「ばいばい」〜恋愛がわからなかったあの時の私へ。

本文

「mononoちゃんって○○君のこと好きなんだってー。」クラスの女子に目の前でそう言われたのは小学生の時だった。教師を目指し教職課程を取っている私は小中高のことをよく思い出すことがあり、その中でもこのことはすごく記憶に残っているが、十数年経った今でもその発言をした女子の名前も〇〇君の名前もはっきりと覚えている。顔まで。
そもそもなんでその発言をしたのだろうか。当時私は自分の顔に自信があるわけではなく、おまけに人見知りでクラスメイトと打ち解けたことはほとんどなかった。そんな私だからいじってもいいと思ったんだろうか。どうせ抵抗してこないからいいんだと思ったんだろうか。そんなところなんだろう。そして、顔の良い男子と顔にあんまり自信がなく周りからもよく思われている自身もない私という「組み合わせ」はいじりやすかったんだろう。まあ、顔で人を判断するのはルッキズムを助長してしまうためよい判断基準ではないが、小学生の「お子様」には分かりっこない。私の気持ちなんて考えずに勝手にくっつけていじめの対象にしたかったのだろう。「うわぁ、mononoちゃん顔キモイくせに○○君と付き合ってるの○○君かわいそー」って感じだと思うけど。そこまで考えてから私の頭は、「そっか、私みたいな顔キモイやつは顔のいい恋人居たらいけないんだ。その人がかわいそうなんだ。それに、男の人の顔とか見ちゃいけないんだ。好きって勘違いされちゃう。」という感情で支配された。
それから、中学生になってさらに周りの子たちが恋愛に興味をもち、同時にルッキズム的になり始めた。そのため私はますます上記のような感情に支配されるようになってしまった。
だが、周りはそんな私の感情にお構いなく「mononoって○○と隣になってから○○のことばっか見てない?好きなんだ。うわぁ○○かわいそうだなー。ってかあいつイケメンばっか好きになるよな。」なんて言う。私はそんなつもりはない。抵抗したいけど抵抗するのが怖かった。だってなんて言われるかわからなかったから。そうしたら言われっぱなしの日々が続き、次第に男子と普通に話せなくなった。そして私は、「恋愛がわからない女の子」になった。
高校生になり、周りの恋愛の本気度にはますます磨きがかかっていたが、私はまだ恋愛もわからないし男子ともしゃべれなかった。そんな中、ある男子に話しかけられた。その時は、まだちょっと怖かったが、その人は周りの女子たちと打ち解けていたのもあり、時が経つにつれ私も全く怖がらず話せるようになった。時には親しくふざけ合ったり、勉強の話をしたり…といっぱい話した。その人は私がどんなことを話してもちゃんと受け入れてくれて、私は単純なことにそれがすごく嬉しかった。そして高2の春、私はその人に恋をした。この恋の理由はちゃんと内面を受け入れてくれた。そして、外見だけで判断して、顔キモイやつとは似合わないと言ってきた今までの出会ってきた人とは違ったから。その恋は結局気持ちを伝えられないまま終わってしまったが、私の外見で弾かないでちゃんと中を受け入れてくれる人との出会いを果たしたことは事実である。
これは、みんなが言うような「正しい恋愛」には遠いのかもしれないけど、私は外見で人を弾かないで、中身を受け入れてくれる人を好きになれた。これからもそうでありたいし、自分もそういう人でありたい。それで私は「恋愛がわからない女の子」からちょっと変わって、「ありのままの人を好きになる女の子」になって、自分だけの恋愛をしたい。「ばいばい」、これまでの私。

語り

いつもより真面目な内容でお送りいたしました。こんな感じの小中高生時代だったんだなと思いました。書いてて。エモい感じの終わり方っしょ。おすすめポイントであり、私はとても好きです。今の私はこれからの私ですよ。恋愛のこういう文章って書くの難しくて書き終えるまでに一回友達に助けを求めてしまいました…。真面目に答えてくれてありがとう。
7月もまだ10日にもなってないのに何やらnoteの投稿頻度が高いですね。え?レポートは進んでるっかって?大丈夫。心配しないでやってますから。(そんなことわざわざ心配してるやついるかよって?確かに。でも私はみんなの課題進んでるかな大丈夫かなって応援してますよ。頑張ってーーーー。←誰が見てんねん)
じゃあね。また7月中に何かを投稿するかも。レポートが終わったら。


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