お産その1


予定日から3日後。


その日は朝からじんわりと、お腹の張り→痛みに変わってきていた。



考えてみれば生まれてから今まで、あまり鈍痛と関わりがなかったように思う。ぶつかったり転んだり、指に何かが刺さったりって鋭い痛みだし、生理痛と無縁だったのもある。だから陣痛の痛みってこういう系か〜なるほどね〜と、冷静に受け止めようと深い呼吸をしながら思ったりした。
そうこうしているうちに、痛みは10分間隔に。病院に電話をし、タクシーで向かう。



先生「まだそんなに開いてないけど、入院ねー」となり、そのまま入院。夫はエレベーターホールまでは一緒に来ていたけれど、そこからは立ち入り禁止。つまりさっきが出産前最後の夫か、次会うときは子供うまれてるんだなーーーと感慨深く(?)なる。



その日の病院での夜ご飯はすでに痛みで食べれなかった。
そのあとの内診では子宮口はまだ3、4cmとか言われた気がする。

えーっと、まだそれだけか???

とりあえずお産に向けて体力は残しておいた方がいいから、眠れるように睡眠剤出してあげる、と助産師さんに言われ、とても喜ぶ。眠れないのは普通にしんどい!そういうの出してくれるんだラッキー!と思ったのだけれど、これが全然効いてこない。なぜ効かない???
一晩中この痛みと共に???
この時点で軽く絶望。



夜トイレに行くのも、痛みがおさまっている間に済ませねば、とわかってはいるのだけれど、スパッスパッと痛みが消えたり現れるわけではないので、結局痛みを引きずりながら動かなければいけない。

しんどい、トイレもう行きたくない。トイレでうまれそう。

でもベッドの上で隙を見ては水分だけでも、、!と必死にチューチューしていたので、縁を切れないのでした。

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