古文書の話でもしよっかな
そういえば昔「古文書読めるようになれないかな~~」の軽すぎる気持ちで博物館が格安でやってる古文書講座に行ったんだけど、別に読めるようにはなりませんでしたよね。
まあそんな自分の不勉強による結果はともかく、その時聞いた古文書の話をつらつら書いていこうと思う。
古文書ってのは解読が大変すぎる
基本的にすごい勉強してる人でも古文書読むのって大変らしくて、何が大変かって「その記述を残した人誰も彼もが字が上手い訳じゃない」っていうところなんだってさ。
今でもそうだけど、人間の数があるだけ字の癖というものもある訳で。字が上手い人もいればミミズが這ったような字の人もいる。それは昔の人も例外ではないのは、もちろんその通りで。
おかげで現代人の古文書解読班は苦労させられてる。分厚い古文書辞典を片手に前後のまだ解読できる文字を読みながら読めないところを「ここでこの単語がくるならこういう文字ではないか」って予測して、解読しなければならない。
古文書を読むっていうのはこういった地道かつ頭も使わなければいけないという、やたら大変な作業を永遠としているんだって。そりゃあ堪え性のない私に出来るはずは到底ないってものだね。
加えてこの古文書って時代を経て劣化しまくってるから丁重に扱わないといけないんだ。あまりにも大変すぎる。面倒すぎる。そりゃあ解読がまだされてない古文書がこの世の中には溢れてるわけだ。
地方の学芸員さんなんかは、自分たちの博物館の仕事もあるっていうのに寄贈されたり掘り出されたりした古文書がわんさかくるもんだから、まあ解読なんて後回しにされるよね。
んで、私が話を聞きに行った博物館さんは定年退職した勉強意欲高すぎおじいちゃんおばあちゃん達に古文書講座をしつつ古文書辞典を買ってもらいつつ、ボランティアで解読をお願いしているらしい。
ほんと、このあたりのご年配の方々ってめちゃくちゃ博学なくせに「いやいや、私なんてまだまだ浅学で…」とか平気で言ってくるんだよなあ。こんな人達は大抵その道のオタクだから、一方でクソマニアックな会話とか繰り広げてるのが常である。彼らの浅学なんて言葉は信用ならない。
古文書小ネタ
そういえば博物館の展示なんかで、古文書の説明に「朱印状」とか「書状」って使い分けて書いてあるけど、あれちゃんと意味が違うんだって。
朱印が押してある方が「朱印状」
印は無くて花押があるほうが「書状」
ってことらしい。へえ~、今度展示を見るときにはちょっと気にしてみるかってなるよね。
あと、書状とかって折り方にもその人その人の特徴があるそうで。その時に教えてもらったのは信長がよくやる書状の折り方。
こんな感じらしい↓
博物館で展示されている手紙がやたら折り目ついてるのはこれだけ折りまくってるからなんだね~。ちなみに学芸員さん曰くこの折り目も文化財らしい。
紙だから虫食いにあったりもするんだけど、この虫食いの具合とか折り方とかで時代を読み取ったりもするんだって。虫もいい仕事するじゃん。
どうでもいいけどさ、現在では公文書とかってデジタル文字での保存が主なんだろうけどこの先何百年後の人が読んでも、今の人間が昔の書類解読にうんうん唸っているよりはるかに解読しやすいんだろうなあ~。
他にも色々教えてもらったんだけど、まとまらないからとりあえず今回はここまで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?