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フリーランスの1年を終えた感想

去年の4月にコロナ失業をして
イラストレーターになった。

イラストを生業にして生きていけるなんて
夢のまた夢だと思っていたが叶った。

というか今のご時世、
飛び込む勇気さえあれば
誰でも叶えられると実感した。
それを書いていくんだけども。

そんな夢の職業を続けて
そろそろ1年が経つ。
今の率直な感想は

『まぁ良い』

好き勝手やれるから、まぁ良い。

ちょっとそのあたりを
1年の節目にかいていく。

自由

イラストレーターはノルマがない。
時間の制約もない。

何をするにも自由。
朝9時に起きたっていいし、
パジャマで仕事したっていいし、
屁こいてゲップしてもいい。
気が向かなければ仕事をしなくていい。

また仕事に集中しているとき
部下のフォローをしなくていいし、
同期の雑談に付き合わなくていいし、
上司の頼みごとも聞かなくていい。
一人で好きに動かせる。

それが魅力。

だけど、慣れない頃はこれらが
全て難点だった。

これは時間をかけて克服した。
(いいんだよ。自由にやって、いいんだよ。
お金も最低限、稼げてるよね?いいんだよ。)
と自己暗示にも似た、自己を肯定する言葉を
投げかけて、やっとこさ。

1年かけてゆっくりゆっくり。
今は何もしなくても罪悪感がない。
けど、絶対何かしているので
やっぱり心の奥底で
腑に落ちていないのかもしれない。
自己暗示が足りないのかもしれない。

一人

ずっと一人。

気が狂いそうになる。
こともある。

それは、

どんだけ仕事で上手くいっても
話す相手がいないからだ。

どんだけ悩んでいても
話す相手がいないからだ。

話す相手は妻がいる。
だけど分かるはずがないのだ。

話しては見るものの、
終始理解はしてもらえていないだろうな、これは。
と思いながら話す。

これは、脳内の自分と対話することで
解決した。
気づいたら、
1年で脳内に自分がもう一人いてた。
いるのだ。
脳に直接話しかけてる…?と
思うほど、結構はっきりした音声で聞こえてくる。
こともある。

脳内のボクが質問してくるのだ。

「あのお客さん、締め切りギリギリに注文追加してきましたね。あいつホントむかつくわ~。ボクが殴ってきてやりましょうか?!」
「今日のクロージングは本当に素晴らしかったですね!やはりあれだけ頑張って練習したからこそ、本番でも本領発揮できたんだろうなぁとも感じましたが、どうでしょうか?詳しく聞きたいです!」

脳内のボクは(ボクを尊敬してやまない部下像)になってる。

その質問や感想をボクに投げかけることで、
そしてリアルでボクが回答することで、
自分の今の状態がはっきりとわかるようになる。

(喜怒哀楽)なら今感じてる感情は何か?
なぜその感情なのか?
(解決策)は何があるか?
(成功した理由)は何か?
などなど…。

話さずとも一人で「いける」ようになった。

これは頭を整理するのにも一役買っているので、
講座で話す内容も整理しやすくなった。

だから、
この1年間で自己愛がハンパなく上がった。

自分の一番の味方は自分になった。

一人でもくもくと作業をするために、
妻よりも自分が好きなトチ狂い人間になった。
イイか悪いかは分からない。

もはや仕事か不明

これが一番大きい。

朝起きて、夕方まで、ずっと絵を
描いてる。

フリーになりたての頃は
1日中絵を描くことができなかった。

率直にしんどいのだ。
あれだけ好きだったのに。

1日、1人で、ずっと、
絵に向き合うことはつらい。

よく、生みの苦しみというけど
まさにそれをちゃんと体感した。

毎日毎日、
0から生み出すことはつらい。

会社員時代は
1から何かを加えることだった。

新規開拓は0➡1だろうと
思っていたけど
ところがどっこい
すでにあるのだ。
1の商品が。

営業で数字が上がらないとき、
(顧客が~、市場が~、頑固で~)などと
言い訳を並べていたが、
商品があるだけでありがたい。
しかも1商品だけではない。
バリエーション豊富。

だから、
つべこべ言わず売ってこいおまえは。
それに代わる商品を作れるか?
つくれないだろ?お前は。
そこに商品があるだろ??
バリエーション豊富な。な?
それを売ってこい。つべこべいわずに。
と今になると思う。

だけど今は慣れた。
1日絵を描き続けることが「普通」になった。
昔は、(よしやるぞ…)と気合を入れないと
描けなかったものが今は寝起きで
(ふぅ~描くかぁ~ねっむ~。)といった
具合に身体が習慣化してくれた。

あと、絵を描く、は、
4つカテゴリがある。

1、描いて直接お金になるものと、
2、描いて間接的にお金になるものと、
3、描いてお金になるか分からないから実験的に描いてるものと、
4、将来お金にさせるために画力を上げる練習。

昔は1だけが仕事だと思っていたし、
1しかないと思っていた。

だけど1年通して分かったことがあって、
1の収入源は低い。
それよりも、234に力を注いだ方が
将来的に安定して稼げると学んだ。

それに、
1は気が張り詰める仕事で、
まさに0➡1の仕事。

234は気は張り詰めない。
いい方がわるいので言い換えると
楽しみながら進められる仕事で、
1➡~の仕事なのだ。

だから、
(ふぅ~描くかぁ~ねっむ~。)に
繋がったんだなと思う。

まとめ


今見返すと全部の章
ぜんぶ時間でどうにかなってた。
時間が経つことで慣れて、
「まぁ良い。」に繋がってる。

慣れはこわい。

フリーランスの生き方なんて
昔のボクなら【絶対】選ばないほど慎重派だったが
1年通して思った。

なんとかなる。
なんとかなる、は言葉で
何回も聞いてきたけど
この1年でそのなんとかなるを体感した。

だから
時間が経てば慣れるから
なにに挑戦しても別に大丈夫と思った。

もう眠い。寝る。
明日も描いてる。

読んでくださるだけでもとても嬉しいのです!さらにサポートして頂くと血反吐吐くほどガンガン描く書く速度が増します!もっと血反吐をはかせてくださいお願い致します!