旬に前月のデータが発表されます。インフレーションの状況を示す重要な指標です。

配当金支払いと株主総会

  • 配当金支払い: 多くの企業が6月20日から30日の間に配当金を支払います。この時期には配当金の再投資が行われるため、株価に上昇圧力がかかることがあります。

  • 株主総会: 多くの企業が6月28日から30日に株主総会を開催します。企業の経営戦略や業績に関する発表が行われるため、注目されます。

まとめ

6月は日経平均株価にとって比較的安定した月ですが、特定の日付やイベントには注意が必要です。特に、日銀の金融政策決定会合やFOMC会合、主要な経済指標の発表日には市場が大きく動く可能性があります。これらの情報を基に、6月の投資戦略を検討してください。

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