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リモート突入から発見したビズディスタンス!!#わたしのビズ・ディスタンス

本記事は、 連続note投稿企画「#わたしのビズ・ディスタンス 」に寄稿されたものです。
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「ビズ・ディスタンス (Biz-Distance)」とは?
相手を思いやることで生まれる、適切なシゴトのキョリ感のこと。
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ビズ・ディスタンスや本企画についての詳細は、一般社団法人ビズ・ディスタンス協会のHPをご参照下さい。

こんにちは。freee株式会社の宮崎です。
わたしは労務チームのマネージャーを担っており、日々freee労務の進化&メンバーのサクセスへのコミットについて考え、毎日頭をひねっています。プライベートでは、5人の子供たちに囲まれ日々仕事と家庭との両立に奮闘している母も兼任しています。

ところで、
わたしのビズディスタンスとはなんぞや?ちょっと考えてみよう。

コロナでリモート

2020年3月、freeeは新型コロナウイルスの影響で一時的にリモートという勤務形態をとることになりました。それまで週5出社の環境から一転「来月からリモートに切り替えるぞ」となってから、どたばたと準備をしたのは記憶に焼き付いています。緊急事態宣言中は、ほとんど出社せず自宅で仕事をすることができました。

労務って出社せず仕事することできるの?
正直出社しないで仕事が回るわけない!と思っていました。ですが、思いのほかスムーズに移行することができたのです。

・ クラウドサービスの活用
・ できるかぎり押印撲滅
・ リモートでニューメンバージョイン

クラウドサービスの活用
勤怠打刻や給与計算はクラウドで処理、社内コミュニケーションは社内SNSやmeetの活用で大きな違和感なくリモートに移行することができました。(ちょっと拍子抜け)

できるかぎり押印撲滅
リモートになるまで、気にもしていなかった押印作業ですが、リモートに突入と同時に、押印は大きな壁となりました。きっとどこの会社も同じだと思います。他部署の出社者に押印を任せつつ、この状態では長続きはしないと感じ根本的に改善することを考え、電子化ということを意識するようになりました。

【もともと電子化していたもの】
・ 雇用契約書
【リモート突入から電子化に移行できたもの】
・ 就労証明(地域によっては押印必要)
・ 住民税関連の書類
・ 資格取得・喪失証明書 などなど

役所も最初は「電子押印????」みたいな反応が多かったのですが、状況説明することで了承もらえる役所がほとんどでした。さらに、最近では押印省略可の就労証明が登場したり、iDeCoの押印が省略可となったり… 当たり前にやっていたことが1年で大きく変わる、労務界隈にとっては歴史的な1年だったなぁと感慨深いです。こんなところにもビズディスタンスが隠れていましたね!

リモートでニューメンバージョイン
リモート移行はスムーズにできたものの、さっそく課題となったのはコミュニケーション。ちょうど3月に入社したチームメンバーがいて、初日からリモートワークでした。オンラインで引継ぎをすることの難しさ、リアルで会ったことのない人たちに囲まれ状況理解するのがやっとの中、仕事は日々進んでいくもどかしさがあったと思います。その状況を少しでも打破するために、毎日のチーム定例で生死確認(笑)をしたり、1on1をセットして密にコミュニケーションをとって少しずつチームに慣れていけるような状況を作り出しました。馴染めるよう様々な取り組みをしたけれど、一番距離が縮まったと実感できたのは、緊急事態宣言後、初めて出社して話をした時でした。画面越しで仕事はできるけど、オンラインで心の距離を縮めるのはなかなか難しいものですね。

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緊急事態宣言中の家の中

思い出しても壮絶。
最初の緊急事態宣言中の家の中。

5人の子供の内訳はこんな感じ
 小学生男子3人
 保育園児女子2人

保育園に行ってくれてありがとう
最初の緊急事態宣言発出時、学校からのメールや、保育園のアプリ通知が衝撃的だったのは今でも記憶に残っています。

明後日から学校お休みです
明後日から保育園お休みです

飛び交ういろいろな情報の中から、保育園はお弁当をもっていけば子供を預けられる可能性があるという情報を見つけ出しました。そしてすぐに実行したことは……

すみっこぐらしのお弁当グッズを見つけてはどんどんポチっと。

保育園にいかに幸せに行ってもらうかを考えた結果、好きなキャラクターのお弁当箱をもって登園するという特別な状況を作ってみることにしたのです。ネットショッピングとは有り難いもので翌日にはすべての準備が完了しました!!!

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2人の保育園児は本当にルンルンで保育園にお弁当を持って行ってくれました。預けられない保育園も世の中にはたくさんあり、家で仕事をしながら子供をお世話したり、仕事を休んで子供の面倒に専念した方たちもたくさんいた中で、私は預けることができたので、とてもありがたかったです。しかし、お弁当効果も長続きはせず、「お友達がねぇ保育園来てないの。なんでだろう?」といい始め、小さいながらも緊急事態であるということを徐々に感じとった様子でした。その発言を聞くたびに、預けるべきなのか!?という葛藤が自分の中で生まれ、葛藤の末、家で子供を見ながら仕事をしてもお互いの距離感が保てないと割り切り、そのまま保育園にお世話になることを決意しました。預かってくれた保育園には本当に感謝しています。

学校はいつから始まるのか…
小学生男子3人は、休みになることを心の底から喜んでいました。家が好きって言うのはうれしいな~と思うのと同時に、明日からこの人たちは何をして過ごすのだろう?という焦りが私の中で生まれてきました。

この時期にもしかして学力の差がどんどんつくのでは…!?

幸い3兄弟が同時に家の中にいたので、ゲームをしたりゲームをしたりYouTubeを見たりゴロゴロしたり。

あぁーーーー この人たち何もやってないじゃん!1週間たって本当に焦り始めました。とはいえ私も仕事をしながらお昼を用意するので手一杯という状況。とにかくデジタル生活から解き放たねば!!と思い、ドンジャラ、スゴロク、バトミントンセット、スケボー、パズルなどなどまたネットショッピング。最初は楽しそうにやっていましたが、1人飽き、2人飽き、最後の1人が「一緒にやろう~」と誘い続けてきたのにわたしはミーティング続き。子供の誘いを断って仕事をし続けていたら、いつしか誘ってくることもなくなり、ゲーム・YouTube・ゴロゴロに逆戻りしていました。こりゃ本当にまずい…そこで次に手を出したのが自宅学習ができる通信教育です!!とにかく焦りが先行して調べもせず契約したものが、本人たちに響くはずもなく(笑)三日坊主とはまさにこのことをいうんですね。今では3人分すべて解約しました。テーブルゲームや通信教育など一方的に環境を与えるだけでは難しい。与えることで焦りを補った自分が恥ずかしい。寄り添うということが大事なんだと気づかされたその時のことは、今でも苦い思い出です。

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訪れた学校再開の時
ゴールデンウイーク開け、緊急事態宣言解除と同時に、やったーとガッツポーズをしました。巣ごもり生活も解放されるー!と意気揚々。と思っていたら、なんと3密を避けるため学校は3日に1回の分散登校ではありませんか…1人になる時間を惜しみつつなんとか学校完全再開まで頑張り続けた日々は忘れることは無い濃厚な経験でした。

会議中にひょっこりでてきて子供は頭がいい
リモートでオンライン会議をしているときに、大した用事もないのに部屋に乱入した来る子供たち。最初はさみしいのかな?と思っていたのですが、会議中に入ってこないでほしいという私の気持ちを逆手に取り「ジュース飲んでいい?」「お菓子食べていい?」というのをジェスチャーで表してきて邪魔してくるのです。何ともかわいいですよね。と思えるうちは良かったのですが、そのうち「塾休んでいい?」とかエスカレートしてきたので、最近では画面越しの相手に「ちょっと一瞬ミュートにします」と伝えたうえで、子供に喝を入れたりしています。

ある程度、許容してもらえるけど、やりすぎると喝入れられることが分かった息子たち。程よい距離感が家庭の中でも自然に生まれていますね!

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リモートから1年経過して確立したビズディスタンス

リモートと出社を組み合わせた働き方
わたし自身はずっとリモートだと息がつまりそうだなぁという気持ちでいます。画面越しで会話しているとはいえ、相手の気持ちを読み取るのはオフラインの方が格段に効率がよいし、コミュニケーションエラーが起きにくいと思っています。といいつつ通勤はやっぱり面倒くさいなぁという気持ちもとても大きいです(笑)程よく出社してコミュニケーションとって発散し、リモートで集中するというスタイルがこの1年で確立したと思っています。10年後の働き方はもっと革新的になっているのかな?と思うとワクワクしますね。

家のことは頑張りすぎないことにした
仕事をしながら子育てもする両立は、子供の人数にかかわらず大変だと思います。寄り添うことが大事と気づいた私ですが、すべてを完璧にこなせるスーパーマンではないので、家事を頑張りすぎないことにしました。
ご飯のおかずが少なくったって手作りしただけえらいんだ!今日は買って済ましちゃったけど、昨日手作りしたからこれでトントンだぜ!とか些細なことで自分を鼓舞するようにしています。時々子供からは「話しを聞いてくれない!」とか「〇〇さんちのご飯はすごいらしい」とか言われて凹むこともあります。でも気にしない!
洗濯ものは家族7人分なのでちょっと気を抜くだけで富士山のように山積みに。でも気にしない。富士山の洗濯物が置いてあるところに子供の友達が遊びに来たりしますが気にしない。子供の友達も気にならないようで、気にする気持ちは親の羞恥心からなのかな?と思ったりもします。靴下の片方だってなくなってしまうことが日常茶飯事。片っぽ靴下のプール箱が存在するほどです。親は完璧である必要はなく、子供に補ってもらいながらお互いが成長し、干渉しすぎない距離感を保てるといいなぁと思っています。

これからも仕事に育児に両立頑張るぞー

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