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水星の魔女 7話感想

さて、7話視聴した感想書くが、下手したら盛大なネタバレになるかもしれないから全員対ショック姿勢を取れ。


本作の黒幕は……小林寛と大河内 一楼である。

何をゆーとるのかとハテナを無数に飛ばしてる読者諸兄の顔が思い浮かぶが、今回皆が色々な考察してあいつが面白い、あいつ不気味、絶対こいつ悪役! と感情がどっかんどっかん爆発する愉快な事になってるのは、大体上記の2人が結託して、

視聴者をけむこう


とクソタヌキムーブしてるのが原因であり、しかも執拗かつ丹念に誤導を仕掛けるから皆もどこに向かってるか分からなくなるである。化かされるなみんな! 眉に唾を塗れ!(眉毛の本数をこいつらに数え切られたら化かされてしまう!)

こんな感想を抱く原因だが、見ててストーリーテリングにバイアスかけまくってるのが鼻についたのさ。キャラの個性を使うのでは無く、個性をある意味軽視してバイアスが掛かる様に動かしてしまう、破綻まではしないが「そのキャラそうなるか?」みたいな描写がちょっと目に付く感じになって来たんだよね。ここまでしつこいと、流石の私でも「ミスリードさせる気満々じゃねぇか!」と、演出の不誠実さに違和感を感じてしまう。本作をヒットさせる為の戦略である事は重々承知だが、もう少し詐欺師に見えない詐欺師の詐話にしてもらえんやろか? 誤導させる筋が強過ぎて本筋がすごーく見え難い話になりつつある様に思う。騙す気満々にならんで欲しい。それが気取られたら視聴者は用心するし、話の本筋追わなくなるぞ。展開見ててラスト近くに大ドンデンかます構えは見て取れるが……これ、その大ドンデンのせいで一気に皆がシラケるパターンじゃないかなぁ、と。鉄血再びにならんか、これ?

傍目に見ても……脚本は練り込まれている。一応話の筋も通っている。しかし主題の描き方や結論に向けての要素配列が弱く、誤導要素ばかりが悪目立ちしてる感がある。結果としてラストのどんでん返しが「取って付けた感」が増して共感より嫌悪が先に立ったりせんだろかと。言い方変えるとウケる要素に頼りっきりで本筋が弱くなりつつある傾向が出てやせんかと言う事だ。BBSやネットでも様々な考察が出ているが……それは主題の訴求が上手くなく、皆が勝手に妄想を膨らませていると言う事であり──その反応が多過ぎるのは成功の証ではなく失敗の予兆なの。

この展開方式だと先に行けば行くほど情報の公開により視聴者の「妄想」は収束して行く。大衆はそれを「つまらなくなったから」と判断するのでは無いか。それを避ける為に考察要素や誤導を増やすと結末の取って付けた感が増してしまう。

難しい時間帯に入った。まだ楽しいのだが、私には秋の祭りの夜に忍び寄る冬の風の先触れが感じられる。

世間を欺くには、世間と同じ顔色をなさらなくては。
マクベス

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!