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接客業小話 自称最強の女Aさん

接客業をやっていると、パンチのきいた人がやってくる事がある。
今いる店は一際キャラが濃いお客さんが多いのだけども、それはまた後日。

前にいた店で、今でもたまに思い出す強キャラのAさんが来ていた。
最初は、購入もしてくれたし話好きな人だな くらいの印象だったが
こちらがうんうんと話をきいてたまに「すごい」「そうなんですか」「うらやましいです」等と接客業社交辞令の相槌をしようもんなら
嬉々として話す時間が続き、続き、続き・・・

最終的にスタッフ全員が順繰り対応し全員の気力を奪う勢い。その頃には買い物もあまりせずほぼ話にくるだけ みたいな。

わたしは店頭でAさんから「旦那に愛はあるの?!わたしはないわ!でも女の子はほしかった、女の子がいたらわたしみたいな最強の女を育てるの!!」と笑顔ハイテンション大声で言われてもう、完全に心が離脱してしまった。

おそらくAさんは、勢いよく近づき自分の話をして、後に人から距離をとられることに慣れているのだと思う。慣れているとはいっても、その勢いを止めることはできないのだろうけど。

最初に記した通り、今はもうその店のスタッフではないのだけど
実はAさんは同じ町内の方でたまにスーパーで姿を見かける。
その時はAさんに気が付かれないように、そっと離れて帰る。

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