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段階的に塗装を学ぼう!の巻 その1

大体最近のガンプラは、バンダイの頭おかしい企業努力により「組み立てたら色も大体いい感じで再現されてる」から、あんまり色を塗る必要はない。便利な世の中になったものである事だなぁ(感嘆)
但し、超完璧に色分けするとコストがアレでお財布に優しくなく、ごく一部は何らかの形で色塗りしなきゃならん訳さ。
この点についてもバンダイ及びクレオスの方々が「シンナーは体に悪いし不良と勘違いされるから」みたいな理由でアルコール溶剤系のお手軽色塗りシステム「ガンダムマーカー」なる物臭向けスゲー簡単色塗り方が提供されておる。

シンナー=不良という等式は少なくとも昭和末期から平成初期には現存しており、私はその関係で水性塗料を当時は愛用していた。いやぁ、凄い時代だったなぁ。
匂い的にはプラキャスト(無発泡ウレタン樹脂)の方がラッカーシンナーの何倍もキッツイのであるが)

まぁ、折角楽なモンがあるので積極利用するに如くはない。私がガンプラ復帰して5本の指に入るぐらい魂消たまげたガンマカ。お勧めですゾ。

で、ガンマカは塗料としての希釈度(粘り気の無さってか、サラサラ感?)が絶妙であり、乾燥速度もベリー適切だから……実にこー、使い易いわけよ。逆に言うと所謂筆塗りとかする時の塗料の希釈や乾燥速度調整(瓶塗料向けのリターダーという薬剤を添加して調整する)もガンマカを基準にしたらいいと思う。瓶塗料って結構希釈度とかマチマチで個体差が大きいのな。(前にプラモ屋で勝手に瓶開けて中身確認してる奴見たことがあるが、そんなんするから溶剤揮発して粘度上がるんやで……)

実は瓶入り塗料使う際の最大の問題点がここで、塗料は塗料の状態に併せて適切にシンナーやリターダーを添加して「使いやすい状態に調整する」必要がある。
更に頭痛い事に、使う塗料の状態により調整が異なるから「シンナー30%加えます」みたいな定式化が出来ないのだ。工場から直送された生産後1週間以内の塗料とかなら定式化出来るってーか、私には若干濃いめだが瓶生でスコーンと塗れるんだろうけどね……定温定湿の暗所保管とかせんしなぁ。
最悪に近い塗料では、バインダーという樹脂成分溶解剤を追加投入せにゃならん! これを真面目にやらないと瓶入り塗料は使いこなせないし、ここの部分マスターしないと筆塗りもエアブラシも上手くならないのである。
この勘所を学ぶ際に、新品のガンマカの塗料の具合が参考になる訳さ。

だから、私は部分着色や最終的に「塗装」をやりたい人には

1.ガンマカ直塗り
2.塗料皿にガンマカ出して塗り塗り
3.ガンマカ塗料皿に出して筆塗り

この1〜3を段階的に、或いは複合的に用いて練習する事をお勧めする。また、上記1〜3は基本的には極小面塗りから段階的に広い面の平滑塗装に向く。ガンマカ直塗りは広い面を綺麗に塗るのに向かないし、極小面塗るには(慣れると変わって来るが)筆圧調整が必要な面相筆使うより、硬い塗布面持つガンマカの方が扱いやすい。

で、塗る際だが。
幾つか塗装において大切な事がある。重要度が極めて高いのが「塗り分け」で、はみ出してるとプラモデルの精緻さが1発粉砕されるから塗り分けを左右する「マスキング」は塗装において最重要となる。ぶっちゃけマスキング上手く出来たら100点満点中60点は堅い。塗装という技術に於いて「色を遮断する」技術が実に半分以上のウェイト占めるんよ。

注「個人の感想です」

で、マスキングする時も「テープの端を境目に使うのはNG」なのね。境は必ずマステをデザインナイフとかで切断した、キレっキレのフレッシュでブレてないラインでやる。鉄則だ。もちろん切断に際しては定規当てて真っ直ぐ切る。当たり前だ。最近ではデカいマスキングテープをシールみたいに剥離紙に貼り、機械でキレっキレに細切りした奴も模型店で売ってるからこれ使うのも良い。これを慎重に塗り分け部に貼りよーく密着させたら「勝ったも同然」である。

1/1スケールならマステの端も許容範囲の精度なのだが、ガンプラで主流の1/100とか1/144では1/1スケールの100倍精度を求めないと雑に見えるンゴ……

次辺りに塗料のムラなんてのが来るのだが、極小面の筆塗りでは分かるほどのムラは先ず出ない。ガンマカだと特に!
だから気にせず塗れ。エッジの塗り分けがシャキーンとしてたらムラなんて気にならんぞ。

で、折角綺麗にマスキングしたのにマステ剥がしたらエッジ部がギザギザになったりする事がある。厚塗りしてしまいエッジ部が生乾きの状態でいそいそとマステを剥がすとこの悲劇に見舞われるである。

ガバァ!
ぷはぁ

まぁ、一杯やれ。

塗装や表面処理過程では慌てていい事は一つも無い。じっくり乾燥させてじっくり表面を観察してカタツムリの様にゆっくり着実に進めるが大吉だ。大体SNSでは同じくらいの出来でも3日で作った物より1週間掛けた奴の方が「出来は兎も角」評価されやすいので(以下略)

悪はゆっくり。鉄鍋のジャンもそう言っている。

つぎー

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!