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キャンドルナイトvol.2~後編~

マガジン「プーナのカケラ」とは?
今までのPurna、これからのPurna。 プーナを作る断片たちを集めました。 みんなでたくさん話して聞いて考えて、あーだこーだと一緒に作り上げていきたいです。

現在プーナは、岡山県倉敷市にあるNAGI Kurashiki Hotel & Loungeさま(以下NAGI)とコラボしており、そのコラボ内容をNAGI主催のインスタライブ「キャンドルナイトvol.2」にてご紹介いただきました。本記事では、代表の小林ひかりと、NAGI Kurashiki Hotel & Loungeでインターンをしている小麦さんとのインスタライブの会話の様子をまとめております。プーナのキャンドルのことや、ホテルでの素敵なご使用方法も綴っていますので、ぜひご一読ください。

前編では、NAGIの想いの込もったお部屋やキャンドルのコンセプトや理想のご使用方法についてご紹介いたしました。まだ読んでいないよ、という方はぜひ読んでみてください。2人の素敵な言葉選びが満載の記事となっておりますよ。

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循環を美しく楽しむトラベラーズノート

NAGI Kurashiki Hotel & Lounge小麦さん(以下、小麦さん):
そうだ、先ほどちらりとご紹介したこの日記帳「トラベラーズノート」について、ちょっとひかりから紹介してもらおうかな?

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Purna chandraひかり(以下、ひかり):
わ、これは思い出深い一冊ですね。トラベラーズノートに色々と書き込ませていただいたのですが、何を描いているのかというと、先ずは宿泊してくださった方への感謝のメッセージを長文で書いています。それから、3種類のキャンドルに込めた想いやコンセプトをイラストつきで書かせていただいています。

小麦さん:
これね、すごいの。ひかりが全部手書きで描いてくれてるの。

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ひかり:
いやいや(笑)でもそのくらいNAGIに泊まりに来てくれた人には楽しんでほしいなぁって思ったから...色鉛筆を引っ張りだして描かせていただきました。

小麦さん:
ひかりはアーティストでもあって絵もめちゃめちゃ描くので、ひかりの絵もNAGIで楽しめますよ(笑)

泊まりに来ていただいた方には、ぜひトラベラーズノートを読んでコンセプトをおさらいしていただけたらなぁと思います。本当に素敵なメッセージが書いてあって、私が好きなメッセージはこれです。

「PurnaChandler」はヒンディー語で「満月」という意味があります。これには、月が満ち欠けしても美しいように人には頑張れないときがあってもいいんだ、あなたはそこに居るだけで尊いのだ、という想いを込めています。

何をしてるとかじゃなく、そこに居るだけで尊いって言ってくれてるの。もうね、私はこれを読んだときに泣いてしまいました。なかなか言えないし、言われたこともなかったから、嬉しかったんです本当に。ひかりが選ぶ言葉は一言一言本当に美しくて、このノートにはそんな言葉たちが手書きで書かれていますので、ぜひゆっくり読んでいただけたらなぁと思います。

あとね、あ、ちょっと違う方のノートを持ってきちゃった(笑)
このトラベラーズノートには、お客様にも「今日こんなことがあったよ」みたいなメッセージを書いてもらっています。感覚的には交換日記のようなものになるといいなぁと思っていて。「前の人はこんな想いで使っていたんだなぁ」とか、このノートを通して旅人たちの想いが次から次へと伝わっていったらいいなぁと思っております。

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私たち、このトラベラーズノートのコンセプトをすごく考えたよね。
キャンドルは貸し出し品なのでお持ち帰りはできないんだけど、それがもっとプラスに働いたりとか、みなさんに循環することを美しく楽しんでもらえないかなぁ、ということでこのトラベラーズノートに辿りつきました。自分と対峙した想いを次の人に繋いでいったりとか、前の人の言葉を読むことで「1人じゃないんだ」ということを感じてもらえたらなぁと思っています。

ではここからは、事前にいただいていたひかりへの質問を答えてもらおうと思います。

何でもQ&Aタイム

ひかり:
沢山の質問、本当にありがとうございました。

小麦さん:
ではさっそく。「なんでブランドを始めたの?」「看護学生で起業って珍しい!きっかけは?」という質問が来ていましたが、どうですか?

ひかり:
色んな理由があるんですけど1番の理由は、世の中の見えてない課題を偶然見るような人生だったからこそ、誰もそこにアプローチしないなら私がやろうという。なんかカッコいいこと言っちゃった(笑)

小麦さん:
かっこいい!

ひかり:
見えない課題って本当に沢山あるのですが、その中でも私は「Highly Sensitive Person(HSP)」の課題に偶然出会う機会があって。ご存知の方いますかね?「繊細さん」と呼ばれたりもします。この人たちは、色んな感覚が敏感だったり深く考えちゃったり、というすごく繊細な性質を持っています。

繊細さんたちは、社会生活の中で「生きづらい」と感じる瞬間が沢山あるという事実を知ったときに、もう少し改善できないかなとか、折角の人生だから1人1人がもっと楽しめるようにできないかなとか、充実した1日を過ごせるような機会とか作れないかなと思って、私はプロダクトというアプローチでやっていこうと思いました。

小麦さん:
素敵。そんなきっかけがあったんですね。ひかりは看護学生だけど、病院に入るという選択肢は考えてなかったの?

ひかり:
私はなかったですね。もちろん医療のことはとても尊敬しています。人の命を助けるという、本当に尊いお仕事ですよね。

一方で、医療では助けられないものがあるなぁと思ってて。普段頑張ってるけど陰で泣いてる人や、明らかな病気はないけどちょっと精神的につらいなぁと感じている人に、医療ではアプローチできないなぁと思ったんです。私はそこを助けたいし、そこに価値をおいているからこそ、医療ではないこの道を選びました。

小麦さん:
なるほど~。ね、みなさん、ひかりは本当に優しいんですよ。

HSPは最近になって「繊細さん」という本が出版されたりと、若干知名度も上がってきたかと思うけど、5人に1人いると言われていたり意外とHSPの方は沢山いるんだよね?

ひかり:
そうなの。まだ研究途上の分野ではあるんだけど、そのくらいいるって発表している研究もあるね。結構身近に「実は...」という人がいるんだと思います。

小麦さん:
明るく振舞ってたり、パワフルな方も刺激にやられてたりとか、人に寄り添いすぎて疲れている子とか、多分いっぱいいると思うのですが、プーナのキャンドルはそんな方に寄り添うキャンドルとなっております。

次は「実際キャンドルを使用したHSPの方から、どんな感想がありましたか」という質問がきてますね。どうですか?

ひかり:
ありがとうございます。実は嬉しい感想を沢山いただいていて。

例えば「仕事で落ち込むことがあったけどキャンドルを灯したら、自分の気持ちに向き合えて明日も頑張ろうと思えた」とか、

ちょっと面白かったのは「ベランダで灯しました!」という人もいました。「ベランダで外を眺めつつアイスを食べながらキャンドルと時間を過ごしたことで、最近寂しさを感じていたけど1人じゃないんだなということに気付けました」という素敵な感想をくださった方もいました。

小麦さん:
わぁ、嬉しいですね。夜って気持ちが下がりがちだけど、ベランダで灯したら素敵な夜になりますね。みなさんも自分ならではのキャンドルとの時間を作ってもらえたらなぁと思います。

NAGIでも貸出しのキャンドルを使っていただいた方から感想をいただいていて。旅中や家でゆっくりする時間は、ついスマホやテレビを見がちなのですが、キャンドルと時間を過ごすことによって「デジタルデトックスになったよ」という声もいただきましたね。

スマホを置いて、テレビを消して、キャンドルに火だけを眺めることで、自分と1人で向き合ったり旅する仲間やご家族と話し合う時間をこのキャンドルが作っているんだなぁと感じましたね。

ひかり:
嬉しいですね…。普通に過ごしても沢山の情報が入ってくる時代だからこそ、どんな情報を入れるかというのは凄く大事ですし、ちょっと逃げるということも必要なのかなと思います。

小麦さん:
本当にそう。1回スマホをおいて、キャンドルの火だけを眺める時間をつくってもいいのかなって思います。ぜひ皆さん試してみてください。

じゃあ、次の質問に行くね。「なんでコラボに至ったの?」って。NAGIとのコラボの敬意について是非お話したいですね。簡単に私の想いからお話しするね。

前編でもお話しさせてもらったんですけど、NAGIの中でもっと癒しや贅沢な時間をお客様に届けられないかなと思ったときに、プーナのキャンドルが良いじゃんって自分の中で凄く思ったの。

加えて、私が旅をする中で疲れてしまった夜は、ホテルでゆっくり休んでお風呂に入って日記を書いて寝たいタイプなんですよね。旅中って絶対疲れてるし、そういう人多いんじゃないかなと思います。だからこそ、NAGIの中では穏やかに過ごしてほしいなぁと思うし、このキャンドルがそのお手伝いになるんじゃないかなと思っています。

あともう1つだけ言わせて!(笑)ひかりが倉敷のことをとても好きだと言うことも理由の1つで。NAGIと一緒に倉敷を盛り上げていけたらなと思って、お声かけさせていただきました。

ひかりは何故受け入れてくれたんですか?聞かせてください。

ひかり:
実は、お誘いの話を貰ったときに、すごく電撃が走ったような感覚だったんですよ。

何故かというと、1つは私は倉敷がすごく好きで、縁深い人生だったというか。2年前に倉敷に訪れたのですが、街が自然とアートであふれているなと感じて。丁度アートの祭典の時期で、辺りにギャラリーが沢山開かれていたりして、こんな街あるんだ!っていう驚きと、そこで滞在したゲストハウスがすごく素敵で「またいつか、ここに来るんだろうな」と思ってたんですよ。

そしたら、2年間コロナウイルスの影響で訪れられなかったこととか、自粛する中で色々と思うことがあって、卒業したら倉敷に住もうと思っていました。そのタイミングで小麦さんからお誘いをいただいたから「これは運命だ!」と思って(笑)ちょっと鳥肌が立ちましたね。

あともう1つ、私も言わせてほしい。お誘いをもらったとき丁度プーナのクラウドファンディングが終了して「リターンを返すぞ」という時期だったんだけど、課題に感じていたことがあって。「本当に人々に届いているんだろうか」というモヤモヤした気持ちを抱いていました。

今回クラウドファンディングで支援いただいた方は、偶然サイトを見つけてくださった方とか、HSPというワードに敏感になってくださった方とか、私の友人だと思います。でも、その他にも自分がHSPだと思っていなくても、不意に頑張れなくなる瞬間がある人に届けばいいなと思ってたんだよね。そうなると、HSPではない切り口を考えなきゃな、と思っていたときに「旅人」という切り口がいいんじゃないかと思って。

旅って何でも自分で決められちゃうからこそ疲れがドッと来たりだとか、私もホテルでぐでっとなってしまうタイプなのですが、そういう瞬間に「普段頑張ってるからこそ頑張れない」ことがあるんじゃないかなと思って、いつかホテルさんとコラボしたいなと考えていたときに、NAGIからお声かけいただいたんですね。

そこからNAGIさんのことをすごく調べて、「心が凪ぐような時間を」というコンセプトなど沢山のことを知って「このホテルしかない!」と思いました。

小麦さん:
嬉しい、本当にお声かけしてよかった~。4か月前くらいになるのかな?突然お声かけして、そこから毎日のようにMTGをしましたね。そこから、今お客様に提供できていると思うと本当に嬉しいです。

利用してくださるお客様がいると、毎回泣いてしまうほど嬉しくて。私たちの想いとしても、沢山の方に使ってほしいというのはもちろんなんだけど、必要としてくれるたった1人に届いたら良いよねと思って丁寧に考えてきたものが、今は何人ものお客様にご利用頂いて感想もいただいていて。すごく励みになっています。

それでは続いて、「最近の楽しみはなんですか」という質問も来ていますね。

ひかり:
私、変な癒しを作ることが得意なんですけど、最近は「玄関の階段に座って、チューハイを飲みながらキャンドルを灯す」ということがマイブームになっています(笑)

小麦さん:
外ですか...!?確かに、夏の夜ってちょっとエモいですもんね。

ひかり:
そう!最近は、気候的に湿り気はあるけど、星がとても綺麗だったり、全部相まってエモさが助長されてます(笑)私はエモいものが好きなので、そんな空間を作ることに、今はとても楽しさを感じています。

小麦さん:
いいですね、自分だけの時間!私は、夏の川辺で全キャンドルを焚きたいなと思って。河川敷でキャンドルを灯しながら語りたいなぁと。

旅先って沢山のものに出会ったはずなのに、夜不意に孤独感を感じることがあるんですよ。これ、不思議な感覚で。みんな初めましてだからこそ、自分の表層部しか知ってもらえてないという感覚があるんだと思うのですが、そんなときにこのキャンドルが心に寄り添ってくれるんじゃないかなと思っています。

続いて、「NAGIさんとコラボしてみてどうでしたか」という質問が。ひかり、どうですか。

ひかり:
本当に感謝、感謝、感謝で。プーナとしてまだエンドユーザーさんとの直接の関わりがなかったときに、このコラボが始まって。小麦さん含めNAGIのスタッフさんたちが、キャンドルを介してエンドユーザーさんと関わってくださるというのが、本当に稀有な体験をさせていただいているなと思っています。

ずっと「お客さんに届いているんだろうか」っていうモヤモヤした想いがあったので、このコラボが始まって、NAGIのスタッフさんが「今日こんな感想いただいたよ」とか細めに連絡をくれて、本当に届いているんだという実感を持てました。

NAGIの空間が素敵で、NAGIに集まるお客さんもすごく素敵だからこそ、そこにキャンドルが居合わせているというのは本当に幸せだなと思って、感謝、感謝、感謝ですね。

小麦さん:
ありがとうございます。私たちも試行錯誤しながら始めたのですが、無事にいろんな人に届きつつ合って嬉しく思います。

次に「販売はしていますか」という質問が。どうですか?

ひかり:
ありがとうございます。販売はまだ準備が整っておらずでして、準備が整い次第私やプーナのSNSでご連絡させていただきます。

小麦さん:
準備さえ整えばオンラインでも購入できるのかなと思うのですが、この広い世界の中で奇跡的にNAGIだけプーナのキャンドルを販売しています(笑)ぜひ宿泊しに来てほしいですし、宿泊していただかなくてもキャンドルを購入したり見たりするために、ぜひ立ち寄っていただきたいなと思います。

では次は、折角だからひかりの生き方を発信したいので「日々のモットーは?」

ひかり:
そうだな、モットーというかこれがなきゃダメだなと思う考え方はあって。

「自分の直感や感受性を磨いて、常に耳を澄ませる状態にしておく」ことを大切にしています。

情報量の多い時代だったり、人の意見が気になったり、人と比べてしまったり、そういうときって決まって自分の声が聞こえなくなるなと思ってて。私の場合、常識に囚われて本当は自分は「どうしたいのか」や「どう生きたいのか」を無視し続けた結果、上手くいかなかったり体調を崩したりしたので、自分の直感や感受性を大切にしています。

それらに常に耳を澄ませる状態にしておくために、キャンドルを焚いたり、ちょっと嫌なことから逃げるとか、人間関係を選ぶとか、そういうことをしながら生きています。そうすると、自分にも人にも優しくなれるし、いつの間にか素敵なご縁に恵まれたりするかなと思います。

小麦さん:
忙しいと自分の声ってなかなか聞けなくなっちゃうよね。違和感とか嫌なことから意識的に逃げていかないと、いつの間にかストレスをため込んじゃってたりするよなぁと、考えさせられました。

今日はインスタライブに想像以上の方が来てくださって、びっくりしました。とっても嬉しいです、ありがとうございます!では最後に、キャンドルの火を消して終了とさせていただきます。

せーの!

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「キャンドルナイトvol.2~後編~」お楽しみいただけたでしょうか。

今回も、素敵な考え方や言葉選びが沢山詰まっていましたね。みなさん、ぜひ倉敷を訪れた際は、NAGI Kurashiki Hotel & Loungeへお立ち寄りください。みなさんが素敵な夜を過ごせることを願っています。

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ライター:財前 穂波(zaizen honami)
ぼんやり考えることが好きで、夢見がちです。マイブームは「あの物陰から小人が出てきたら...」と考えること。とりあえずポッキーをあげようと思います。褒められたいタイプです。みなさんが私の文章いいな、って感じてくれたら月まで飛んで喜びます。

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