同人誌 表紙デザインと装丁・メイキング(というほどでもないですが)
24年3月のHARU32東京で発行した新刊3冊の表紙について書こうと思います。
元々漫画を描きたい!より先行して、同人誌の表紙が作りたい!の気持ちがありました。一応クリエイティブ系の仕事に従事してはいるものの、紙媒体については超がつくほどのド素人です。前の記事でも書いた通り、同人誌制作のブランクは10年以上。しかしどうしてもやってみたい装丁がある…他人様の同人誌装丁なんて紙媒体ド素人の自分がさせて頂けるわけもないし(そんな知り合いもいないし)、これは自分で同人誌を作るしかない!と、腹をくくりました。
✅新刊その1 【蛍光色の特色を使ってみたい】
蛍光の特色が使いたい!は最初から強く頭にありました。仕事で蛍光特色を使った制作物(自分の担当案件ではなかったけど)を見る機会があり、やっぱり特色は発色がいいな〜女児グッズみがあるなぁ〜とうっとりしたので。
せっかくのカップリング本なので、表紙にはカプの2人をバストアップか全身でババーンとでっかく入れたいなぁ〜できれば2人の距離感はこんな感じ、というのが伝わる様なポーズで…といったイメージでラフを進めました。
表紙のメインになる絵が描けたら、次はロゴ作成に取り掛かります。
ピンク色をメインカラーで使うので、甘くなりすぎない方がいいかな?と考えて、ちょっとイカツさあってカッコいい感じがいいかなぁ…と思いながらフォントをセレクト。ぱっと見のインパクトを出すために、太めのゴシックを変形する感じで作り込んでいきました。
ロゴができたらあとはフォトショに表紙絵とロゴを配置して表紙を作り込んでいきます。
私の場合は最初白黒でアタリをつけてどんどんレイアウトし、装飾をつけていってしまいます。この下の画像は特色になる箇所だけ最初に決めて、あとは白黒で組んだ工程です。このあとウンウン悩みながら全体に色を置いていきます。
\色ぎめして完成したものがこちら/
コンセプトは「パチモノ系魔法少女玩具のパッケージ」です。
印刷はサンライズパブリケーションさん。
RGB入稿ができてオンデマ+特色ができるのが、調べた限りサンライズさんしかありませんでした(CMYK入稿+特色は他社さんもあったのですが)。
本当は蛍光グリーンが使ってみたかったんですが、オフセットしかなく少部数の民にはとてもお高い…でも蛍光ピンクで派手派手いんちきかわいくできたのでこれはこれで満足です♡
タイトルの元ネタは映画ワイスピシリーズの曲…をフリースタイルラップしたコレ(重盛さとみちゃんverがとっても好きです。映画ワイスピ トーキョードリフトも大好きです!
✅新刊その2 【銀箔紙で擬似箔がやってみたい】
2冊目も出すことは決めており、どうせ発行するなら記念に何か少し工夫した装丁をやってみたいな〜というのはありました。多色刷りを検討したのですが、少部数に特色は高い…(上記蛍ピ特色使用本でわりと予算オーバーしていた)。同人者あこがれの箔押しもいいなぁと思いましたが、箔押しも結局お高い!
売り上げが見込めればいいんですけど、少部数しか発行できない自分が不甲斐ないです。
色々調べていくと銀箔紙で擬似的に箔押しっぽくできるらしい…!?銀箔紙ってホログラムも色んな種類あるしキラキラしててかわいくてすごくよさそう!これは擬似箔やってみるっきゃない!
最初からもうイメージはほぼ頭の中にあって、オールキャラ本を銘打ったので、メインとなるキャラをドンとでっかく描いて、その周りに他のキャラを小さくデフォルメでレイアウトして入れようかな…と思ってました。
すごく参考に?したのはKAWAII MONSTER CAFEさん。ポップで毒っ気あるコンセプトデザインが大好きです(もう店舗ないけど)。ロゴも(似てないですが)、寄せてイメージしてました。
タイトルにVENOMがついてるので、POPな毒要素を入れたかった!クスリとか毒林檎とかのモチーフを散りばめました。
ロゴとイラストをイメージ通りにレイアウトしていきました。色もあまり迷いはなかったので途中経過記録しなかったな…。
\完成したものがこちら(青紫色の箇所は擬似箔を想定)/
コンセプトは「きらきらキュートで、ちょっと毒」
印刷はおたクラブさん。
出来上がってから知りましたが、銀箔紙ってすごく傷がつきやすいんですね…!
クレーム等はなくて今回頒布分は大丈夫だったぽいですが、イベントでは平積みの他に見本誌として1冊立ち読み用にすれば良かったかな、と思いました。
タイトルの元ネタは大好きなアイドルの曲のコレ
✅新刊その3 【オンデマで多色刷り】
3冊目を想定外に作ってしまいました。新刊2冊とも無事良い子入稿し、イベントまで3週間くらい時間があったので、どうせならもう1冊出してしまうか!?となりまして…。
元々上で書いたとおり、特色2色刷りを考えてあまりの値段の高さに断念したところだったのですが、おたクラブさんのサイトをぼ〜っと眺めていたらオンデマで多色刷りができることを知りまして、これはぜひ使ってみたい!となりました。(元々はペーパー用の商品ですが、A4サイズを自力で二つ折りにしてA5本の表紙にしてます)
コンセプトは得にありませんがちょっと扇状的なタイトルを目立たせたかった、かな…(一応全年齢の本です
今回紙がわからなすぎて、自分のデータの作りに不安があったので色の掛け合わせはやりませんでしたが、CとMの掛け合わせとか色み増えてよさそうですね。。夢ひろがりんぐ!
タイトルの元ネタは昔のラノベからです〜。
まとめ
どの本もやりたい事詰め込んでやりきれて、とっても満足感はあります!中身の漫画は…伸び代がまだまだあると言うことで。
ここまで大自己満足して本を作り終わったにも関わらず、イベント終わったあたりからまたこの紙使ってみたいこんな表紙つくりたい…装丁やってみたい欲がふつふつ出てきてしまった;今回得た知識を次の機会にも活かせますように。
この記事を、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
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