見出し画像

キミとの2ヶ月② 手術〜回復編

手術当日

前回の記事でも記した通り、私は流産診断後から10日後に流産手術を行うことになりました。

主治医からは特に急がなくてもいいと言われたため、仕事の段取りや息子の一時保育の日などを考えて日程を決めました。


手術までの流れ
8:40
・外来受付にて書類の提出
・主治医の内診→流産を再確認
・そのまま診察台で子宮口を拡張するものを入れてもらう
9:00頃
・日帰り入院用の部屋に案内
・書類の記入、手術の説明
・点滴を繋がれる
12:00頃
・看護師と共に歩いて手術室へ
・手術開始


手術開始

眼鏡やマスクなどを外し、術衣のみになり
診察台とよく似た台に乗りました。
準備が進められていく間に、
名前や、手術の内容を理解しているかなどの最終確認がなされました。
最初はハキハキと答えられていましたが、
段々と、
『これでお腹の子とお別れなんだ』

という思いや、手術や麻酔に対する恐怖から
涙が出てきて、質問に頷くのがやっとでした。
あまり人前では泣かないのですが、
このときは、少しずつ麻酔が入ってきたのもあってか、声を出してわんわん泣いてしまいました。
泣いている内に、意識は朦朧として
何となく手術が進められているのは分かるものの、痛みや恐怖はなくなりました。
それと同時に夢を見ました
手術をする私の足元で、
小さな子どもが歩いたり私に触れたりする夢でした。
夢の中では私はその子が、現在2歳の私の息子だと思って、
「息子くん〜手術の邪魔になるから、とーちゃんのところ行っててよ〜」と
話しかけたような記憶があります。
息子が泣いている私を励ましに来てくれたのか、それともお腹の子が会いに来てくれたのか、
何かは分かりませんが、あの夢は当分忘れそうもありません。怖かったはずの手術が、その夢を見ている間はとても楽しい瞬間になりました。

そんな夢を見ている間に手術が終わったようで、
移動する旨の看護師の声が聞こえてきました。
「エレベーターにのるねー」
「申し訳ないけど待合室の前通るねー」
など、声をかけてくれていました。

そうこうしているうちに、また涙が出てきて声を出して泣きました。
部屋について、朦朧とする意識の中で時間を聞くと、12:30。
部屋を出てから戻ってくるまでたったの30分だったようです。もっと長い時間に感じました。

術後〜帰宅

部屋のベッドについてから、しばらくは目を開けると視界が回転するめまいがあり、目を開けることができませんでした。
意識はありますが、ずーっと眠い。
でもぐっすりは寝られない。
そんな時間を過ごしました。
途中、看護師さんが点滴の様子を見に来てくれたり、体温・血圧・血中酸素濃度を調べに来てくれていました。
色々な、流産手術の体験談を読むと
だいたい2,3時間で帰宅する人が多いようですが、私は全然で、
結局帰宅したのは19:30。
手術が終わってから7時間、まともに歩けませんでした。
私は通常時でもめまいを起こしやすいし、お酒にも弱いし乗り物にも酔いやすいので、
体質的に、麻酔と相性が悪いのかなーと思います。(後日医師から話を聞くと、麻酔が効きにくかったらしく、たくさん投与したようです。それもあって復帰に時間がかかったのかもしれません。)

何とか歩けるようになって、
会計を済ませてタクシーで帰宅。
タクシーの運転手さんにも心配をかけてしまいました。
帰宅したら息子は寝ていて、
パートナーが玄関で出迎えてくれました。
安心したのか、そこですぐ嘔吐。
パートナーには迷惑をかけましたが、
この人と一緒にいて良かったとも思いました。


以上が私の流産手術のレポートです。
記憶だと忘れてしまうので、
記録として残しておきたくて文字におこしました。
少しでも、どこかの誰かの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?