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彼が生きていた頃、家には4匹の猫がいた。
彼は動物を飼った事がなかったので触る事も出来なかった。
ご飯をあげてとお願いすると猫の苦手な彼は餌入れにご飯を入れて餌入れを猫の前に滑らせていた。
中々上手に滑らせて猫の前に持って行くので私は彼にカーリングすれば?
とお勧めした事があるくらいだった。
猫も彼とは程良い距離をおいていた。
ところが1匹の図体のデカい猫は彼の心など我関せずで、彼がソファでうたた寝をしていると膝の上に乗って一緒に寝ていた。
彼もまんざらではなかったようで、ぎこちなく猫を撫でていた。
もう一度、あの光景をみたい。

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