反ヴィーガニズム強制

まさか令和に入ってまでバカにバカと言い続けなければならんとは思わんかった…まず最初に旗幟を明らかにしよう。私は他者が野菜食おうが肉食おうが気にしない。犬を長年飼っているが犬肉食にも寛容である。虫を食ってもいい。それを他人に強いることが無ければ、私は愚行権すら支持する。つまり、ヴィーガニズムやヴィーガンについてはどーでもいいのである(実際知り合いにヴィーガンがいるが、普通に一緒に飯食ったりするし)

ただし、それを他者に強要したり、誤った情報で誤導する者は許さない。特に今回ツイッターアカウント止められる原因となったど阿呆のような真似は許さない。曰く、菜食は簡単であるという。簡単な訳があるかバカ。そも食事が簡単で誰にもできるものであれば管理栄養士なんて資格は存在しない。ただ飯を食うだけでも基本的な栄養学の知識は要る。何しろこの私自身が一人暮らし時に食事を舐めて亜鉛不足でやる気減退や味覚の鈍麻、白髪増やして精子の減少や性的方面での不活性化を一通り全部体験している。恐ろしいことに、食事である種の栄養を欠くと精神にも影響が出るのである。肉体においては言うまでもない。心身の健康の為には食事というものは極めて重要であり、なんの制限もない食事においてもバランスが重要なのである。況や菜食をや。簡単に菜食すると簡単に健康を害する。安易に勧める奴は他人の健康を害している自覚のないバカである。勝手に調べもせずに菜食して勝手に不健康になる分には何も言わないが、他人にそれを敷衍するな。

次に、なんで安易に菜食すると健康を害するかであるが。基本的な問題として人類は菜食のみで長期間の健康を維持できぬようにデザインされている。比較対象として牛を挙げるが、牛は完全草食で健康を維持できる生き物である。何しろ草を食うだけであの巨体を維持できるのだ。巨体の大半を占める肉は、草食動物特有の嫌気性細菌による代謝及び嫌気性微生物そのものからアミノ酸を摂取し、体内に取り込んでいる。この草食動物特有のアミノ酸摂取経路を欠いているから人間が菜食する際には特にタンパク質/アミノ酸摂取に気を配る必要が生まれてしまうのだ。タンパク質/アミノ酸以外にも欠損栄養素は出る。ビタミンなども意外だろうが必須量を野菜からだけでは必要量摂取できない。元々雑食性の生き物を菜食に振るのだから当たり前だが、菜食になると言うのは自然の摂理に反しているのだからどうしても無理は出る。人間はその進化の過程によりセルロースの消化が困難なのである。菜食適正があるなら人間はトウモロコシ茹でたの齧って糞に未消化の粒が混ざったりはしない。牛のように反芻して食物繊維をペースト状になるまで粉砕するなら多少は改善されるのだが。

聞けば過激派ヴィーガンは牛乳や蜂蜜、カイガラムシを利用して作った色素ですら他の生物からの搾取？ということで忌避すると言う話だが、草食動物が体内でタンパク質を合成する機構の中には体内に共生する細菌や微生物を利用した発酵や分解のサイクルが不可欠である。全て一つ一つの命と見做すのであれば、実は草食動物の方が命を繋ぐのに必要とする「命の総量」が多いのは自明だし、草食ってりゃ「命を必要としない」というのはとんでもない誤解だ。彼らは感情的に自分の目に見える範囲、心情の許す範囲で命の摂取を選択しているだけであり、その基準は科学的でも倫理的でもない。単なる自己満足である。様々な問題点を自覚して自分の権利として自分で栄養の一部を欠くのは良い。愚行権という奴だし、アホがアホゆえになんらかの代価の支払いを必要とするのは仕方ない。だが、ロクに菜食のデメリットも見ず、菜食を広められても困る。近年になりツイッター社も対処を始めたようだが、子宮頸がんワクチンを含む反ワクチン、乳幼児へのビタミンK投与を拒むホメオパシー…重篤な健康被害を引き起こしかねない思想信条を自由の名の下に野放しにするのは反社会行為と言っても差し支えない。もし「熟慮の末十分に科学的なヴィーガニズム」を実践させるのではなく、短慮と感傷によりヴィーガニズムを広めようとするものが居るのであればこれを止めようとするのは当然であり、それを強要するような連中が出るのであれば、私は法廷に立ち闘争するのに吝かではない。判例を構築してかの思想を駆逐する所存である。これを単純に攻撃的と断じられても困るのである。多数の人々を危険に晒す思想に対してまあまぁ、両者共に…などとするバカがあるか。ニコニコしてれば炭疽菌ばら撒いてもニコニコしてるから無罪であるとか、無知故に無罪という判断は成立しない。もしも過激派かつヴィーガニズム広めたい派がツイッターにより誤導を広めてそれを成し遂げた場合、私はツイッター社もその思想頒布に協力した旨で相応の罪状を背負って頂くべきだと考えている。