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株式相場の月末と月初めの傾向

市場というのは効率的で、すべての情報が価格に織り込まれた結果であるという、いわゆる「ランダムウォーク理論」というのがある。

「ランダムウォーク理論」では、チャートパターンの多くは幻想で、チャートが当たっているように見えるのは後付け効果に過ぎないと結論付ける。

目の前でいろいろなチャートパターンを見せられて、「ほら、ここがサポートで、このレジスタンスを抜ければブレイクして...」などと説明している書籍をあなたも何度も見たことがあるだろう。

人間というのは目先で起こっていることが将来も起こると信じてしまう「確証バイアス」という心理があり、こうしたチャートパターンを多く見せられれば見せられるほどその傾向は強まる。

まあ確かに当たるときもあれば外れる時もあるわけで、チャートパターンの真偽のほどは僕にもよくわからないが、かと言って市場が必ずしも効率的でランダムウォークしているというのもイマイチ頷けない。

特に株や先物の動きというのは、ランダムウォークでは説明できない明確なパターンが多く見受けられるからだ。

例えばここにマザーズ先物の値動きを示した2枚のグラフがある。

一つは月末のマーケットの値動きと、もう一つは月始めのマーケットの値動きだ。

月末のマーケットの値動き





月始めのマーケットの値動き





月末には明らかに上昇し、月初めは明らかに下落しているのがわかる。

問題はこのパターンが将来も高い確率で起こりうるのかどうかということだ。

株や先物には「権利落ち」や「限月」といった特殊な区切りがあり、そういったイベントが特定の値動きのパターンに影響しているとも言えなくもない。

この2つのグラフを見て、「これだ!」と思うあなたはもう後は何も考える必要はない。

昨晩のNYの動きも、企業の決算内容も、移動平均も余分な事は何も考える必要がなく、単純に月末になれば買い、月初めには売れば簡単に儲けることができるかもしれないということだ。

.さあこれは果たして都市伝説なのだろうか?

信じるか信じないかはあなた次第である。

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