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ビームジャベリンに至る道

ネタ武器扱いされてるが、割と個人的には好きな武器だったりする。

話はロボットアニメ黎明期にまで遡るのであるが、初期ロボアニメではロボットの武装は「内蔵されているもの」だった。鉄人28号はステゴロで戦うし、搭乗タイプのマジンガーZもいわゆる「武器」を保持しない。

グレートマジンガーやゲッターから武器を持ち始める。但し多くの場合武器は機体内蔵若しくは機体に付属しているもので、話の展開やバトルの殺陣の都合で「生えてくる」事が多い。

で、多彩な武装はロボを強そうに見せるし、オモチャ屋さん的にもプレイアビリティが高まり売上にも貢献する。この点で大変優秀だったのが「ロケットパンチ」であり、この「実際飛ぶ」というのは余りにインパクトが強くて、超合金とかでは設定とは無関係にロケットパンチが実装されたりなどした。

この辺の流れから「ロボに特徴的な武器を持たせよう!」という機運が高まり、コンVでは超電磁ヨーヨー、ボルテスでは剣、ダイモスでは三節棍……と、色々な特徴的な武器が出てくる訳だ。鉄扇とか。

扇とはな……

サンライズ(当時は日本サンライズ?)では、最初期のオリジナルから割とハード路線のザンボット3みたいなのやってたが、やはりスポンサーへの付託か圧力からか……所々リアルな銃(ロングバレルやストックなどを追加してデカくなるザンボマグナムとかね……)出したりするが、サイを繋げて柄を伸ばした槍など出したりしてた。

ここでサイを持ち出すのが富野の異才
割と富野さん長柄武器すこすこ民

で、1978年のダイターン3で「ジャベリン」と出会うのである。

ダイターンジャベリンっ! 伸びろ!

リアルロボの始祖としてガンダムを見ると見誤るが、ガンダムは一連の「リアルを目指すサンライズ・オリジナル」の中で宇宙世紀というリアルを追い求めただけ。話の流れ的にはサンライズオリジナル3作目であり、ビームジャベリンが強武器として出て来るのは「サンライズオリジナル」的には極めて妥当な話なのよ。何でかミニョンと伸びるのもダイターン3 からの流れを見れば納得だ。ガンダムらしくビームにしてるだけ真面目である。

が、割と不遇……

しかし! 残念な事にガンダムハンマー系はプラモ化される機会が割とあるのに、ビームジャベリン は立体感され難い。何故かっ!

……あの形、透明パーツ1発抜きが極めて困難なんや……

球にトゲトゲ別パーツとして差し込む作りなら簡単なんよ。現にEGの武器付きでもジャベリン入ってる。ただ、この作りだと透明パーツ化した時に中の構造が見えてしまうんよな。スライド金型で細かく分割したら出来なくもないが、型のコストが天元突破……ペイルライダーキャバルリーで透明ビーム部として再現されてるが

中々に微妙。

透明度が下がり気味。

まぁ、無理なもん無理に作ると無理無理になるのだけど、割と頑張ってやりましたねと。これこそラメ入れてウェルドラインがウネウネした球形でも良い気はするのだが……(そこに透明なトゲを植える)

つーかさ、こんなんガンダムお得意の再解釈・リデザインで本物の投げ槍風にしちまえば良く無いですかねぇ? ガーカスのビームダガーの刃先をくっつけた棒ではいかんのか。

なお、ユニコーンでは「諧謔」としてクローバーの超合金ガンダムのアレを態々再導入してビームジャベリン扱いしてるが、どう見てもハルバードです。本当にありがとうございました。

ジャベリン本気で作ってくれねぇかなぁ。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!