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【感想・要点】お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 by橘玲

今後も下記内容の加筆・修正を繰り返し行っていきたいと思う。

アービトラージ(裁定取引)の基本的な考え方を紹介し、その大枠の例を紹介している著書。非常に読み進めやすく、痛快な表現がクスッとした笑いを引き起こしてくれる。改訂版の本書は、橘玲さんの来歴なども著書の冒頭に出てくる。基本的に本書では、「アービトラージ=黄金の羽根」という表現をしている。

本書は大きく3つのパートに分かれている。

【①著者のバックグラウンドと執筆背景】

【②資産運用におけるアービトラージ】

【③日本の税制上のアービトラージ】

①については、小説チックな展開の部分も多く、導入として専門用語や金融用語の表現を少なくしながら、黄金の羽根とは!?という部分を痛快に表現している。

②については、「株式投資・不動産投資・生命保険(各種保険含む)」をマクロ的に捉えて、論じられている。個人的な感想になるが、ここの部分は、確かにマクロ的な市場全体での不動産投資及び市場全体への株式投資は運用上「プラスはほとんどなく、時期によってマイナスもある」ということだが、たしかにその通りだが、範囲を絞って、「東京4区の地価」「上場企業の内、00期連続増益企業の株価」などみていくとプラスになる部分も多いと考えられる。

③についてが、本書の中で一番強調したい部分であり、自分にも一番響いた部分である。こちらは日本国内の政治と税制の歪みを論じたパート。サラリーマンと法人での課税の違いやその歪みが生じてしまう構造が述べられている。サラリーマンのリスクを痛快に表現し、良き納税者であるということは分かるが、賢く合法に税金と上手く付き合うのであれば、個人事業主として、更にはマイクロ法人である必要があることを学んだ。

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