機材紹介#1 岩神颯 far.
第一回目は都内を中心に活動しているオルタナティヴバンド「far.」のギターボーカルの岩神颯さんです。
最近ではでらロックFESに出場したりと、精力的に活動をしてらっしゃいます。
まさかこんなすぐに一回目の記事をかけると思いませんでした。
ノリノリですぐに返事をくれてありがとうございます!
記事を読んだ上で音源を聴いてもらえばわかると思うのですが、バッキング(岩神さん)の音色は一曲の中でもかなり振れ幅があって、粒立ちのあるクランチからベタ塗りの音、リードも張れるしっかりとしたミドルが出たサウンドまでカバーしていて、Gt/Voとして考えて音作りされている印象です。
実は岩神さんとは学生時代最後に当時やっていたバンドでスタジオライブを企画したときに出演していただいて、そこから機材関係のことでずっと親交があったので、今回連絡させていただきました!
sunsetinfallのこうくん主催の機材会(この日彼は寝坊してスタジオに間に合わなかった)にも以前呼ばせていただきました。
前回に引き続きご快諾ありがとうございます!
それと僕は未だにライブの打ち上げで「小出くんその成りで彼女いんの!?」と言われたのを一生根に持っています。(このとき髪の毛がめちゃくちゃ長かったし実際この一週間後に別れました、この世の終わりかと思うほど悲しかった)
では本題に行こうかと思います!
〜使っているギターを教えて下さい〜
ギターは「Fender USA Vintage Hot Rod 62'StratoCaster」を使っています。
お茶の水の中古楽器店で当時21〜2歳くらいに出会って購入しました。
手が大きくてなかなかネックのシェイプがしっくりくるものがなかったんですが、このストラトはすごく握りやすくてずっと使っています。
アクセントになるような鋭い音も出してくれますし、歌いながらコードを鳴らした時に輪郭が程よくボケて曲をまとめてくれる感覚があって気の利くいいやつです。
ルックスのシンプルさもどんな音楽をこの先選んでもずっと使えるなぁと思って決めた記憶がありますね。
〜スペック〜
ボディ アルダー
ネック メイプル
指板 ローズ
pu 不明 逆巻逆磁極っぽいので多分純正パーツ。フロントだけ変更されてるかも。
コントロールは5wayの代表的なストラト仕様だと思います。
〜使用弦〜
ERNIE BALL 9/42、10/46
DR pure blues 9/42
など
〜ピック〜
fender triangle medium
ロゴの文字が消えていて程よく角が取れてるような状態のが好きです
↑これめっちゃわかります。
〜こだわりのポイントを教えて下さい〜
各ノブをフルテンにしたときにお客さんから見て文字がしっかり読めるようにしてあります。
特にこれといった理由はないんですが、
回しきった状態で文字が変な方を向いてるのがなんか気に入らない笑
あと、アームは固定されない程度でいつもつけてあります。
ライブで見たELTの伊藤さんがストラトシェイプのギターを弾いてるときに揺れてるアームがカッコ良かったからです。
〜このギターの音が聞ける音源〜
perspective
https://music.apple.com/jp/album/perspective/1506540983?i=1506540985&ls
Embers https://music.apple.com/jp/album/embers/1506540983?i=1506540988&ls
いらない
https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%84%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84/1506540983?i=1506540986
岩神さんのこのギター、僕も一度拝見させていただいたことがあるんですが、本当に仕様、ルックスともに正に王道スタンダードな一本で、シチュエーションを選ばない一本だな〜という印象でした。
ところどころの傷が一緒にいろんなシーンを乗り越えて育ってきた竿なんだな、ということを物語っていて、大事に使われてる竿の雰囲気が出ている一本です。
〜機材説明〜
1.Providence/STV-1JB System tuner
2.One Control/crocodile tale loop
3.BOSS/BD2mod
4.BlackBerryJam/honeyberryOD
5.wren and cuff/Tall Font Russian
6.wren and cuff/47 73
7.EHX/mel9
8.LINE6/HX STOMP
9.SOURS AUDIO/NEMESIS
10.CarolineGuitarCompany/METEORE
11.SOURS AUDIO/VENTRIS
12.Peace Hill FX/TweedPreamp(3ToneCustom)
13.Noah'sArk/ThruBox
14.BOSS/FS7
15.FREE THE TONE/PT-1D
16.One Control/distro
13のスルーボックスはチューナーの下に仕込まれています。
コンセプトは「一踏入魂」です。
接続順をざっと説明しますと、
まず、ギターから
1.のチューナーに入ります。
ジャンクションボックスの機能を備えているのでSENDから
2.のスイッチャーへ
以降ループ内説明です。
まずループ1に3.のオーバードライブが入ります17v内部昇圧のFATスイッチとゲイン感が3段階変化するスイッチがついています。
一時期流行ったkeeleyモディファイとアナログマンモディファイを足してさらに電圧上げてる感じです。
分離感と程よいゲイン感がありますクリーンからクランチくらいをカバーするのによく使います。
ループ2には高円寺のエフェクターブランドのオーバードライブが入っています。
音が野太くてあったかいのと、1階のケーキ屋のケーキがバチバチに美味しかったので気に入っています。
loop3、4には同ブランド製のモデル違いでファズを2種類。
どちらもビッグマフのコピーモデルです。
帯域ごとにベースやリードギターの澤渡の音にぶつからないように使い分けています。
ループ5にはエレハモのmel9です。
単音でメロトロン的に使うというよりはコードをブワッと鳴らして後ろにアルペジエーターや、ディレイ、リバーブなんかを繋いで特殊効果的に使う事が多いです。
ループ6の8.は各種エフェクトの他にもmidi信号の制御やセンドとリターンを別系統のインアウトにしてボイスエフェクターとして13.14.と併せて使っています。
ひと踏みするとギターと、マイクの音色を1発で変えれるので最高に便利です。
ループの7に9.のディレイ。
多機能で音の解像度も良く、エフェクトのラインナップも個性的だったので導入しました。
ループの8、9はどちらもリバーブ(10.11.)です。
10.はiLLのSpaceRockのミュートバッキングの絶妙なローファイ感のあるリバーブを再現したくて色々あさって辿り着きました。実際使ってるかどうかはしりません笑
11.は9.と同メーカーのリバーブ です。音が凄くハイファイなのと並列で2種類のリバーブをミックスできる機能がついているのですが、それがとにかく創作意欲の維持に貢献してくれるので気に入っています。
あと、同じメーカーでディレイとリバーブをそろえたかった部分もあります。
ここまでループ内の説明でした。疲れた。笑
1.のリターンに行く手前に12のプリアンプを通ります
内部にTAD製の12AX7を使用しています。適度なコンプ感とコードを弾いた時に焦点がボヤけて音が太くなる感じがたまりません。
ファズのかかり具合も荒みがより際立ってくれるので重宝しております
電源周りは15.16です。
こちらはまだまだ試行錯誤中です。
アンプはライブでは主に備付けのJC120を使っています。
リターン刺しで、プリアンプ側のボリュームを極力上げるためにdBスイッチを切り替えて使っています。
レコーディングではMarshall 1987Xを使ったり、最近はBlack starの seriesone100H6L6を購入したので導入しようかと考えています。
ここまで原文ママです。
送られてきたのをチェックしたときあまりの情報量にマジでギターマガジンじゃん、と笑みをこぼしてしまった。
個人的に注目したい機材は
Providence/STV-1JB System tuner
SOURS AUDIO/NEMESIS
ですね。
providence/STV-1JBはシステムチューナーの名の通り、KORG製チューナー、ジャンクションボックス、ABボックス、バイタライザー(バッファ)を備えた多機能チューナーで、システムが大きいほど活躍する一台です。
https://bigboss.jp/store/products/detail/8343
SOURS AUDIO/NEMESIS
SOURS AUDIOはまだ知名度で言えばそれほど高くはないかもしれませんが、高品質なエフェクトで有名です。
実は自分もリバーブペダルを持っていました。
このNEMESISも最近はプロユーズも見かけるようになりましたね、トディさんとか。
SiMとラスベガスがどちゃどちゃに流行った10年前の横浜で、ベーシストのマストアイテムと化していた青く光る指輪、Hot Handを作っているメーカーでもあります。俺も持ってた...。
最近もう見なくなったな...。
https://bigboss.jp/store/products/detail/6368
〜音作りのこだわりとしては〜
曲単位で帯域がなるべく被らないように住み分けできるようにしています。
音がデカくて圧があるよりも、
音のバランスが良くて圧を感じるときの方が聞きやすいと思うので。
隙間に潜り込めるような音を出す事を心がけてます。
また自宅で制作するときもAIFにボードを経由して接続するので音色に幅が出るように多機能なマルチがおおくなっていてそこも踏まえた仕様に仕上げてあります。
これに関しては実際に音源を聴いてもらえればわかるかと思います。
一体音色いくつあるんだ...。
〜音作りで参考にしているアーティストさん〜
スーパーカーの中村弘二がソロ名義でiLLってアーティスト名で活動してたときの
ROCK ALBUMってアルバムの音色はどれも最高です。
部屋の質感とか楽器の鳴りとか
エフェクトの瑞々しさとかマイクがとらえる空気の擦れとかそんなのまで全部が作品になってます。
https://music.apple.com/jp/album/rock-album/1536371956?ls
あと、ナインチネイルズの
with teethですね。
エレクトロとフィジカルのバランス感覚が絶妙にとれていてそれでいてポップな要素も上手く融合されていて、凄まじいです。完成度が凄く高い。
https://music.apple.com/jp/album/with-teeth-bonus-tracks/1440756384?ls
てっきりギタリストの名前が上がるかと思っていた質問でしたが、作品のアンサンブル全体を見ての回答でした。
アンサンブル全体を考えての音作りってなかなか難しいですよね、僕はどちらかというと好き勝手音を出している方なので見習いたいところです。
以上、一回目からかなり濃い内容にできたかと思います。
こんな調子で続けていこうかと思いますので、こんな質問あったらいいな、とかギタリスト/ベーシストのリクエスト等あれば教えていただければ幸いです。
far.音源等のリンク
https://twitter.com/far12_30/status/1252930225073041408?s=19
far.ライブ情報
4/3 SAT
NINESPICES presents
「A Cure for Wellness 」
PLOTOLEMS
far.
COLLAPSE
Sugardrop
The Florist
OPEN/START TBA
Door ¥2,300
Adv ¥2,800
▼TICKET RESERVE
https://t.co/G57Rdd1ISv
https://t.co/iVEQ9huTgj
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