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税関話

逆噴射氏ではないが、私もくだらない話を毎日大量に書いているのだが、うっかり下書きにしたまま投稿忘れてた原稿も結構ある。暇見て書き上げていこうかなと。

これ読んで。

ナイフの輸入は基本的にしたことが無いのだが、職務上税関関係の話は多少知ってたり。

一番面倒なのは非該当証明書であった。

コンピュータ関係業種だと、そのコンピュータが兵器コントロールや何やらに転用できてしまうので、最新兵器に転用できない奴ですよーという証明書が無いと中国とかに輸出出来なかったりする。実はそんな難しいものではなく「出そうと思えば私でも書ける」程度の書類だが……

しくじるとCOCOM規制とかに抵触して大惨事になる


ので、あんまりみんな書きたがらない厄介者である。ニュースになっちまうわ下手すりゃ公安出て来るわ社会的に死んでしまうわで社内でもかなり揉めた(苦笑)
先にも書いたように基本的にはアホでも書けるようになってはいるのだが、アホでも書けるが規制に抵触する奴うっかり「該当しませんよ」と書いたら国賊or売国奴扱いであり「失うものがデカ過ぎる」 いやー、ゴメン、ゴメン、もうしませんじゃ済まない。それ故に我が社ではこの手の書類出さんかった。最も、出してくれゆーて来た「誰もが知る大企業様」は、規制対象国であるちうごく様から物入れてたのに修理で返送する時非該当通知出してくれゆーて来たのでなんだかなぁ。(結局社のルールを変えて日本支社から台湾に送り、台湾で修理して貰った)

修理依頼品のinvoiceなんかも、色々あった。パソコンパーツ輸入してる企業は、修理依頼品預かると基本台湾や中国の工場にブツを送り返すのだが、その時に関税が掛かるわけよ。故障してない部品を輸出するなら普通に関税払うわけだが、修理依頼あとあ品はまともに動かない訳で「価値はゼロ」であり、そんな物を正常品と同じ価格で申告する奴は居ない……ちゃんとそう言う時の為にNo Commercial Value(商品価値無し)と言う定型文がある。

んだけど! ある時ワイが修理細目英語で書いてRMA品返送準備してたら、他の人がinvoice持ってきてくれたのね。私は当時リストアップまでがお仕事だったのよ。で、ほふーんと中見たら(個数や種類違うといかんからな)値段が正常なブツと同じ価格だった。んなもんNCVで、参考価格0.1USD(アメリカドル)とか5USDって書くもんやで……と教えたら、何故かワイがinvoice書く担当になった。なんてよそんなの通らないじゃない!とか言われて「いや、通してたし文句言われた事無いで?」と返したら修理品輸出経験者である事がバレて仕事が増えたの! 口は災いのモトですな。

あと、コンピュータパーツ販売は鮮度が命なのでたまたま台湾居た時に仕上がった商品を手持ちで持ち帰ろうとしたら持ち込み限度金額超えてて大失敗した事があったなぁ。流石に製品だとNCVにする訳にも行かないし(脱税ですもの)、これは失敗だった。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!