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山と道のminiをリクセンカウル化してverge d9にポン付けする
山と道のminiをリクセンカウル化してポン付けする??????
山と道だけ知っている人は「何のことやら。」
リクセンカウル化だけ知っている人は、「ふーん。」
両方を知っている人は「ファッ?!」
【まえおき】小径車の積載事情
verge積載の定番といえばアレやコレ。
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ドライグッズバックはリアキャリア(カーゴラック)の上部にポン付け。
便利そうです。
お値段¥17,050-。そこそこしますね……
オルトリーブのバックローラーはバイクパッキングの定番。
QLフックシステムでキャリアの左右にワンタッチ着脱。
お値段は2個ペアで¥20,000-ちょっと。
機能性を考えれば妥当と思いますが、安くはありません。
※たまに1万円台で売っているバックローラーはQLフックシステムが旧世代のQL1であることが大半。QL1はキャリア固定部が破損する事例があり、信頼性に欠けます。実際、輸入代理店のPR INTERNATIONALのホームページにはQL2.0以降のモデルしか掲載されていません。
これらのキャリアバッグはすごく機能的です。
着脱性も優れています。
安くないお値段にも食指が動きます。
しかし一点、バイクパッキングを考えると問題があります。
それは「輪行時にこのキャリアバッグ、どーすんの?」問題
vergeのような折りたたみ小径車でバイクパッキングするなら、当然、輪行を活用しない手はありません。
バックローラー1個であればショルダーバック的に背負うこともできます。
しかし20 L程度でバイクパッキングできるはずもなく。
「あぁ、登山用のザックを車体に直付けできたらなぁ……」
できるよ。
「?!」
できる。
そう、リクセンカウルならそれができる。
リクセンカウル化
リクセンカウル化とは、手持ちのバッグにアタッチメントを装着してKLICfixシステムに対応させる魔改造のことを指します。
KLICfixとはRIXEN&KAUL(リクセンカウル)社のワンタッチ着脱システムです。
自転車のハンドルバーやシートポストにKLICfixのマウントを装着します。
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通常、このマウントに対応したRIXEN&KAULのバッグやカゴを装着します。
しかし純正バッグ、高い。
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そこで偉大な先人達は考えました。
手持ちのバッグをKLICfixマウントに装着できるようにしよう、と。
リクセンカウル化しよう、と。
リクセンカウル化には、このサードパーティ製のプレートを使用します。
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昔は本家RIXEN&KAULからも同様のプレートが販売されていたそうですが、廃盤になったそうです。
このプレートをお好きなバッグ等に装着して、リクセンカウル化します。
山と道miniをリクセンカウル化
今回リクセンカウル化するのは山と道のminiです。
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ザックをリクセンカウル化するとき、一般的にはココにプレートを装着するそうです。
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はい。
これを見た山屋の皆さん。
心が一つになりましたね?
では、いきますよ。
セーの。
「背負えへんやん!!」
「そんなとこ固いもん付けられたら、背負えへんやん!!!!!」
そう、背負えへんのです。
困ります。
背負えへん問題を解決する、たった一つのシンプルな方法
miniをザックとして使えなくなってしまうと困ります。
日帰り登山どうするんですか。
今回のリクセンカウル化のコンセプトはminiをリクセンカウル化しつつ、通常の登山でも使える状態を維持します。
してみせます。
解決する方法は実にシンプル。
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横に付ける。
以上です。
横付けのが空気抵抗も少なそうです。気持ち的に。
また降車時のサブポケットへのアクセス性も良いように思えます。
耐荷重を増やす
耐荷重問題にも目を向けましょう。
今回はシートポストにKLICfixのマウントを装着します。
KLICfixの耐荷重は5 kg。
いくらminiとはいえ、ULが過ぎる。
加えて、「そんなとこにザック付けたら、垂れ下がるんちゃう?」
なのでリクセンカウル化ではバック内部にベルポーレン(鞄の芯材)や金属ラックを加工して入れ込み、芯材とします。
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miniの場合も固い芯材を入れ込めば、垂れ下がり対策はできそうです。
しかし、あまりに固い芯材は登山ザックとしての使い勝手をイマイチにしてしまいます。
なので今回、芯材は入れますが垂れ下がりを完全防止するほど固いものは入れません。
代わりに、ザック下部をリアキャリアで受けます。
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つまりザック上部をKLICfixで固定し、ザックの下の部分はリアキャリアで受けます。
リアキャリアの耐荷重は20 kgなので、miniにめいいっぱい詰め込んでもOKです。
キミ、芯材になっちゃう?
耐荷重問題はクリアできそうです。
しかし芯材なしではヘニャヘニャしていてnot cool。
まずは最初から付いてる芯材は背面のminimalist padです。
これはそのまま使います。
背面以外の3面を芯材で補強し、miniにハリを持たせます。
使うのはこちら。
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「え?ワタシですか?」みたいな顔していますね。
エバニューのFP matです。
通称「固い座布団」と言われている彼に犠牲になって活躍してもらいます。
このFP mat、5つ折りになっています。
その折り目1スパンがminiとほぼ同じ大きさなので、miniの芯材として使用するのに都合が良いです。
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FP matはベルポーレンや金網と比較して硬すぎないのもグッド。
芯材を入れたまま、登山ザックとして使用するのも支障ありません。
余談ですがこのFP matとminimalist padの2枚を繋ぎ合わせて使えば、夏のテント泊で快眠できます(あんかけ評)。
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miniにFP matを入れながら、大きさを調整します。
当たりをつけたら勇気を出して、
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プレート固定
次にminiにプレートを固定するための穴を開けます。
一番緊張する工程です。
プレート装着位置に当たりをつけ、白ペンで目印をつけます。
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次に先ほど切ったFP matをminiの中に入れ、miniとFP matをいっぺんに穴開けします。
穴あけには千枚通しを使います。
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千枚通しをバーナーで加熱し、その熱でminiとFP marに穴を開けます。
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ここまできたら、もう後には引けません。
4箇所に穴をあけ、プレートを固定します。
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プレート固定の注意点として、付属のボルトでは長さが足りません。
芯材を挟み込むことを前提としていないからですね。
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今回使うFP matは厚さ5 mmなので、付属ボルトより5 mm長い15 mmのボルトを別途用意しました。
芯材の固定
次にFP matの固定です。
FP matはプレートによってmini本体と固定されています。
しかし固定1箇所だけでは心許ない。
ので、ベルクロテープを使用して固定します。
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着脱可能なベルクロを使用するのは、別のザックをリクセンカウル化したくなった際に現状復帰できるようにするため。
3面のザック上部と下部あたり、KLICfixで固定している1点を除く5点をベルクロテープで固定します。
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FP matとminiのコラボレーションの結果、
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まるで店頭サンプルかの如く。
素晴らしい仕上がりです。
あとはコレを装着すれば、
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すばらです。
最後の最後の仕上げ、ピークデザインの出番だよ
今のところminiはリアキャリアに乗っかってるだけ。
miniに入れる荷物の重心次第で、ズリっとずれてしまうことも。
なのでminiとキャリアを軽く固定します。
使うのはこちら。
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ピークデザインのアレでワンタッチ着脱化します。
固定するのは進行方向向かって右側のキャリア二箇所。
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停車時には車体が左に傾くので、それを引っ張るように右側を固定します。
完成した感想は
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ウルトラミラクル快適で自分でもびっくりしています。
試しに荷物パンパンにした状態で30 km/hの高速巡航してみたり、石畳の凸凹道でもminiは微動だにしません。
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実際に使うまで気づきませんでしたが、サイドポケットも秀逸です。
特にテイクアウトのコーヒーを飲んだ後のカップを入れておくのに最適。
こういうカップは飲みきっても、
「底にちょい残ってんな〜。うーん。これ、ザック入れたら中コーヒーにまみれるよなぁ…」
と躊躇しがち。
そんな時はサイドポケットに、ていっ。
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あぁ、完璧です。
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こうしたザックをリアに立てて固定できるのは、小径車の特権ですね。
勇気を出してお気に入りのザックをリクセンカウル化しただけあって、満足感高し。
そして肝心の使い心地は、想像の遥か頭上をフライハイして最高の高です。
万人にオススメできる改造ではありませんが、参考になれば幸いです。
ではでは。