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たまちゃんと穴

明晰夢というものを見てみたい。これは夢なんだと自覚したい、とずっと思っている。それが出来たらもっと理性的な行動を取れるはずなのだ(夢だけど)

今朝は勤め先のたまちゃんだった。たまちゃんは事務をやっている眼鏡っ娘アラフォーである。目は小さいけどつぶらな二重で、テニスが趣味ですらりとしている。安定した情緒という社会人として稀有な能力があり、頻繁に出勤簿の他人のところに印鑑を押したりする私にも優しく、バイト時の心のオアシスである。こんな人が一緒に暮らしてくれたら幸せだろうなと勝手ながら思うが、たまちゃんはシングルだ。親御さんと、引きこもりの兄と暮らしていると人づてに聞いた。

夢でたまちゃんと私は駅のホームに居て、勤め先へ向かうところだった。私は大きめのシュラフを持っていたが邪魔なので木の枝に被せていた。電車がもうすぐ来るということで慌てて引っ張ったら枝がしなって穴が開いてしまった。

同時に木陰から労務者風のいかつい男性が飛び出してきて、シュラフをいったん上に持ち上げてから降ろすべきだったと私を責めた。私は木を傷付けたことを言っているのかと思って、背が低いから引っ張るしかなかったのだ、と言い訳した。

そしたらたまちゃんが「どっちでも穴の大きさは変わらないよ」と言ってくれたのだ。


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