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深夜の書き散らし【2024年4月16日】

10年前、私は何をしていただろう。
2014年と言えば、社会人5年目。仕事で海外へ行く事になって、てんやわんやの大忙しの年度を迎えた頃だったかもしれない。
その頃の私は結婚も出産もまるで眼中になく、趣味の演劇鑑賞に没頭し、溜まっていくチケットの半券を半ばトロフィーのように部屋へ飾っていた。
去年より今年、今年より来年の鑑賞回数が増える事を目標に仕事を頑張っていた頃だ。
10年後もきっと今と同じように演劇を楽しみに仕事をしているに違いない。もしかすると上級職に就いているかしら――なんて、取らぬ狸の皮算用をしながら仕事をしていたと思う。
だが、実際に蓋を開けてみると職場は退職した。おまけにコロナ禍で舞台が中止になった時に心折られて以来、演劇の世界からは足が遠のいてしまっている。
人生どのように転ぶか分からないものだ。

そんなことを考えたのは、久しぶりにちっひーこと米倉千尋さんの「10YEARS AFTER」を聞いているから。
恋する女性(?)が10年後の未来を想いながら、甘酸っぱい恋心と未来への強い決意を爽やかなメロディーで歌い上げるラブソングだ。
ラブソングだけど、昔からやる気を出したい時によく聞いている。
10YEARS AFTER 10年後の私はどうしているだろう
どんなふうにあなたを好きでいるだろう

その歌詞を聴く度にこれからの10年を想わずにはいられない。
アレを出来ていたら良いな、これをできていたら良いな、こうなっていたら良いな。
願う未来はいくつもある。そしてその中心に今は赤子がいる。
10年後、あなたはどんな子になっているだろう。私と仲良くしてくれてるといいな。
勉強が出来なくてもいいから、優しく穏やかな子に育っているといいな。
あなたを養うために筆で稼げているといいな、いや稼がなくては……!
もにょもにょと言葉にならない言葉で寝言を呟きながら眠る赤子を見ながら、そんなことを考える夜である。

さて……、そんなことを書いていたらちゃむちゃむと音が響いてきた。
そろそろ授乳みたいなのでおしまい。

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